CMプランナーになるには

CMプランナーになるまでの道のり

広告代理店や広告の制作プロダクションに就職する

CMプランナーの仕事をするには、広告代理店や広告の制作プロダクションにおいて「総合職」や「企画職」として募集されることが一般的です。

ただし、無事に内定をもらうことができたとしても、入社後すぐにCMの制作を任せてもらえるというわけではありません。

最初はアシスタントやサブのCMプランナーとして先輩社員の補佐をしながら仕事を覚えるのが一般的です。

また企業によっては、数年間は広告の営業に出たり広報などの裏方の仕事を経験したりすることで自社の仕事の流れを覚えさせることもあります。

自分がやりたい仕事に就けるようになるまで忍耐強く経験を積むことが大切です。

求人の注意点

CMプランナーとして働きたいと考えている人が注意をしなければいけないのは、広告代理店や制作プロダクションではこの職種に限定した採用を行っていることは少ないということです。

総合職として採用した人を「営業」「ディレクター」「プランナー」「総務」として担当する仕事を振り分けることが多く、入社後に必ずCMプランナーとして仕事ができるわけではありません。

企業によって育成方法や人事のシステムが異なるので、どのようなキャリアの道筋をたどるのか採用の前によく確認しておくことが大切です。

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CMプランナーの資格・難易度

CMプランナーに役立つ資格

CMプランナーとして働く上で特に必要となる資格や免許はありません。

映像や音楽、言葉のセンスが問われる職業なので、このような分野において優れた能力を持つ人であれば誰もが活躍することができるでしょう。

もしも就職前に映像系の資格を取得しておきたいのであれば、民間資格の「マルチメディア検定」や「CGクリエイター検定」を勉強しておくと映像制作の際に生かせることがあるようです。

また、「色彩検定」や「DTP検定」などもセンスを磨く上で役に立ちます。

入賞実績が注目されることも

CMプランナーをめざす人のなかには、在学中に独自のコンテンツを制作する人も多く、自身が制作した作品をCMのコンテストや映像コンクールに応募するのもひとつの手です。

入賞実績ができれば自分のアイディアやセンスへの大きな自信にもつながりますし、就職試験の際には自己アピールの材料にもなります。

家庭用のデジタルビデオとパソコンの編集ソフトさえあれば、誰もが簡単に動画を作ることができるので、学生のうちからどんどん自分の作品作りに挑戦するとよいでしょう。

CMプランナーになるための学校の種類

CMプランナーに必要な学歴

CMプランナーとして就職するために必要な学歴というのは特にありません。

ただし、CMプランナーを始めとした広告業界の仕事は非常に人気があることで知られており、採用倍率は非常に高く、有名大学出身者など高学歴の人が採用されやすい傾向にあります。

CMプランナーに役立つ大学

電通や博報堂、アサツーディ・ケイなど誰もが名前を見かけたことがあるような大手広告代理店の社員は、圧倒的に有名大学の出身者が多いという現状があります。

広告の制作過程においてさまざまな知識やセンスが必要であることに加えて、新卒採用で厳しい競争が繰り広げられることから、自然と優秀な大学の出身者が集まると考えられています。

もしも大手の広告代理店への就職をめざすのであれば、私立国立に関わらず難関大学に進学しておくとよいでしょう。

有名大学のほか、芸術系の大学出身者も多いです。

企業によっては「大卒」であることを就職試験の応募の条件にしている企業もあるので、可能性を広げるという意味でも大卒の学歴には意味があるといえるでしょう。

CMプランナーに役立つ専門学校

映像ディレクターやCMプランナーなど、クリエイティブな業種を育成するための専門学校に進学することにも大きなメリットはあります。

カメラやマイクなどの機材を用いた撮影の仕方、映像や音楽編集の最新技術、広告の歴史など、より実践的な知識や技術を身につけることができるのが専門学校の強みです。

CMプランナーに必要なスキル

CMプランナーとして働く上では、相手の意図を正しく汲み取ることができるコミュニケーション能力に加え、パソコンやカメラなどの機材を扱う知識、映像や音楽に関するセンスが求められます。

