コピーライターのやりがい・楽しさ・魅力
コピーライターのやりがい・楽しさ
成果物を目にしたときの満足感
ひとつの広告が完成するまでにはさまざまなステップを要します。
まず、宣伝しようとする商品について知識を蓄え、スポンサーの広告へ求めることを把握した上で、広告の企画を立てます。
プロデューサー、プランナー、デザイナーなどのスタッフとともに打ち合わせを繰り返して方向性やアイディアを出し合い、キャッチフレーズやテーマを決定し、スポンサーにプレゼンテーションを行います。
プレゼンが通らずボツ企画となってしまうこともありますが、運よくプレゼンが通ったらやっと広告制作を開始します。
制作進行中にもコピーの修正や方向転換による書き直しなどが発生することは日常茶飯事ですし、締め切り前には超過勤務や休日出勤になることも多々あります。
苦労して完成した成果物だからこそ、CMならオンエアを見たとき、印刷物なら実際に納品されて手に取ったときに、何ともいえない充実感に満たされることでしょう。
多くの消費者の目に止まる喜び
制作した広告がスポンサーやその顧客、一般消費者からいい評価を得たときに、コピーライターをはじめとする制作スタッフは非常にやりがいを感じます。
自分がコピーを書いた広告が世に出れば、Webサイトなら不特定多数、CMなら日本全国の視聴者、DMならそれを送られた数百、数千の人々が目にすることになります。
そして心を動かされた人は実際にその商品を買ってくれます。
商品を売ることは広告の最大の目的であるため、レスポンスが良かったときには大きな達成感を味わうことができます。
「宣伝した商品の売上げが伸びた」「問い合わせが増えた」といった消費者の反応を知ったときも、コピーライターはやりがいを感じます。
一人前になったときの喜び
センスとやる気がある人なら、新卒や未経験者を採用している広告代理店や制作プロダクションに就職すれば、肩書きだけのコピーライターになることはすぐにでもできます。
しかし、一人前のコピーライターとして活躍するためには、アシスタント的な業務に就いて先輩コピーライターの技術やノウハウを盗み、下積みから次第に実力をつけて這い上がっていくしかありません。
コピーライターとしてのスキルは直接学校で学ぶことはできず、養成講座を受けたとしてもやはり机上の学びであり、実践でスキルを培うしかありません。
苦労の末、先輩の力を借りずに自分で手がけたコピーが採用されたり、クライアントや営業担当者から指名で仕事が入ったときには、大きな喜びを感じられることでしょう。
20代で正社員への就職・転職
コピーライターの魅力
実力次第で大きな収入を得ることができる
大学新卒でコピーライターとして採用された人の初任給は、一般的に月20~30万円程度だといわれています。
そこから経験を積むにつれて給料も上がっていきますが、より自分の力を発揮できる企業を求めて転職を繰り返し、その都度収入がアップしていく人が多くいます。
また、経験を積んだコピーライターの中には独立してフリーランスになり、収入が倍増する幸運な人も。第一線で活躍する著名なコピーライターは年収数千万円ともいわれています。
他にも、各新聞社や大手広告代理店などが主催するさまざまな広告賞がありますが、大きな賞を獲得した広告に携わったコピーライターは周りの賞賛を受け、給料や報酬が上がることもあります。
成功した後に待っている収入とステータスには、誰もが憧れる大きな魅力があるといえるでしょう。
広い視野を持ち、幅広いスキルが身につく
コピーライターに必要なのは「書く力」だけではありません。
「書く内容」を的確にするためには、商品知識やスポンサーの意図を把握すること、高度なマーケティング論理、そして広告に適した表現かを知るための法律の知識なども必要です。
加えて、企画を通して仕事を得るためのプレゼン力も重要になります。
文章のうまさだけでなく、こうした多岐にわたる能力が必要とされる、きわめて難しい仕事がコピーライターです。
この仕事で活躍し続けることができるのは、ほんのひと握りの選ばれた人だけだといえます。
難しい分、仕事を通じて身につくスキルも多彩であり、そこに魅力を感じる人は多いでしょう。