俳優・女優に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

俳優・女優に向いている性格・適性

俳優・女優に向いている人

人前に出るのが好きな人

人前に出るのが好き、目立ちたいという思いがある人は、この仕事に向いているでしょう。

しかしただ「目立ちたい」という思いだけで役者になることはできません。

自分だけが目立ちたいと考えるのではなく、作品の中で自分はどのような立ち位置なのか、どのような芝居を求めているのかなどを考えることが大切です。

人間観察が好きな人

役者は、「誰かになる」ということが仕事です。

学校の先生や友人などの特徴をとらえ、モノマネをするのが得意な人は、役者の適性があるといえます。

人間観察が好きで、その人にどんな特徴があるのかをきちんと捉えられる人は、そこから役柄を作り上げることで、さまざまな役になることができるでしょう。

求められた期待に応える力

容姿が淡麗な人物は、それだけで役者としてのアドバンテージが高い一方、個性的な容姿の人にしか演じることができない役柄もあります。

そういう意味では、自分自身の見た目やキャラクターを、しっかりと客観的に理解していることが俳優・女優には重要です。

さらに役者は監督や演出家に支持された演技を理解し、具現化しなければならないため、自分が求められていることを理解し応えられる能力がある人も俳優・女優に向いているといえるでしょう。

俳優・女優になるには

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俳優・女優に必要なスキル・能力

自分だけの個性

多くの俳優・女優志望者のなかで抜きんでた存在となるためには、個性が欠かせません。

容姿の個性だけではなく、ファッションに現れる個性、言葉の使い方の個性、学歴や職歴などの個性など、さまざまな部分でその人だけの持ち味があるかどうかが求められます。

最近活躍している俳優女優の中にも、幼少期を海外で過ごしたため語学堪能な人や難関大学出身の高学歴な人、他の職種から転職した人など、珍しい経歴を持つ人が多く活躍しています。

「他人とは違う何かがある」ことが、その人自身のキャラクターや演技を際立たせることに大きく役立ちます。

コミュニケーション能力

俳優や女優としてやっていく上でとても大切なのは、コミュニケーション能力です。

この仕事は、常にたくさんの人のチームワークの中で仕事をしていくため、この道で成功できるかどうかは、

・マネージャーや芸能事務所の関係者と信頼関係を築けるかどうか
・テレビや映画のプロデューサーや現場監督と対等に意見交換ができるかどうか
カメラマンスタイリストなどの現場のスタッフに親しまれる存在になれるかどうか

といったことで左右されるのです。

誰にでも気持ち良い挨拶ができ、その場にふさわしい言葉遣いができ、細やかな気配りができるような人は、多くの人に応援してもらえるようになります。

「またあの人と一緒に仕事がしたいな」と思われることが、新たな仕事へとつながり、さらなる成功へとつながっていきます。

チームワークで仕事をしているのだということをしっかり認識しながらコミュニケーションをとることが、この職業に就く上でとても必要なことなのです。

俳優・女優に身長・スタイルの良さは必要?

高身長でスタイルのよい俳優・女優

俳優や女優に「身長が高くて細身でスラッとしている」というイメージを持つ人も多いでしょう。

たしかに、俳優・女優の中にはファッションモデル出身の人も多く、スタイルが良い人は珍しくありません。

また、特撮やアクション映画など身体を大きく動かす演技をする場合は、手足が長ければよりダイナミックに見えるため、身長が高い人が選ばれやすいというように活躍のチャンスが増えることはあります。

モデル体型である必要はない

しかし、必ずしもそのようなモデル体型でなければいけないのかというと、決してそういうわけではありません。

映画やテレビ番組では、「身長の低い男の子」や「太めの女の子」など、さまざまな設定の人物が登場します。

とくにその他大勢の登場人物の場合は、目立ちすぎず周囲に溶け込める、ごくごく一般的なルックスが必要な場合もあるのです。

また、身長が低かったり童顔であったりする場合も、実際の年齢とは関係なく学生役を演じられたり、ユニセックスな役を演じられたりなど、高身長でスタイルの良い役者とはまた違ったイメージで活躍できます。

ただし、「身長が低すぎる」「身長が高すぎる」「太りすぎている」「痩せすぎている」など、あまりにも特徴的なスタイルの場合は、演じられる役が限られたり、衣装の選択肢が狭まったりするという現実はあります。

