美容師は何歳まで働ける?
何歳まで美容師として働けるか
美容師には、法律で何歳までに退職するという決まりはありません。
できるのであれば、何歳になっても現場に立つことができ、実際、80歳近くなっても活躍する美容師はいるようです。
美容師は若くないと現場に立てないなどといわれることもあるようですが、決してそんなことはありません。
美容師は自分と同年代のお客さまがつきやすく、美容師が歳をとれば当然お客さまも毎年同じように1歳ずつ年齢を重ねていくため、顧客が離れて行きにくいのです。
長くやればやるほど「ロイヤルカスタマー」と呼ばれる、生涯付き添うお客さまが増えていきます。
20代で正社員への就職・転職
40代から50代で道が分かれる
40代から50代になると、現場でスタイリストとして働く人は少なくなり、経営側に回る人、独立・開業するという人に分かれます。
企業(美容室)に雇用されていく場合、経験を重ねるうちに経営側に回っていくことがほとんどです。
特にチェーン店や複数店舗を展開している場合は、経営側に回るとレギュラーで現場に立つことが時間的に困難になり、若い美容師たちに現場を任せて経営の仕事だけをするようになります。
一方、40代から50代になると既に独立・開業して自分の店を持ちオーナーとして働いている人も多くいます。
美容師は30歳前後での独立・開業が平均と言われ、この頃には既に自分の店を持って軌道に乗っているという人が多いようです。
40代から50代になっても現役でスタイリストとした働く人ももちろんいますが、経営者・オーナーとして働く人に比べるとぐっと数は少なくなります。
美容師が独立するまでの一例
28歳
1店舗目を出店。
それまでは雇われ店長として1日に15時間ほど仕事をして、美容スキルと経営スキルを学ぶ。
出店して6ヵ月ほどで、2店舗目の出店計画や今までにないお付き合いがはじまり、美容以外の仕事も頂くようになり仕事の幅が増える。
この頃にはこれまで15時間ほどのサロンワークが1日あたり6時間ほどに減り、経営や広報の仕事に力を入れるように。
30歳
近隣に2店舗を出店。
この頃には1週間で現場に経つのは15時間ほどで、指名客のない時間は、自分の家族や友人、新しい人脈作りと、今後の店舗展開のために時間を費やす。
現場に出られないときは若いスタッフに店を任せ、店を機能させることに集中する。
40歳
2店舗の経営を後輩に任せ、ネイルやアロマなどができるスタッフを招き入れ、プライベートサロンを出店。
時代のニーズに合わせ総合的な美容やリラクゼーションをメインとした新しい店舗づくりを目指す。
このように、オーナーであれば年齢に関係なく仕事を続けることができますし、オーナーにならなくても十分な指名顧客がいれば、一人だけでサロンを作り、やっていくこともできるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
年齢に関係なく働ける仕事
美容師は、どのような場所でどのような働き方で働くとしても、その美容師個人にお客さまが付いてくる仕事のため、腕一本さえあればいつまでも働き続けることができます。
長い月日の間、お客さまに笑顔や感動を与えられる美容師であれば、辞めたくても辞められないという気持ちになっていくかもしれません。
たとえ年齢を重ねても、経営やオーナーになったとしても、お客さまに必要とされる美容師であることを意識していくことが大切です。