通信で養護教諭の資格は取得できる?
通信制があるのは一部の大学のみ
養護教諭免許状が取得可能な学校(大学・短大・大学院)のほとんどは、「通学制」となっています。
しかし、一部の大学には通信制の養護教諭養成課程が置かれ、通信で養護教諭免許状の取得を目指すことができます。
2020年1月現在、養護教諭免許状の通信課程がある大学は以下の通りです。
・東京福祉大学 教育学部 教育学科通信教育課程(群馬県)
・人間総合科学大学 人間科学部 心身健康科学科通信教育課程(埼玉県)
・聖徳大学 通信教育部 心理・福祉学部(千葉県)
・姫路大学 教育学部 こども未来学科通信教育課程(兵庫県)
定員は大学によって異なりますが100名から400名程度で、取得可能な免許状の種類は「1種」となっています。
通信課程のある大学は今後変わる可能性があるため、最新の情報は文部科学省のページで確認してください。
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通信で学ぶのはどんな人?
養護教諭の通信課程では、大学によって、1年次から入学して卒業と同時に養護教諭免許状を取得する「正科生」と、すでに大学や短大を卒業している人が3年次に編入学し、養護教諭免許状取得に必要な単位のみ修得する「課程正科生」といったコースが用意されています。
実際、通信課程で学ぶ学生の多くは社会人として何らかの職業に従事しており、仕事の合間をぬって資格取得の学習を進めています。
そのため、通信制の大学では、効率よく学べるように工夫されたテキストを用いたり、インターネットを活用した授業を展開したりと、それぞれの大学で養護教諭免許状の取得を全面的にバックアップしています。
なお、通信課程には、大学に出向いて講義や演習を受ける「スクーリング」の時間もあります。
このスクーリングや単位認定のための試験を、大学所在地だけではなく地方都市でも開催するなど、時間的・経済的な負担を極力、減らすように設定している学校もあります。
通信制のメリット・デメリット
通信課程の大学では、授業内容はもちろんのこと、自分で勉強を進めていてわからないところはメールで講師に気軽に質問できます。
そのため、通学課程に近い環境で専門的な知識を深めていくことができます。
また、通信課程では年間の学費は20万円程度となる大学が多く、通学課程よりもだいぶ安価に設定されています。
家族からの学費援助を最小限に抑えたり、自ら働いて得た賃金を学費に当てたりできることはメリットといえるでしょう。
ただし、通信制では一人で勉強に取り組む時間が長く、働いている場合には、仕事の疲れもあるなかで学習を続けなくてはなりません。
養護教諭免許状取得に向けて、計画的に学び続ける強い意思と、「養護教諭になりたい」という情熱を常に持ち続ける必要があるといえるでしょう。