税関職員のつらいこと・大変なこと・苦労

税関職員のつらいこと・大変なこと

常に神経を使う

税関職員は、毎日の業務を通して神経を使うことの連続です。

湾内で不審な船を見かければ密輸をしているのではないかと疑い、白い粉を大量に所持している旅行者を見れば、覚せい剤の持ち込みではないかと疑います。

また海外から高級品などの持ち込みを申告しない旅行者に対しても、厳しく向き合わなければいけません。

実際には疑いをかけたものの、何も悪いことをしていなかったというケースも多々あるでしょう。
それでもほんの一握りの犯罪者を確実に見つけ出すために、忍耐強く疑念を持ち、丁寧に調べ続けることが税関職員の使命なのです。

常に神経を使う大変な仕事であるため、「日本の安全を守るためにやっているんだ」という強い想いを軸に、緊張感や責任感を持ち続けることができなければ務まらないでしょう。

不規則な勤務がある

日本の安全を守る役割も果たしている税関は、いうまでもなく年中無休の仕事です。

担当する業務内容にもよりますが、空港や港での取り締まりを担当する職員は「土日は確実に休める」「お盆や正月には長期休暇が取れる」ということはまずありません。

ときには24時間体制の当直勤務もありますし、休日出勤にもなります。

夜中でも起こりうる違法行為に対して注意しなければいけないため、規則正しく休みが取れるような勤務体制ではないことは、覚悟した方がよいでしょう。

税関職員になったら、まずはこうした不規則な勤務に体を慣らすことが大切です。

どうしても不規則になりがちな睡眠や食事の内容に十分に気を使い、自分なりの健康管理の方法を確立させることも必要となるでしょう。

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税関職員の悩み

税関職員の悩みは、苦言を言われることもあることです。

覚せい剤を所持しているのではないかと疑いをかけた人が何も悪くなかった場合、ときには辛辣な言葉を浴びせられてつらく感じることもあるでしょう。

また輸入業者の手続きや書類に少しでも間違いがあれば、書類の訂正やミスをした経緯書の提出を指示しますが、処理が終わるまでは基本的に荷物の輸入許可ができません。

納期を急いでいる輸入者から「もっと柔軟に対応してくれ」と苦言の電話も稀に入ることもあります。

また体調管理が難しかったり、家族との時間を取りづらく感じて悩みに感じている人もいます。

仕事柄不規則な生活になりがちで、旅行者が多くなり、休み前に輸入した貨物を引き取りたい業者からの要望が増えるため、ゴールデンウィークやお盆、お正月などの大型連休の前後が忙しくなるためです。

当直勤務中に不正薬物の持ち込みなどの事件が発生した場合、徹夜で対応してそのままシフト勤務を続行し、36時間勤務をすることもあります。

このような勤務体系を理解した上で、税関職員の仕事を選ぶとよいでしょう。

税関職員を辞める理由で多いものは?

税関職員を辞める理由で多いものは、精神面と体力面がハードだということがあげられます。

国家公務員の税関職員の給料は、税金で支払われているため、旅行者の中には「税金で飯を食っているくせに」と罵倒してくる人もいるようです。

税関職員という仕事柄、常に旅行者を厳しく見る必要がありますが、憎まれ役として立たなければいけないこともあります。

「多くの人の前に立つのが怖い」と感じて、検査場に立つのが苦痛にならないようにするためには、クレームや世間からの厳しい風当たりは気にしないようにした方がよいでしょう。

またハードワークについていけず、長時間勤務に挫折してしまう人もいます。

プライベートと仕事の両立をしたい人、家族との時間を優先させるために、退職という道を選ぶ人もいるのです。