キャラクターデザイナーになるには
キャラクターデザイナーになるまでの道のり
キャラクターデザイナーになるために、特別な資格や学歴は必要ありません。
ただし、まったくの未経験でこの仕事に就くのは難しいことから、まずは美術系の大学やアニメデザイン専門学校、ゲームデザイン専門学校などで、イラストの基礎的なスキルを身につける人が多いです。
卒業後は、アニメプロダクションやゲーム会社、Webデザイン制作会社、玩具メーカーなどへ就職するのが一般的なルートとなっています。
いざ現場に入れば、日々多くのデザイン案を考えることになるため、在学中からデッサン力や独自の発想力を高めることが大切です。
また、現場ではPhotoshopやIllustratorといったグラフィックツールを使う場合が多く、就職前にこうしたソフトもある程度使えるようになっておくと、スムーズに仕事に取り掛かれるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
キャラクターデザイナーの資格・難易度
特別な資格は必要ない
キャラクターデザイナーとして働くうえで、何か特別な資格が必要とされるわけではありません。
ただし、キャラクターデザイナーにはデッサン力や、イラストを描くためのソフトを扱うスキルなどが求められることから、そうしたスキルがあることを証明するための資格を取得する人もいます。
資格があれば自分の実力を客観的に図ることができ、就職や転職の際にはアピールポイントになることもあります。
Photoshop(R)クリエイター能力認定試験
サーティファイが実施し、Photoshopを使った画像の加工・調整などの編集能力を測定する試験です。
難易度によって「スタンダード」と「エキスパート」の2種類に分かれており、前者は指示通りの作業を正確かつ合理的に行うことができるものを証明するもの、後者はクライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作ができることを証明するものとなっています。
Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験と同じくサーティフファイが実施し、Illustratorを使ったグラフィックコンテンツの制作能力を測定する試験となっています。
「スタンダード」と「エキスパート」の2種類の資格があります。
その他の資格
上記が代表的な資格といわれることが多いですが、そのほか、以下のような資格も挙げられます。
状況や自分のスキルに合わせて、取得を検討するとよいでしょう。
・CGクリエイター検定
・CGエンジニア検定
・色彩検定
キャラクターデザイナーが活躍する制作現場では、資格よりも、どの程度のスキルを持っているかが重視されることのほうがずっと多いです。
日ごろからデッサンの練習をしたり、アイデアを絵に起こしたりしていくことに慣れておくことが大事です。
キャラクターデザイナーになるための学校の種類
大学への進学
美術大学などでは、デザインを専門的に学べる学科があります。
デッサン力を高め、4年間という時間をかけて幅広い絵のセンスや感性を磨いていくといった意味では、大学での学びもおおいに生かすことができるでしょう。
数はさほど多くありませんが、アニメーションやキャラクターデザインについて学べる大学もあります。
専門学校への進学
キャラクターデザイナーは人気のある職種であり、最近ではキャラクターデザインを専門的に学べるコースを置いている専門学校が増えています。
専門学校では、大学よりも就職に直結する実践的なカリキュラムが組まれているのが特徴です。
企業と提携して現場で活躍する講師の講義が行われたり、在学中にインターンシップで職業体験ができたりするようなところもあります。
在学年数は2年~3年のところが多いですが、限られた時間で、就職活動に直結する学びをしたいと考える人は、専門学校へ進学するケースが多いです。
民間のスクールを利用する
デッサンスキルやCGソフトの扱い方などを身につけたいのであれば、民間のスクールが開講する講座を利用することも可能です。
スクールであれば、大学や専門学校よりもずっと短期間で、費用も抑えながら学ぶことができますが、キャラクターデザイナーになる道は険しく、独学でもスキルアップに努める必要があるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
キャラクターデザイナーに向いている人
