美容師の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
美容室で働く美容師(スタイリスト)の1日
20代で正社員への就職・転職
美容室で働く美容師(店長)の1日
美容師の業務スケジュール
店舗の営業時間に合わせて働く
美容師は、働いている美容室の営業時間に合わせて仕事をします。
首都圏の美容室は、働く人に合わせて12時前後から22時頃までと遅くまで営業としている店が多くあります。
一方、地方や地元に密着したサロンになると、10時前後から20時頃までと夕方には予約を打ち切る店舗がほとんどです。
近年は高齢者のニーズに合わせて9時ごろから開店していたり、お客さまの自宅に出張したりして施術をする美容室もあります。
拘束時間が長く休みが少ない
見習い・アシスタント期間は店舗の営業時間外に雑用や練習をこなさなくてはならないため、どうしても一日の拘束時間が長くなりがちです。
スタイリストになると今度は教育する側の立場になり、店長になると経営者としての仕事もこなさねばならず、美容師をしていると結果的に忙しい日々を送ることになります。
一見華やかに見える職業ではありますが、現実は高速時間も長く、決して楽な仕事ではありません。
もしプライベートの時間をたくさんとりたいという場合には、入店前にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
美容師の休日
美容師の休日日数
美容師の休日の日数は、月に4日から8日が一般的で、週に1回から2回というところがほとんどです。
休日のほかに有給休暇を設けている美容室も増えており、大きな美容室では有給を消化しやすいように指導されているところもあります。
正規雇用されている美容師であれば、一年目に10日以上の有給を取得することが労働基準法により保証されていますが、有給を取りづらい雰囲気があり、なかなか利用できないという美容室が多いようです。
「面貸し」という働き方
近年人気を集めている「面貸し」という働き方があります。
これは美容室内のセット面を時間などで間借りして仕事をする美容師のことで、お客さまを施術している時間以外の拘束時間がないため、休日を自分で決めることができます。
あくまでも個人で仕事をするため、美容室からの保証は一切ありませんが、独立前に資金を貯めたい美容師や、独立の作業が忙しくて時間があまりとれない美容師、あるいは子育てをしながら美容師をしている人などが、この制度を利用することが多いようです。
美容師の残業時間
美容師は、基本的に店舗の営業時間に合わせて働きますが、前後1時間は、準備や片づけ、ミーティングなどがあるため勤務時間とみなされますが、一般的なサラリーマンよりは勤務時間が長い傾向にあります。
また、閉店後はスキルアップのために講習会を開いたり、練習をしたりと、業務外でありながら美容室内で時間を過ごさなくてはならないことも多くあり、残業というよりも、美容室に拘束される時間がどうしても長くなってしまいます。
美容師の長時間労働は社会問題化しているため、今後是正が期待されますが、美容師を目指す上では長時間労働を覚悟しておいた方がよいでしょう。
美容師は忙しい? 激務?
美容師が忙しいと思われる理由に、仕事以外の拘束時間があります。
お客さまが店内にいる場合は、なかなか技術向上のための練習ができないため、ほとんどの美容師は営業終了後、技術向上のための時間を自分で作らなければなりません。
アシスタント時代のほうが練習時間は長くなりがちですが、スタイリストも講師として時間を拘束され、無給で後輩の指導をすることもあります
練習内容によっては休日を返上して練習する場合もあるのが事実で、どうしても拘束時間が長くなりがちなために激務といわれることが多いようです。
また一日中立ちっぱなしの仕事で、水を扱うことも多いことから、腰痛や手荒れなど身体のトラブルを抱える人も多く、激務という印象が強いようです。
美容師の休日の過ごし方
美容師の休日の使い方
ハードな仕事を日々をこなしている美容師は、休日を休息に利用する人が多いようです。
美容室によっては講習会があったり、店内での練習会を行っていたりして、休みも仕事をしなくてはならない場合があり、自由に休むことができないのが現状です。
身だしなみに気を遣うことも多い美容師は、休日を利用して最新のファッションやヘアスタイルを勉強したり、自らショッピングに出かけたりしてトレンドを学ぶということも多いようです。
仕事とプライベートのバランスが大切
美容業界では、まだまだ昔ながらの古い考えが浸透し、休みなく働くことが美徳として残っています。
とくに見習い・アシスタントの下積み時代やスタイリストになったばかりのときは、熱意と疲労がアンバランスな状態になり、体調を崩してしまうケースもあるようです。
体調不良でお客さまへのサービスがおろそかになってしまったり、スキルアップのための練習ができなくなったりしては本末転倒です。
真面目な人ほど、休日も練習に明け暮れることが多いようですが、体調管理も仕事のうちと考えて、リフレッシュすることも大切です。