アイリストに転職するには? 未経験からなれる?
アイリストへの転職状況は?
アイリストは若い女性を中心に人気がある職業です。
まつ毛エクステ、まつ毛カールの爆発的な人気を背景に、アイリストという職業も注目を集めるようになりました。
アイリストになるためは美容師免許が必要となるため、誰もがすぐになれるわけではなく、ネイリストやエステティシャンなど他の美容職と比べると、転職のハードルは高いといえます。
しかし、一方でアイリストは慢性的な人材不足にあり、業界自体が現在進行形で拡大を続けていて、アイラッシュサロンも増加傾向にあります。
そのため、美容師免許の取得さえ出来れば、アイリストとしての需要はあり、転職先に困ることはないでしょう。
アイリストは美容師免許を必要とすることから、美容師経験者の転職も多い職種です。
すでに美容師免許を取得していて、現在「美容師」や「メイクアップアーティスト」として働いているような人にとっては、アイリストへの転職の道は比較的楽なものとなるでしょう。
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アイリストへの転職の志望動機で多いものは?
アイリストを志す人は美容に興味がある人が多く、一度異業種に就職したあとに、「やっぱり好きなことを仕事にしたい」という想いから転職する人もいます。
美容師免許の取得は必要であるものの、アイリストは一般的にほかの美容職より給与や待遇面がよいとされています。
即戦力が重視される業界のため、一度技術を身につければ現場に復帰しやすい点も、結婚や育児でキャリアが途絶えがちな女性には嬉しいポイントです。
比較的、独立開業が容易な職種のため、努力次第で自分のサロンをもてるというのも大きなモチベーションとなります。
また、アイリストは美容師からの転職が多い職種です。
美容師が2年程度の下積み期間が必要である一方、アイリストは2ヵ月程度の研修でデビューできる場合も多々あります。
下積み期間が短いので、若いうちから活躍できるうえ、美容師のように終業後の自主練習や研修がほとんどなく、公私が分けやすいというメリットもあります。
さらに水や薬剤を使う機会が少ないため、手荒れで離職せざるをえなかった美容師には、美容師免許を生かしながら活躍できる職業となります。
未経験・社会人からアイリストになるには?
美容師免許の取得が第一
かつての美容サロンでは、特別な資格や免許を持っていないスタッフでも、技術さえあれば、まつ毛のエクステやまつ毛パーマの施術を行っていました。
しかし、まつ毛に関するケアは「目元」という敏感な部分を触るため、薬剤の知識がない人が施術を行ったことで皮膚の炎症が起きたり、目が腫れたりするというトラブルが続出し、社会的な問題になりました。
そこで、現在では厚生労働省の通達により、まつ毛に関するケアは「美容師免許を取得した人しか施術できない」と定められています。
そのため、アイリストに転職したいと思う場合はまず、この美容師免許の取得を目指す必要があります。
仕事をしながら勉強をするのは決して簡単なことではありませんし、お金も時間もかかるため、それなりの覚悟を持って転職を決めることが大切です。
専門スクールに通学する人も
美容師免許取得のために修了した美容専門学校は、美容師を目指す人向けの一般的なヘアカットやメイクが中心となるため、まつ毛に関する専門のテクニックや知識を身につけるために、美容師免許を得てからさらに別の学校に通う人もいます。
近年では、アイリスト養成のための専門のスクールができており、まつ毛のエクステやパーマなどについて徹底的に学ぶことができます。
必ず通学しないといけないわけでもなく、美容師免許取得のみで採用されるサロンも多いです。
しかし、専門スクールへの通学は、確かな技術を学んだという証になると同時に、アイリストという職業への熱意を示すこともできます。
また、学校が提携している美容サロンを就職先として紹介してもらえる可能性があるのも、大きなメリットといえるでしょう。
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アイリストへの転職に必要な資格・有利な資格
アイリストは法律で美容師免許取得が義務づけられているため、転職をする場合、まず美容師免許を取得しなければなりません。
美容師免許の取得のためには、美容学校に通学もしくは通信講座を受講する必要があります。
そのため、取得までには最短でも2~3年かかります。
このほか、業界で知名度があるアイリスト関連の民間資格がいくつかあります。
たとえば、「アイデザイナー技能検定試験」や「まつ毛エクステンション技能検定試験」などが挙げられます。
アイデザイナー技能検定試験であればアイデザイナー、まつ毛エクステンション技能検定試験であればスタンダードレベルが、サロンワークで要求される技術目安です。
これらの資格は必須ではなく、なくてもサロンに就職に困ることはないかもしれません。
