インテリアデザイナーのつらいこと・大変なこと・苦労
インテリアデザイナーのつらいこと・大変なこと
締め切りに追われ続ける
インテリアデザイナーの手掛けるプロジェクトには、必ず納期が定められており、いつでもスケジュールを意識して作業を進めなければなりません。
その一方、一つひとつの家具や備品、配色、レイアウトなど、すべてに絶対の正解があるわけではないため、こだわろうと思えばどこまでも際限なくこだわることができます。
仕事に一生懸命であればあるほど、時間的な余裕はなくなり、スケジュールはどんどん後ろ倒しになっていきます。
業者の手配や装飾品の製作品などに追われて、終電を逃すような日もあるかもしれません。
さらに、予定していた家具が届かない、資材の在庫がないなど、予期せぬトラブルに見舞われることもあります。
しかし、どの案件にもクライアントはもちろん、数多くの人が関わっており「間に合いませんでした」では済まされません。
このため、インテリアデザイナーは、万一の事態を想像して胃の痛くなるような思いをしつつ、締め切りというプレッシャーに追われ続けることになります。
体力的な負担が重い
インテリアデザイナーというと、華やかでスタイリッシュな仕事ばかりをイメージするかもしれませんが、実際には肉体労働が多い職業です。
家具の買い付けのために、ほぼ丸1日街を駆けずり回ることもありますし、ほこりの舞う改装中の店舗のなかで職人とともに内装工事を行うこともあります。
とくに夏の猛暑や冬の酷暑のなかでは、体力的な負担を感じやすいでしょう。
また、デスクワークであっても、いいアイデアがすぐに浮かぶとも限らないため、何時間経とうが仕事が終わらず、連日にわたって深夜まで残業に追われ続ける激務となることもあります。
若いうちはなんとか乗り切れても、年齢を重ねてくるとそうもいかず、アシスタントを雇ったり、あるいは早期のうちに第一線から退く人もめずらしくありません。
20代で正社員への就職・転職
インテリアデザイナーの悩み
インテリアデザイナーの仕事は、頭のなかの想像が現実のものになるという、モノづくりとしての面白さが凝縮されているといえます。
しかし、それは裏を返せば、クリエイターとしての自分の手腕が、はっきりと他人に評価されるということでもあります。
たとえば店舗やイベントを企画した際、連日たくさんのお客さまが来店し、行列ができて大盛況なら、仕事は成功です。
反対に、客の入りが思ったほど伸びずに今ひとつなら、どれほど完成物の出来がよかったとしても、仕事としては失敗といわざるを得ません。
自身が手掛けた仕事の成否は、結局のところ、実物の出来不出来ではなく第三者の評価次第といえます。
そのため、インテリアデザイナーは世間からの評判を気にし続けなくてはならないのが悩みの種です。
自分としては絶対の自信をもって完成させたものが、世間からあまり受け入れられなかったりすると、仕事に思い悩んで眠れなくなることもあるかもしれません。
インテリアデザイナーを辞める理由で多いものは?
インテリアデザイナーを辞める理由としては、勤務時間の長さを苦にするものが目立ちます。
インテリアデザイナーの手掛ける案件はどれも大掛かりなうえ、クライアントや建築士、大工、工事業者など、立場も役割も異なる複数の人が絡むため、どうしても労働時間が長引く傾向にあります。
とくに、上述したように、締め切り間際の作業は非常に過酷になりがちで、場合によっては連日泊まり込みでの作業に追われて、自宅に帰る時間すらないということもあり得ます。
そのぶん、大きなやりがいや達成感が得られるのも事実ですが、インテリアデザイナーは、体力的にも精神的にも、追い込まれやすい職業といえます。
もう少しゆとりをもって働きたい、プライベートとのバランスをとりたいと考える人は、別の職業に転職していくケースも見られます。