あん摩マッサージ指圧師になるための学校と費用(大学・専門学校)
また、大学となると筑波技術大学がありますが視覚障害者しか入学できないため、それ以外の人は専門学校を目指すことになります。
なかには、夜間部を設けている学校もあり仕事をしながら通う人もいますが、全体的に倍率も高く、入学するにはしっかりと勉強する必要があるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師の専門学校の学費は、3年間の合計で300万円から500万円程度が相場で、夜間部になると若干低めに設定されています。
この記事では、あん摩マッサージ指圧師になるための学校と費用について解説します。
あん摩マッサージ指圧師になるための学校の種類
あん摩マッサージ指圧師になるには、あん摩マッサージ指圧師の養成カリキュラムを置く学校(専門学校・大学)で学ぶことが必須であるものの、その数は多くありません。
同じ東洋医学に分類される「はり・きゅう」の勉強ができる学校は多いのですが、あん摩マッサージ指圧師の勉強ができるところは圧倒的に少なく、全国で20校ほどしかありません。
そのため、倍率も高くなる場合が多く、入学のために勉強が必要になるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師は、もともと視覚障害を抱える人たちに向けた仕事とされていたため、それ以外の有資格者が増えすぎないよう規制がかけられたことが、養成学校が少ない理由のひとつです。
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あん摩マッサージ指圧師になるための大学
全国的に見ても数少ないあん摩マッサージ指圧師の大学は、現在のところ筑波技術大学しかなく、そこは視覚障害者しか入学できないため、それ以外の人は専門学校を探すことになります。
夜間部を設けている学校もあり、そこでは仕事をしながら国家資格の取得を目指そうとする人も通っているようです。
あん摩マッサージ指圧師になるための専門学校
専門学校のカリキュラム
各養成学校では、あん摩マッサージ指圧師として求められる知識や技術を幅広く学ぶためのカリキュラムが用意されており、おもに3年間という時間をかけて段階的に習得していきます。
どの学校で学んでも、国家試験の受験資格を得るために必要な科目を履修できます。
カリキュラムは大きく分けると
- 基礎分野
- 専門基礎分野
- 専門分野
の3分野があり、入学後まず学ぶのは、医療に携わる立場として、すべての土台となる医療概論や生理学などの基礎科目「科学的思考の基盤人間と生活」です。
ここでは心理学や栄養学、生物学といった科目があり、知識面を深めていくと同時に、実技を通じて手技の技術を高めていきます。
その後、
- 生理学や解剖学といった人体の構造と機能
- 健康や疾病についての知識を学ぶ疾病の成り立ちと予防および回復の促進
- 保健医療福祉とあん摩マッサージ指圧の専門基礎分野
を学びます。
2年次以降は専門分野の勉強が増える
2年次に入ると、専門分野の科目が増えていき、
- 基礎あん摩マッサージ指圧学
- 臨床あん摩マッサージ指圧学
- 社会あん摩マッサージ指圧学
などが挙げられ、実習の内容もより応用的・専門的なものとなっていきます。
国家試験対策も行われる
3年次には、実践力を身につけるための実習のほか、国家試験に向けた対策の講義も行われます。
養成学校できちんと学んでいれば国家試験の出題範囲はカバーできますが、学校によっては模擬試験も実施されるなど、充実のバックアップ体制が敷かれています。
養成学校の学費
あん摩マッサージ指圧師の専門学校の学費は、多少の差はあるものの、入学金および授業料については3年間の合計で300万円から500万円程度が相場となっています。
入学時には、入学金や初年度の授業料等で、150万円から200万円程度が必要になるケースが多いようです。
また、夜間部の学校では、昼間部よりも若干授業料が低く設定されているようです。
学費以外にかかる費用も
あん摩マッサージ指圧師の学校では、先に挙げた授業料や入学金に加え、「諸経費」は別途かかるケースが多くなっています。
たとえば、
- 教科書
- 白衣
- 鍼道具
等にかかる費用など、学校によって異なりますが、3年間で10万円前後から場合によっては30万円程度かかることもあるようです。
さらに国家試験を受けるとなれば、受験料をはじめ、自分で勉強をするための専門書など、その分のお金もかかってきます。
国家資格を得るまでには、400万から500万円程度の費用がかかると考えておいたほうがよいでしょう。
ダブルライセンスを取得する場合
あん摩マッサージ指圧師の養成学校では、同時に「はり師」「きゅう師」の資格取得を目指せるところもあります。
このような学校の多くは、あん摩マッサージ指圧師の養成課程の学費にプラス100万円程度で、はり師、きゅう師の同時取得が目指せます。
あん摩マッサージ指圧師だけを目指す場合の学校と、あわせてはり師・きゅう師も目指す場合の学校では、学費にさほど大きな差がありません。
あん摩マッサージ指圧師と、はり師・きゅう師の資格試験は共通科目も多いため、同時に学ぶことは多くのメリットがあり、取得しておくことでキャリアの幅が広がりやすくなるというよさがあります。
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あん摩マッサージ指圧師の学校選びのポイントは?
あん摩マッサージ指圧師の養成学校を選ぶ場合、はり師・きゅう師の3つの試験の受験資格を同時に得られる学校に進学する人が多くなっているようです。
しかし、すべての学校で同時取得が可能というわけではないため、志望校でどのような資格がとれるのかを事前にリサーチしてから進学する必要があります。
「あん摩マッサージ指圧師になるための学校」のまとめ
あん摩マッサージ指圧師になるには、あん摩マッサージ指圧師の養成カリキュラムを置く学校(専門学校・大学)で学ぶことが必須です。
あん摩マッサージ指圧師の専門学校の学費は、3年間の合計で300万円から500万円程度が相場で、夜間部になると若干低めに設定されています。
あん摩マッサージ指圧師の養成課程の学費にプラス100万円程度で、はり師、きゅう師の同時取得が目指せます。