しかし、資格取得により自分の知識・技術を客観的に証明できるため、就職や転職が有利になることもあります。
また、独立してサロンをもったときには、お客さまにとっての安心材料にもなります。
アイリストへの転職に役立つ職務経験
アイリストは技術力が重要視される仕事です。
一方、お客さまに他のライバルではなく自分を選んでもらうためには、技術力だけでなく、接客力も大切です。
特にアイリストは、お客様の目元や顔の印象の悩みを上手に引き出し、それを解決するアドバイス・提案を行うカウンセリング力が求められます。
そのため、接客経験は経験を生かすことができるため転職に有利に働く可能性があります。
アイリストの前職に多い美容師は、お客さま一人ひとりのなりたいイメージを聞きながら、髪質を即座に見抜き、髪型の提案を行っています。
アイリストのカウンセリングと通じるところがあるため、違和感なく仕事に慣れていけるでしょう。
美容師からの転職が多いものの、事務OLや主婦など、接客経験をもたない層からの転職も珍しくありません。
特別なスキルや経験がなくとも、社会人として習得した敬語、マナー、一般常識はアイリストの接客にも生かせるでしょう。
アイリストへの転職面接で気をつけること
アイリストへの転職面接で注意する点は、志望動機です。
志望動機は自分ならではのエピソード、オリジナリティを入れていきましょう。
アイリストになる人は、「美容が好き」「まつ毛エクステに魅了されている」という人が大半です。
その気持ちはきちんと伝えつつ、プロとして自分の知識や技術をお客さまにどう役立てていきたいかという展望まで含めることが肝心です。
さらに転職の場合、面接では必ずといっていいほど、前職の退職理由を聞かれます。
「体力的にきつかった」「人間関係が悪かった」「給料が安かった」などマイナスイメージをあげることは避けましょう。
前職で学んだことを述べ、アイリストへの転職にどう役立てるかを述べ、積極的に自分を売り込みましょう。
異業種からの転職や未経験の場合、アイリストとしての知識や技術は不足していて当然です。
変な癖がなく、基礎からしっかりと教えることができるため、未経験者歓迎のサロンもあります。
やる気は示しつつ、出来ないことはきちんと出来ない旨を述べ、早く習得していきたいという素直な気持ちを大切にしてください。
アイリストに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
アイリストには美容師免許が必要なため、美容師免許取得からする必要がある場合、アイリストとして働くまでには2~3年かかります。
その後のキャリアを考えると、20代~遅くとも30歳までには美容師免許を取得しておきたいところです。
一部の高級サロンなどでは、30、40代以降のアイリストも活躍していますが、多くのネイルサロンでは20代の若手アイリストを中心に運営されています。
年齢を重ねて新人として転職した場合、店長クラス以外は全て20代という状況になり、働きにくさ、劣等感を感じやすくなるでしょう
さらに細かい作業を行うアイリストにとって、老眼は大敵ですが、早い人では30代後半から老眼の症状が現れはじめます。
老眼の症状を抱えながら、新しく技術を学ぶことは大変なうえ、ストレスもかかるでしょう。
そのため肉体的にも早めの転職が望ましいとされています。
未経験からアイリストの転職での志望動機
志望動機の例(1)
前職はアパレルの販売をしておりました。
目元に自信がなかったものの、まつ毛エクステの施術を受けたことで華やかな印象になり、似合う服や似合うメイクが増えました。
自然と笑顔も増え、明るくお客さまに接することができるようになりました。
自分もアイリストとしてお客さまに笑顔になれる瞬間や、自分に自信が持てる瞬間を提供したいと転職を決意しました。
前職で培ったコミュニケーション能力、相手のニーズを見抜く力には自信があります。
研修やキャリアアップ制度が整った御社で、技術や経験を積み、多くのお客さまに感動して頂けるサービスを提供したいと思い志望致しました。
志望動機の例(2)
前職は〇〇というヘアサロンで7年間勤務していました。
アシスタント業務を経て、お客さまのカットやパーマを一から担当できるようになり、やりがいは大きなものでした。
一方、カウンセリングのときに気がついたのは、お客さまは髪型以上に自分の目元に悩み、自信がないということでした。
私も素顔はまぶたが腫れぼったく暗い印象になるため、コンプレックスを抱くお客さまの気持ちはとても理解できます。
御社のサロンには自分もまつ毛エクステ施術でお世話になっていて、施術後はその変わりように驚き、嬉しくなります。
そんな気持ちを一人でも多くのお客さまに提供したいため、アイリストになりたいと思いました。
前職で培ったカウンセリング力と体力、根性には自信があります。
御社はお客さま一人ひとりにきめ細やかなカウンセリングを行っており、自分もお客さまに丁寧な接客をしたいと考えていることから、志望しました。