航空整備士の志望動機と例文を紹介 面接で聞かれることは?

航空整備士を目指すきっかけで多いものは?

航空整備士を目指すきっかけは人によって多種多様ですが、代表的なものは下記の通りです。

  • 機械いじりや整備に関心があったため
  • 空運や航空テクノロジーに関心があったため
  • 家族や知人など身近に航空従事者がおり、影響を受けたため

幼少期より航空機に憧れていたり、小さい頃から機械いじりが好きであったなど、そのような長年の想いが積み重なって航空整備士を目指すきっかけになる人が多いようです。

ほかにも、高校や大学で工学や機械学などを学び、そこから航空機や航空テクノロジーに関心を抱き航空整備士を目指すに至る人もいます。

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航空整備士の志望動機の考え方

「なぜ航空整備士を目指すか」を明確に伝える

航空整備士は、高度な技術を用いる専門的な職種となり、常に技術力を高める向上心が求められます。

業務のかたわら資格の勉強もしなければなりませんし、肉体的にハードな部分も多く、決して楽な仕事ではありません。

そのため採用担当者側は、「なぜ航空整備士を目指しているのか」の原動力の部分を知りたがっています。

たとえば「航空業界で働きたいので航空整備士を志望しました」という理由だと、航空業界で働きたいだけであれば、「パイロット」や「キャビンアテンダント(CA)」など他の航空関連の職業でもかまわないということになってしまいます。

ポイントとしては、あくまで「航空整備士」としての志望動機として伝えることであり、航空整備士に通じるより具体的なエピソードや想いを交えられると、面接でもプラスの印象を与えられるでしょう。

「何ができるか」、「何がしたいか」を交える

ビジネスを行っている企業側としては、自分の会社にプラスとなる人材を求めています。

したがって、自分にはどのような強みがあり、何ができ、自分を採用することで企業側にどのようなプラスがあるかを伝えることが大切です。

新卒学生の場合は実務経験がないため、これまでの学業、部活動、アルバイト経験などのなかから、アピールポイントを探していくのもひとつの切り口です。

また、将来のビジョンや目標があるかも重要視されます。

「将来何がしたいか」「どのような整備士になりたいか」まで具体的に伝えられると、あなたへの評価はより高まってくるでしょう。

「なぜその会社なのか」も交える

採用する企業としては、「どこの会社でもよいので航空整備士になりたい」という人よりも、「自分たちの会社だからこそ航空整備士として働きたい」という人を求めています。

航空整備会社はたくさんありますが、会社によっても企業理念、職場環境、展開している整備事業なども異なります。

志望する会社のどこに惹かれ、なぜそこで働きたいのかまでを具体的に伝えられると、なおよいでしょう。

航空整備士の志望動機の例文

航空専門学校出身の学生の志望動機例

「私が航空整備士を志望する動機は「航空機が好き」であるためです。

幼少の頃、初めてジャンボジェット機の姿を見たときに「これはどのように飛んでいるのだろう」と強い関心を抱き、その気持ちは歳を重ねても消えることはありませんでした。

高校卒業後は、航空整備士になるべく「指定航空従事者養成施設」として指定を受けている〇〇学校に進学し、これまで航空整備について学んできました。

将来は、幼い頃よりの憧れであったジャンボジェット機のような大型機を専門とするプロフェッショナルな整備士になりたいと思っています。

それもあって、大型機分野に強みをもつ貴社を志望させていただきました。

入社した暁には、できる限り早めに一等航空整備士の資格を取得し、世の中のジャンボジェット機が安全に飛行できるように、整備面から尽力したいと考えております。」

航空専門学校出身の学生の志望動機例

「貴社を志望した理由は、航空機のエンジン整備分野で多大な実績を誇る会社であると伺ったためです。

私は、工業高校の授業で初めて「エンジン」について学んだ際に強い興味を抱きました。

その後、エンジンの虜となり詳しく調べていくうちに、いつしか航空機に積まれる巨大なエンジンや航空テクノロジーにも惹かれるようになりました。

それが高じて、将来は航空機のエンジンを扱う仕事に就きたいと考えるようにもなり、高校卒業後は専門学校に進み、これまで航空整備について学んできました。

入社した暁には、エンジン分野に特化した貴社の環境で経験を積み、エンジン分野のエキスパートな整備士としてのキャリアを歩んでいきたいと考えております。」

一般的な大学・専門学校出身の学生の志望動機例

「幼い頃より機械いじりが好きだったこともあり、大学は工学部に進学しました。

ある時、大学の講義で航空テクノロジーについて学ぶ機会があり、このような分野があるのかと衝撃を受けました。

それがきっかけとなり、航空整備士という職業に関心を抱くようになり、いつしか将来の目標となっていました。

貴社を志望した理由は、「〇〇」という企業理念に共感したこと、また航空整備を専攻していない学生であっても積極的に育て上げる姿勢に惹かれたためです。

私は学生時代に航空整備について専門的に学んでいないため、出遅れている部分も否めませんが、その分人一倍の努力をし、できる限り早くに航空整備士試験にも合格する所存です。

