税関職員の仕事内容

「税」と「関」を取り仕切る税関

税関は、その名のとおり「税=税金の徴収」と「関=通関手続き」に関する業務を行っています。国家公務員という立場で、日本の納税制度を支えたり、貿易の円滑化を助けたりする役割を果たしています。

海外との窓口となる空港や港に施設があり、全国各地に函館税関・東京税関・横浜税関・名古屋税関・大阪税関・神戸税関・門司税関・長崎税関・沖縄地区税関があります。

輸入や輸出を厳しく監視

日本から海外に品物を輸入・輸出するときに、その内容をチェックして許可を出すのが税関の主な仕事です。

実際に品物の検査を行ったり書類を点検したりして、関税や消費税等がきちんと払われているかを確認したあと、輸入や輸出の許可を出すことになります。

また、輸出や輸入が合法的に行われているかを確認するための海上パトロールなども行っています。ときには、こうしたパトロールのなかで麻薬などの密輸入をしている船を発見・摘発することもあります。

税率が正しいかどうかをチェック

税関職員は、通関業者(輸出入を扱う企業)が申告する税率が正しいかどうかをチェックする役割をもっています。

お米のように、「精米」「玄米」「研米」とどのように分類しても税率が一律なものもありますが、貨物の種類によって税率が異なるものも多くあります。

たとえば、お砂糖類です。製品として砂糖になってしまっているのか、その前の原料の状態か、加糖かなどで税率の差が25%も異なります。

そのため、提出された資料をもとに、輸入商品の細かい情報を調べ、適性な税率を判断する必要があります。

そして、通関業者が申告している「統計品目番号」と税率が正しいかを判断し、輸入許可を与えるのです。

もし、通関業者が誤った判断をしていると思った場合は、再度情報の確認を行います。

税率の適用を間違えてしまうと、企業に損害を与えてしまうことになりかねません。

税関職員は、輸出入される品物の税率を判断するという重要な役割をになっているのです。

麻薬探知犬と一緒に働くことも

一般人にもなじみの深い税関の仕事として、海外旅行から帰国した際に空港や港で行われる荷物検査があります。

お土産の合計金額が高額になる場合に発生する税金の申告等の手続きをサポートしており、こうした税関の仕事が日本の納税制度の土台を支えています。

また、品物によっては輸入が禁止されているものもあるため(麻薬・覚せい剤・銃など)、こうした品物を持ち帰っている人がいないかどうかをチェックします。この際には、優れた嗅覚をもつ麻薬探知犬と一緒にパトロールを行うこともあります。

麻薬探知犬のコントロールを行うハンドラ—と呼ばれる人たちも税関職員であり、税関の仕事は実に幅広い分野に及びます。