理想のスタイルを求めて

俳優や女優を続けるためには、自分の身長や体重をある程度自由自在にコントロールできることが求められます。

映画や連続ドラマでは、ひとつの作品を撮り終えるまでに何ヶ月もの撮影期間が必要になります。

この間に太ったり痩せたりしてしまうとシーンがつながらなくなってしまうため、同じスタイルを維持することが絶対条件となります。

また、役作りのために、あえて太ったり痩せたりしてから撮影に挑むことがあります。

演じる役柄に合わせて自分のプロポーションを変えるのはとても大変なことですが、プロの俳優や女優は、徹底した食事管理や運動で撮影スタートまでにスタイルを整えるのです。

このように、俳優や女優として活躍するためには、常に飲食や運動の量に気をつかい、ストイックに体重を管理することが大切なのです。

食べたいものを食べられない、飲みたいお酒を飲めないということもよくあることなので、自分に厳しくできる人でなければ、務まらない仕事といえます。

大切なのは演技力

身長やスタイルよりも、俳優・女優として大切なのは演技力です。

もちろん身長が高くスタイルが良ければ、観客の目を引きますし見栄えも良くなります。

ただし、セリフ回しや身のこなしなど、演技力によって存在感を出すことは十分可能です。

身長が低い、スタイルが良くないからと言って俳優・女優の夢をあきらめてしまうのは時期尚早と言えるでしょう。

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俳優・女優に向いていないのはどんな人?

俳優・女優として「自分が1番になりたい」という思いを持つ人も多いでしょう。

しかし、俳優・女優は目立つことや1番になることが大切なのではなく、どのような演技をしてどのような結果を残したかです。

どれだけ自分の満足のいく演技ができたとしても、それが監督や演出家の求めるものではなかったり、共演者から受け入れられなかったりすれば、役者としては失格です。

目標を持つことは大切ですが、あまりに悪目立ちをすることは役者の仕事を失うことにも繋がってしまうため、場の空気を読み、そこにマッチした演技や振る舞いができることが重要です。

俳優・女優は演技力向上のために何をしている?

演技力を磨くために

俳優や女優は、資格や免許や学歴などに関係なく、実力がすべての世界で勝負していく職業です。

多くの人から認めてもらうためには高い演技力を身につけていることが欠かせません。

お芝居の基本である「台本を正確に覚えられるかどうか」「セリフを自然に言えるかどうか」「表情や仕草で豊かな表現ができるかどうか」「人々の心に残る迫真の演技ができるかどうか」などを、ひとつひとつトレーニングしながら技術を磨いていくことが大切です。

指導者や仲間を見つける

演技力を磨くためにまず多くの人が選ぶのは、演劇部や演劇サークル、劇団に入るという選択です。

この場合、そこに力のある指導者がいるかどうか、刺激して高め合える仲間がいるかどうかが、演劇人生を大きく左右することになるでしょう。

人気のある劇団では、入団のためのオーディションがあり、誰もが自由に入団できるわけではないため注意が必要です。

また芸能事務所や俳優養成所などに所属して、本格的な演技のレッスンを受けるという選択もあります。

この場合は、レッスン費を自腹で出さなければいけないという大変さがありますが、名の知れた指導者からみっちり指導を受けられるというメリットがあります。

感情をコントロールする

実力のある俳優や女優は、自分の感情を自由にコントロールすることができます。

泣こうと思えば涙が出ますし、笑おうと思えば優しい微笑みから大笑いまでさまざまな笑い方ができるのです。

このように喜怒哀楽を自由自在に表現できるようにならなければ、この業界で活躍することは難しいでしょう。

とくに舞台で演じる場合、たくさんの観客がいる中での一発勝負となり、やり直しがききません。

涙が出なかったからもう一度やり直し、笑い方が不自然になってしまったからもう一度やり直し、というわけにはいかないのです。

さらに、たとえ自分自身の私生活でとてもつらいことがあったとしても、笑う演技をするときには思いきり笑わなければいけません。

また、もともとの性格がとても穏やかな人でも、怒る場面では鬼のように怒らなければいけません。

自分自身の性格や私生活での出来事を切り離して演技に集中できるような精神を培うことも、この仕事を続けるためには大切なことなのです。

役について想像する

演技とは、誰か違う人物になりきることです。

役になりきるには、その役がどのような人物でどのような思いを持っているか、なぜそのような行動をしたのかなどを深く考察する必要があります。

こうして、役について深く考え台本に書かれていない部分まで想像することは役作りにも繋がり、演技の基本となります。

そのため、常日頃から「この人ならどのように考えるか」「この人ならどのようなセリフを言うか」などを考えることが重要です。

ときには自分の意にそぐわないセリフを言わなくてはならなかったり、理解できない行動をとったりする役をしなくてはならないこともありますが、さまざまな世界や人物に触れ、イマジネーションを高めておくことで乗り切ることができるのです。