また、私は学生時代に〇〇部の主将を務め、何十人もの部員をまとめあげてきました。

この経験を生かしつつ、将来は整備現場を纏め、周囲を鼓舞できる航空整備士になりたいと思っております。」

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航空整備士の面接で聞かれること・注意点

航空整備士の面接でよく聞かれること

航空整備士の面接では、面接官からさまざまな質問がありますが、とくに多いのは次のような質問です。

<航空整備士の面接でよく聞かれること>

  • 目指す航空整備士像
  • 当社は第一希望か
  • 勉強の得意分野
  • 健康に関する自信

この職業ならではの質問としては、「健康に関する自信」や「英語の読解力」が該当します。

航空整備士は、冷暖房の完備されていない整備場で、身体を動かして長時間働くこともあります。

また、シフト制の不規則勤務となる職場もあり、「夜勤」などが続くと身体への負担も大きいです。

そのような体力勝負な一面もあるからこそ、健康や体力にどの程度自信があるかを問われることがあります。

また、航空機関連のマニュアルのほとんどは英語で書かれているため、英語の読解力をどの程度備えているかも面接で聞かれることが多いようです。

新卒の面接

新卒者の場合は、まだ実務経験がありませんから、「なぜ航空整備士になりたいのか」や「なぜ当社を選んだのか」「将来どのような仕事がしたいか」などの質問が中心となってきます。

また、学生時代の専攻分野や勉強内容、学生時代に頑張ったことなどを聞かれることも多いようです。

とくに「指定航空従事者養成施設」などの専門の教育施設出身の学生の場合は、学校でどのような整備スキルを学んできたかなど、航空整備に関するより具体的な質問が投げ掛けられることもあります。

中途の面接

中途の面接であっても、業界未経験者の場合は、新卒学生と質問内容はさほど変わりません。

新卒と同様に「なぜ航空整備士になりたいのか」などの質問が中心です。

ただし質問内容は同じであっても、新卒の学生ではなく、既卒の社会人としての立場として回答する必要があります。

加えて既卒者の場合は、前職での仕事内容や実績、生かせる能力・スキルなどについて質問されるでしょう。

そしてもう一つ、「なぜ前職を辞めたのか」もしくは「なぜ前職を辞めてまで転職しようとしているのか」については、必ずといっていいほど聞かれます。

前職の退職理由は、そのままストレートに伝えてしまうと、たとえそれが真実であっても悪い印象を与えてしまうこともあります。

十分に言葉を選んだ回答を事前よく練っておくのが望ましいでしょう。

面接での注意点

航空整備士の面接では「時間」を意識する必要があります。

航空整備士の仕事は時間との戦いでもあり、時間に対してルーズな人は航空整備士として務まりません。

時間を意識せずマイペースで働いていたり、遅刻などをして作業が遅れると、それは航空機のフライトにも影響しますので、お客さまに多大な迷惑を掛けることとなり、航空会社の信頼も壊す恐れもあるからです。

そのため、面接であっても時間もしっかりと守る必要があり、もちろん遅刻は厳禁です。

もしもどうしても面接時間に遅れそうな場合は、事前に採用担当者に一報を入れ、遅刻する理由を伝えましょう。

またグループディスカッションにおいても、議論の内容だけでなく時間管理能力がチェックされていることもあるため、そちらも意識しておく必要があります。

服装、身だしなみ

航空整備士の面接であってもスーツの正装が基本です。

特別な指定がない限りは、「服装自由」などの記載があったとしても、基本は上下スーツの正装で面接を受けるのが賢明です。

身だしなみに関しても同様であり、髪型やメイクは清潔感あるものとし、男性の場合は髭もキレイに剃っておくのが望ましいでしょう。

「整備士職だから」「技術職だから」と変に甘く考えず、一般企業の面接と変わらない服装、身だしなみで受ける必要があります。

航空整備士の自己PRのポイント

航空整備士として求められる人物像としては、主に次のようなものが挙げられます。

<航空整備士として求められる人物像>

  • 誠実で嘘をつかない人
  • 時間を守れる人
  • 勉強し続けられる人
  • 手先が器用な人
  • 周囲とのコミュニケーションを円滑にとれる人

これらの人物像を意識した上で自己PRとすると、航空整備士の適性ありと判断され、評価も高まりやすいでしょう。

ただし、無理矢理に偽ってまで適性のある人物を演じようとすれば、見透かされ逆効果となる恐れもあるため、加減には注意が必要です。

航空整備士の履歴書で気をつけるべきことは?

航空整備士の仕事では、「正確」で「完璧であること」が重視されます。

離陸した航空機は簡単には停止できまんし、些細な整備の漏れやたった一つのミスがのちに大事故に繋がる恐れがあるからです。

航空整備士はそのような大きな責任を背負う仕事であり、間違いのない完璧な仕事をしなくてはなりません。

そのため航空整備士の選考では、正確な仕事ができる人間かもチェックされており、それは履歴書の文字一つひとつからも見られています。

どんなに内容的には素晴らしくとも、誤字脱字が多かったり、証明写真や印が曲がっているような履歴書ですと評価が大きく落ちる恐れもあります。

細かな部分まで正確かつ丁寧に作成することが大切です。