AIエンジニアの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
AIエンジニアの業務スケジュール
デスクワークが中心
AIエンジニアの仕事は、稀にクライアントとの打ち合わせ等で、外出や出張などをすることもありますが、基本的はオフィス内でのデスクワークが中心となります。
AIエンジニアの仕事は、「企画・設計」→「AIシステムの開発」→「データの準備」→「AIの学習」→「テスト&評価」といった流れで、工程(フェーズ)を踏み進めていくのが一般的です。
その時担当している工程によって、日々の仕事内容というのは変わってきます。
個人のスキルが重視されやすい仕事ですが、プロジェクトはつねにチームで協力して進めていくことが多く、他のエンジニアなどとの連携も重要になります。
個人の裁量に任せる会社も多い
AIエンジニアの仕事は、「毎日出社したらこの作業をする、〇時にはこの作業をする」とルーチン化されているわけではありません。
いわば「研究職」のように、その時々でやるべき仕事というのは変わり、一日中プログラミングをする日もあれば、打ち合せで話し合いを続ける日、テストや評価の作業に費やす日もあります。
そのため、一日の業務の組み立て方や進め方は、個人の裁量に任せている会社が多いです。
また、店舗型のビジネスのように、毎日何時に始業しなければならないとう厳密な決まりもなく、出社時間や退社時間も個人の裁量で調整しやすい傾向です。
中には「フレックスタイム制度」を利用することで、朝11時、12時頃に、のんびりと出勤ができる会社もあります。
「常住」の場合はクライアントに合せる
AIエンジニアも、システムエンジニアなどと同じように、クライアントとなる会社のオフィスに「常駐」し、社外で開発業務を行うこともあります。
常駐となった場合は、自分の会社ではなく、クライアントの先に直行直帰し、そこで終日働くのが基本となります。
就業規則や仕事の進め方などについても、クライアントとなる会社のルールに従うのが一般的であり、「自社ではこういうルールだから」が通用しないこともあります。
20代で正社員への就職・転職
一般的なAIエンジニアの1日
フレックスタイムで働くAIエンジニアの1日
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AIエンジニアの勤務時間
AIエンジニアの一般的な勤務時間
AIエンジニアの勤務時間は、実働は8時間程度で、一般的に9:00~18:00くらいを定時としている会社が多いですが、朝は若干遅めの10時頃を始業としている会社も最近は増えてきているようです。
また、sler系やSES(システムエンジニアリングサービス)系の会社では、クライアント先のオフィスやプロジェクトに「常駐」して働く形態としていることもあります。
常駐の場合、出社時間や退社時間は、常駐先となるクライアントの会社側の就業規則に合わせる形となります。
勤務時間は柔軟に対応しやすい
AIエンジニアの勤務時間は、店舗型の商売のように来店するお客さまに合わせる必要はないため、必ずしも毎日同じ時間に始業していなければならないわけではありません。
そのため、「フレックス制度」や「裁量労働制」を採用している職場も多く、すこし時間をズラして、朝11時、12時頃にゆったりと出勤ができることもあります。
また、「リモートワーク」を採用し、AI開発業務の大半を、自宅などの外部から行えるようにしている会社も最近は増えてきているようです。
AIエンジニアの休日
AIエンジニアの場合、完全週休2日制としている職場が多く、土日祝は基本的に休みとなることが多いです。
また、ゴールデンウイーク・夏季(お盆)・年末年始などには、世間一般と同じように5日~7日程度の連休をとるのが一般的です。
年間休日数としては、120日~125日程度としている会社が多いです。
大手系のAI開発会社であれば、「結婚休暇」、「忌引休暇」、「産前・産後休暇」、「育児・介護看護休暇」など、その他にもライフイベントに合わせたさまざまな休暇制度が用意されていることが多いです。
AIエンジニアの残業時間
AIエンジニアの残業時間は、会社によってさまざまであり、毎日残業ゼロの会社もあれば、夜遅くまで長時間残業が続いている会社もあるようです。
傾向としては、大学や大手メーカーなどの「研究職」、もしくは「自社開発」の案件を担当しているAIエンジニアであれば、納期などの制約は緩めであるため、残業は少ないことが多いようです。
対して、sler系やSES系の会社などで「受託開発」を行っている場合は、納期などがシビアとなり、残業が多くなることもあるようです。
とはいえ開発内容などによっても変わってきますので、こういう会社だから残業が多い少ないと、一概にはいえない部分もあります。
また、AIエンジニアは働き手の絶対数が不足している職種であり、十分なエンジニア数を確保できていない会社も多いです。
人手不足を抱えている会社ですと、一人のエンジニアが何から何までやらなければいけないこともあり、必然的に残業時間は増えやすいでしょう。
AIエンジニアに夜勤はある?
AIエンジニアは基本的には「日勤」が主な職業です。
ただし、AIの運用・保守チームに配属した場合は、保守メンテナンス作業などのため、夜勤が発生することもあります。
また、大きなトラブルが発生した際などには、復旧のため夜間に対応しなければならないこともあります。
その他、「裁量労働制」などを採用している職場であれば、本人の希望に応じて意図的に夜勤で働くことができる場合もあります。
AIエンジニアは忙しい?激務?
プロジェクトの状況による
AI開発は、「プロジェクト」を組み、スケジュールや納期、予算などを定めて開発を進めていくのが基本です。
プロジェクト内の一部が遅れていると、全体の遅れに繋がることもありますので、スケジュール通り開発が進んでいないチームは、夜遅くまで残業をしたり、時には休日出勤をしなければないこともあるようです。
また、システムトラブルやバグなどが発生した際にも、早急に対応しなければならないため、一時的に激務となることがあります。
AIというものは最初にどれだけ入念な設計をしたとしても、なかなかすんなりと完成させるのは難しく、トライ&エラーはつきもので、予期せぬバグなども発生することもあります。
AIはそのような不確定要素の多いものであるため、途中で予想外の激務が続くことも想定しておく必要があるでしょう。
時期によっては暇になることもある
逆にプロジェクトが山場を越え、開発の目途が立ってくると、各々のタスクも減り、ゆったりとした日々に突入することもあります。
プロジェクトが落ち着いた閑散期には、出社してもほとんどやることがなくなることもあり、有給休暇を一気に消化したり、時短勤務に切り替える人もいるようです。
AIエンジニアの休日の過ごし方
AIエンジニアは、普段デスクワークの多い職業であるため、休日はアウトドアやスポーツなどのアクティブな趣味で、身体を動かす人も多いようです。
一方で、根っからのエンジニアタイプで、休みの日にも自作プログラムなどを作り楽しんでいるという人もいるようです。
その他、家族や恋人との時間を楽しむ、一日中寝ているなど、休日の過ごし方はさまざまです。
加えてAIエンジニアという職業は、常に新しい技術を学んでいかないと、エンジニアとしてどんどんと遅れをとってしまう職業です。
そのため休日の空いた時間に、自主的に最新の技術論文を読み漁ったり、技術イベントに参加するなどして、スキルアップを図るエンジニアも少なくはないようです。