キャラクターデザイナーに向いているのは絵を描くことそのものが好きな人です。
ただし、絵のスキルがあることだけでなく、いかにオリジナリティあるキャラクターを生み出せるかが、この仕事で成功していくポイントです。
次々と新しいアイデアを生み出せる発想力も備わっている人がキャラクターデザイナーには向いているでしょう。
キャラクターデザイナーのキャリアプラン・キャリアパス
まずは一般のデザイナーとしてスタート
すべての企業で、新卒の学生をいきなりキャラクターデザイナーとして採用するわけではありません。
キャラクターデザイナーにはとくに高いレベルでの画力やセンスが求められることから、まずは一般のデザイナーやグラフィッカーなどとして採用されるのが主流です。
経験を積むなかで、認められた一部の人がキャラクターデザイナーになるといった流れが一般的であるため、地道に経験を積んでいく必要があるでしょう。
成功できるのは一握り
活躍したいジャンルによって就職の難しさも多少変わってきます。
アニメ業界は比較的受け皿が大きいといわれますが、とくに下積み時代は待遇が悪く、厳しい生活になる可能性があります。
ゲーム業界では、最近はソーシャルゲーム分野での需要が大きくなっています。
いずれも成功できるのは一握りの人材であるため、一人前になるためには相当な努力が必要です。
なお、会社によってはイラストレーターがキャラクターデザインを兼任するようなケースもあるため、事前にどのような場所で働きたいのかをよくイメージしておいたほうがよいでしょう。
キャラクターデザイナーを目指せる年齢は?
実力主義の世界
キャラクターデザイナーは、新卒だけでなく、転職によって就くこともできる仕事です。
デザイナーの世界は実力勝負の面があり、年齢はさほど問われませんが、その分生き残っていくのは簡単なことではありません。
意欲を持った新しいデザイナーはどんどん出てくるため、常に勉強や自己研鑽を続けて、スキルアップしていく気持ちが大事です。
また、アニメやゲームの制作会社は東京を中心とした大都市圏に集まっているため、地方での転職は難しいでしょう。
未経験からの転職
求人では学歴はさほど問われませんが、未経験者よりは経験者が優先的に採用される傾向が強いといえます。
多くの現場が少人数で仕事を回しているため、どうしても即戦力になれる人が歓迎されやすいのです。
実務経験はそこまで積んでいない場合でも、PhotoshopやIllustratorのスキルを持っていたリ、趣味であっても自分でデザインをした経験があることなどが応募資格になることもあります。
アシスタントからスタートすることを条件に、まったくの未経験者が採用されることもあります。
キャラクターデザイナーは女性でもなれる?
性別関係なく活躍できる
キャラクターデザイナーは、女性も男性と同じように活躍できる仕事です。
キャラクターデザイナーは基本的に世の中に顔が出る仕事ではありません。
男らしいキャラクターを女性デザイナーが手掛けていることもありますし、その逆もまたしかりで、人々に愛されるキャラクターを作り上げていくのに、性別や年齢はまったく関係ないといえるでしょう。
もともとゲームやアニメの制作現場では男性クリエイターが多いとされていますが、最近では女性クリエイターの姿も増えているようです。
実力が問われる仕事であり、厳しさを感じることもあるでしょうが、自分が手掛けたキャラクターが世に出たときの喜びは格別です。
仕事に対して情熱を持てる人であれば、女性でも第一線でおおいに活躍できるでしょう。
さまざまな働き方ができる
キャラクターデザイナーの場合はさまざまな働き方ができ、たとえば会社勤めをするだけでなく、フリーランスの形での働き方をすることもできます。
フリーランスになれば在宅で仕事ができ、勤務時間や休日も自分で決めることができるため、生活に支障のない範囲で働くことが可能です。
もちろん、アルバイトやパートなどの形で限られた時間内だけ働くこともできます。
デザイナーは専門職であるため、出産などを機に一度は現場を離れたとしても、スキルを生かして再就職がしやすいといったメリットもあります。
キャラクターデザイナーを目指す人へ
本気でキャラクターデザイナーを目指したい人は、キャラクターデザイナーの専門学校に通うことのもよいでしょう。
キャラクターデザイナーの専攻コースが用意されているヒューマンアカデミーは、実際に活躍しているプロの指導を受けることができます。
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