アパレル店員の現状と将来性
アパレル店員の置かれている現在の状況と将来性をもとに、求められているアパレル店員のあり方を解説します。
アパレル店員の現状
景気回復とともに活性化の予測
「衣食住」という言葉があるように、いかなる時代でもファッションは人々にとって欠かせないものです。
少子高齢化や長引く景気の低迷、リーマンショックなどを理由に、アパレル業界は縮小傾向にあると言われ続けてきました。
また、ファストファッションが注目されはじめ低価格商品が増加し、厳しい経営を強いられるアパレル企業も増えています。
しかしこの先、景気が回復することによってファッションにお金をかける人が増え、業界が元気になっていくのではないかと予測されています。
品質と待遇の変化
ファストファッションの人気もさることながら、「品質重視」の傾向が強まりつつあります。
上質な品を求めて、再びトップブランドの商品に目を向ける人も増えてくるでしょう。
アパレル店員は、アルバイトや契約社員として働く人が多い職業ですが、業界が活性化すれば待遇改善に繋がり、正社員雇用も増える可能性があります。
アパレル店員の需要
若手が活躍しやすい職業
アパレル店員は、比較的若手が活躍する職業で、10代後半から20代前半の店員が大半を占め、需要も多いです。
ショップ(ブランド)によっては30代以降アパレル店員として働くのは厳しくなってしまうようです。
一方、信頼感や高級感を大事にする一流ブランドの場合、40代や50代のベテラン店員が活躍しているところもあります。
目指すキャリアアップ
年齢を重ねると、一般的に安い価格帯の店よりも、ハイクラスのブランドのほうが長く続けやすい傾向にあります。
企業によっては店員から本社異動を経て、マーケティングや企画、総務などの仕事に携わることも可能で、自分の意欲と目標次第ではさまざまな形でキャリアアップを目指すことが可能です。
アパレル店員の将来性
かつては「カリスマ店員」と呼ばれるアパレル店員も存在しましたが、アパレル店員自体に注目が集まることは、以前ほど多くはないでしょう。
近年はSNSやインターネットの普及により、おしゃれに自信があれば個人でも情報発信しています。
また、ネットショッピングやフリマサイト、さらにAIが普及し、店員の手を煩わせず自分一人で自由に買い物を楽しむ機会も増えています。
今後もアパレルショップがなくなることはないものの、アパレル店員の必要性や役割は少なくなっていくかもしれません。
アパレル店員の今後の活躍の場
アパレル店員と似た職業に「ファッションアドバイザー」という仕事があります。
その人の容姿や目的に合った服を総合的にアドバイスする、ファッションのスペシャリスト
今後は、アパレル店員も服を売るだけでなく、適切なアドバイスでお客さまに寄り添ったコーディネートを提案する力が求められるでしょう。
深い商品知識とファッションセンスを持ちあわせ、お客様にあった提案ができれば、実店舗の売上につながります。
インターネットショッピングの利便性に押されず、実店舗の売上に貢献できるアパレル店員は、今後も需要が高いです。
「アパレル店員の現状」のまとめ
個々の情報発信やインターネットショッピングの利用が増えるなかで、アパレル店員はより幅広い能力を求められています。
商品の販売だけにとどまらず、お客さまに喜ばれるコーディネートを提案するためのセンスと知識を磨きましょう。
今後のアパレル店員には、実店舗で確実な売り上げにつながる力が重要です。