大手の広告代理店の場合は、海外の企業がクライアントになることもあるので、語学力を重視することも珍しくありません。

独学で勉強することが可能なものばかりなので、学生のうちにこのようなスキルをしっかりと身につけておくとよいでしょう。 

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CMプランナーに向いている人

企業の商品の魅力やキャンペーンを紹介するCMを作るためにはインパクトのある映像や音楽、キャッチコピーなどを考えなければいけません。

絵を描くのが好き、物語を作るのが得意、文章力がある、音楽に詳しいなどの芸術的なセンスがある人は、それを武器にすることができるでしょう。

CMプランナーに向いている人・適性・必要なスキル

CMプランナーのキャリアプラン・キャリアパス

CMプランナーをめざす人の中にはフリーランスとして働きたいと考える人もいるかもしれません。

しかし、学校を卒業したあとに最初からフリーで働くケースというのはほとんどありません。

広告代理店や制作プロダクションである程度の実績を積んで業界内の人脈を築き上げた人がフリーランスとして独立するパターンが一般的です。

とにかく実力主義の業界なので、「大手メーカーの人気CMを手掛けたことがある」「広告賞を受賞したことがある」「有名なディレクターと繋がりがある」などの実績が非常に重要です。

いずれは独立したいと考えている場合も、まずは企業に就職して現場でコツコツ経験を積み重ねることが大事なのです。

CMプランナーを目指せる年齢は?

新たな人材を求める傾向

近年、インターネットの発展とともに広告業界の形態は大きく様変わりしています。

昔のようにテレビやラジオなどのマスメディアが媒体となる広告だけではなく、インターネットの動画サイトや企業のHPなどでも自由に広告を流せるようになりました。

また、商業施設やイベント会場などに設置されたディスプレイに映像を流す「デジタルサイネージ」という広告も大きな注目を集めています。

こうした広告の進化の中で、新たにこの業界に参入する企業や事業の幅を広げようとしている企業も増えてきています。

デジタル時代の広告のあり方を一緒に考えていけるような人材を積極的に採用しようとしている傾向があるので、若手がこの業界に飛び込むチャンスが広がっているといえるでしょう。

クリエイティブな職業からの転職

広告業界やマスコミの世界で働いたことがある人の場合は、その能力を存分に発揮することができます。

たとえば広告代理店で営業を経験してきた人が転職をする場合、たとえ職種が違ったとしても広告の仕組みやクライアントとの付き合い方を理解しているという点で即戦力として働ける可能性があります。

また、テレビ局で映像ディレクターをしていた人や出版社で編集職に就いていた人なども、多くの人に共感してもらえる企画を作るという点は同じです。

発想法や構成の立て方に関して今まで培ってきたスキルを生かすことができるでしょう。

クリエイティブな業界の中での転職は非常に盛んなので、人材の交換が活発に行われており、年齢もさほど問われることはありません。

未経験者の転職

広告業が未経験の人はCMプランナーに転職できないのかというと、決してそのようなことはありません。

この仕事をする上で必要な免許や資格は特になく、斬新なアイディアや芸術的なセンスを持っているかどうかが全てともいえます。

本人の実力や適性が認められれば未経験者でも積極的に採用している企業が多いので、未経験者の人も諦めずに挑戦するとよいでしょう。

CMプランナーは高卒から目指せる?

CMプランナーが活躍する広告業界は、大卒者が中心で、特に大手企業になるほどその傾向が強くなります。

高卒の場合は、まずアルバイトやアシスタントからでも広告業界に入る方法を考え、こつこつと仕事を覚えることからはじめましょう。

高卒ではCMプランナーになれないというわけではありませんが、長い下積み期間を覚悟する必要があるでしょう。

CMプランナーは女性でもなれる?

女性の活躍も目立つ

ひと昔前までは大手の広告代理店やマスコミで働く社員は圧倒的に男性が多かったのですが、近年では女性の活躍も目立ってきています。

テレビやインターネットにおけるCMというのは女性が視聴ターゲットとなっていることが多いので、同じ目線で物事を考えることができる女性社員を起用する企業も多いのです。

大手を中心に、女性の管理職を増やしたり産休や育休の制度を整えたりして女性が働きやすい環境にしている企業も増えてきました。

これからこの業界をめざす女性は積極的に挑戦するとよいでしょう。

女性CMプランナーのメリット・デメリット

女性がCMプランナーとして働く上で最も生かすことができるのは女性ならではの視点です。

たとえば女性向けの商品への憧れを抱かせることができるかどうか、購買意欲を刺激するような映像になっているかどうかを判断する上で、女性の持つ感覚や経験が非常に役に立ちます。

その一方で、繁忙期には深夜残業や休日出勤なども避けて通れなくなりますし、睡眠をとる時間もないほどのハードな業務になることもあります。

男性社員と同じように働くためにはある程度の体力が必要とされるので、精神的にも肉体的にもタフな女性のほうが向いている業界といえるでしょう。