税関職員の勤務時間と休みを解説 残業は多い?

勤務体系の種類

税関職員の勤務体系の種類は、部署や仕事内容によって異なります。

通関審査や事後調査、麻薬探知犬管理室などの仕事をする場合は、日勤の勤務となり、仕事も定時です。

しかし空港や港が1日中稼働している関係上、ほかの公務員と同様1日8時間程度に定められていますが、部署によってはかなり不規則な勤務体系となります。

空港などで荷物検査や入国審査をする場合や、輸出入する船を監視する業務の場合、早朝勤務や深夜勤務を含めた24時間のシフト制勤務となり、交代で当直にあたるのが特徴です。

部署によっては勤務体系も、その日によって「当直」「日勤」などが混在する不定期の場合があります。

また休日についても、海外渡航者はお盆休みや年末年始にむしろ増える傾向にあります。

したがって、サラリーマンが長く休暇を取る時期は、税関職員はまとまった休暇を取ることはむずかしいでしょう。

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税関職員の勤務時間

税関職員の勤務時間は、公務員なので1日8時間程度に定められているのが特徴です。

通関審査や事後調査を行う業務は定時で働くことになるので、8:30〜17:00までの勤務となます。

まれに残業することもありますが、比較的ワークライフバランスが取りやすい職場といえるでしょう。

一方、空港や港で入国審査や荷物検査をする業務にあたる場合は、早朝や深夜の業務も当たり前になってきます。

こうした場合は当直勤務として翌日まで仕事をして、その翌日に丸一日休みを取るという業務スケジュールが一般的です。

たとえば空港旅具の仕事の場合、朝10:00に勤務を開始して、途中にお昼や夜の食事休憩を挟みながら、深夜まで仕事をします。

最終便が終わったら仮眠室で休憩し、翌日は朝一の便を迎える時間から業務をスタートし、朝10:00に交代のチームに申し送りをしたら勤務終了の24時間体制の勤務です。

当直勤務がある部署は、どうしても不規則な生活になってしまうため、食事や睡眠のリズムが乱れないよう、健康管理にしっかり気をつけることが大切だといわれています。

ただし当直明けにそのまま遊びに行ったり、心ゆくまで飲み会をしたりと、ワークライフバランスをうまく取りながら働いている職員が多いようです。

税関職員の休日

税関職員の休日についても、所属する部署によって大きく異なるのが特徴です。

希望通りに休日が取れる部署がある一方で、海外旅行者の荷物を検査するような仕事の場合は、夏休みや正月などにかけて空港も出国・入国ラッシュになります。

そのため世間の人々が休暇を取る日ほど忙しくなってしまい、休むことができず、時期をずらして長期休暇を取るのが一般的です。

その分ゆっくり休暇を取ることができるので、価格が安い時期に海外旅行に行けるなどのメリットがあるともいえるでしょう。

休暇制度も整っており、有給休暇はもちろん夏季休暇、結婚休暇などの制度も整っています。

特に仕事と子育ての両立支援をしていて、産前・産後の育児休暇はもちろん、旦那さんも休みやすい「配偶者出産休暇」や「男性育児参加休暇」なども用意されているのが魅力です。

子どもが3歳になるまで育児休業が取れたり、深夜勤務や超過勤務が制限できたり、子供が小学校入学の終期まで早出・遅出勤務が認められるなど、働きやすい制度が相当充実しているといえるでしょう。

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税関職員の残業時間

税関職員の残業時間は、所属する部署によって違います。

一般的には地方の小さな港など開庁時間が短いところでは残業時間も少ない傾向にありますが、24時間開庁しているような大規模なところほど、残業時間も多くなるようです。

輸入企業がどうしても荷物の引き取りを急ぐ場合には、開庁時間外でも業務を行う必要があるため、残業が発生します。

また時期によって残業が発生することもあるため、担当する仕事内容によっても異なるでしょう。

税関職員に夜勤はある?

所属する部署によって、税関職員でも夜勤はあります。

税関職員の主な勤務体系は、仕事内容によって定時で帰ることができる日勤勤務と、24時間体制で働く当直勤務の2種類です。

空港で働く「空港旅具」や、港を監視する「海港取締」などの仕事は当直勤務になるため、夜間勤務も発生することになります。

もちろんシャワールームや浴室、仮眠室などが用意されていて、夜間はしっかりと休養することが可能です。

税関職員は忙しい?激務?

繁忙期はどの部署も忙しくなる傾向

税関職員は、時期によっては忙しく激務になることもあります。

年中無休で日本の関を守るという重要な仕事をしているため、日勤勤務についている税関職員でも、勤務体系が不規則になることがあるのは当直勤務と同じです。

特に荷物を輸入するお客さまから、貨物を休み前に引き取りたいという要望が多くなるため、ゴールデンウィークやお盆、お正月などの大型連休の前後は税関は忙しくなり、勤務時間が遅くなることもあります。

ただし輸入業者の手続きや書類に少しでも間違いがあれば、書類の訂正やミスをした経緯書の提示が必要で、その処理が終わるまでは基本的に許可が降りず輸入者に荷物を渡すことができません。

納期を急ぐ輸入者から「もっと柔軟に対応してほしい」という苦言の電話が入ることもあるので、税関職員は冷静に素早く対処する必要があります。

また当直勤務を主とした部署に勤務している場合も、旅行客が増える主に大型連休前後が繁忙期です。

対応する人数自体が増えると仕事量も、長い集中力も必要となるので、しっかりと体調管理をすることが大切でしょう。

ほかの部署に応援要請がかかることがある

普段、税関職員は自分が配属された部署で仕事をしていますが、ほかの部署へ応援を頼まれることもあります。

外国からいつもと異なる臨時船が港に到着するという場合、船の乗組員や荷物などを厳重に監視するため、近くの税関官署に人員応援要請がかかるのです。

ほかの税関官署に応援要請がかかると、応援を出した部署は業務に対応できる人数が減ってしまいますが、少人数でも日々の業務は確実に遂行していく必要があります。

困ったときはお互い税関内で応援しあうという体制が整っているので、安心して業務に取り組むことができますが、繁忙期はどの税関職員も大変な思いをします。

税関職員の休日の過ごし方

税関職員の休日の過ごし方は、人それぞれです。

自宅で休養してリフレッシュしたり、家族との時間を過ごしたり、友人と買い物や食事に出かける人もいれば、ジムで体力づくりをしている人もいます。

空港旅具や海港取締などの当直勤務の場合は、午後から休みになる当直明けの日と連休を組み合わせて、海外旅行にそのまま出かける人もいるようです。

定時の日勤勤務する部署で働く場合も、土日を利用して旅行に出かける人もいますし、休みが合わせやすいので、税関野球部に所属して汗を流してリフレッシュするメンバーもいます。

このように税関職員は、週に2日の休日を存分に満喫している人が多いです。

税関職員の1日のスケジュール・生活スタイル