トリマーからの転職・離職率は高い?
トリマーが今の職場を辞める理由で多いものは?
トリマーが今の職場を辞める理由で多いものをまとめると、「理想と現実のギャップ」と「健康上の理由」の2つです。
理想と現実のギャップは、トリミングだけをやれる職場ばかりではないことが原因になります。
たとえば販売も行うペットショップでは「子犬を月に何匹売らなければいけない」といったノルマが課せられていたり、スタッフの数が足りない職場では雑用的な仕事の比重が高いこともあるようです。
とくに新人時代は1日中シャンプーだけを任されたりすることもあり、「自分が目指していたトリマーの姿ではない」と理想と現実のギャップを理由にして、退職を選んだり、まったく違う仕事へ転職する人がいます。
また健康上の理由から、退職せざるを得ない人もいます。
トリマーの仕事は基本的に立ち仕事で、大きな動物を扱うこともあるなど体力勝負の面も大きく、腰痛や肩こりで悩まされる人が多いです。
シャンプーなどで長時間見ずに触ったり、ハサミを持ち続けるため、手全体にあかぎれができるようなひどい手荒れになる人もいます。
なかには突然動物アレルギーを発症して、目のかゆみや肌に湿疹ができたり、ひどい場合は喘息の症状が出るなど職場にいるのが大変な状態になってしまうこともあるようです。
もちろん適切な治療を行いながら仕事を続けることは可能ですが、体を壊してまで仕事を続けるのは難しいと退職を決断する人もいます。
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トリマーの転職で気をつけるべきこと(同業界・他業界)
トリマーの転職で気をつけるべきことは、できるだけ今までのキャリアを生かせる同じ動物業界の仕事が有利だということです。
動物が好きで専門職であるトリマーになっているはずなので、動物への知識を生かせる仕事が理想的でしょう。
トリマー以外にも動物に関する仕事は多くあり、たとえば飼い主から一時できにペットを預かって面倒を見る「ペットシッター」、犬のしつけや訓練を行う「ドッグトレーナー 」、病気のペットのケアを行う「動物看護師」などがあります。
いずれも民間資格で、養成学校などに通ったり試験に合格することで資格を取得して目指すことが可能です。
また最近ではペットの高齢化に伴い、老齢犬や老齢猫の介助をする「動物介護士」という仕事も広がりはじめています。
時代に合わせてペット業界でも続々と新しいサービスが誕生し、新しい職業が作られているので、自分にあった仕事が見つけられるよう情報収集しながら職業を選ぶことが大切です。
もちろん、動物とはまったく関係のない他業界に転職することもできます。
その場合はトリマーの仕事で身につけた「接客」「コミュニケーション力」「提案力」などを生かせる仕事だと、有利に転職活動を進められるでしょう。
トリマーの職務経歴書の書き方のポイント
トリマーの職務経歴書の書き方のポイントは、転職希望の職種に合わせて自分のアピールポイントを選ぶことです。
たとえば同業界への転職であれば、これまでトリマーとして動物について勉強してきた知識や、それをどう生かせるのかを経歴書に加えると、大きなアピールポイントにつながります。
また営業職に転職したい場合は、トリミングする際にお客さまにどんな提案をしてきたか、常連客を獲得するために行っていた工夫などをアピールすることが可能です。
事務職への転職であれば、売上管理やメンバーが働きやすい職場づくりを心がけてきたなど、職場のために動いた経験が役立ちます。
接客業の場合であれば、どんなお客さまでも対応できるコミュニケーション力などがアピールできるでしょう。
トリマーと関係のなさそうな職業でも、トリマーとの関連性を見つけてアピールポイントにつなげることが職務経歴書を書く上で大きなポイントになります。
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トリマーから他の業界への転職はある?
トリマーから他の業界への転職は、大いにあります。
労働環境の過酷さや、自分の時間を確保できなかった反動から、勤務時間が一定で土日祝日が休みの「事務職」を選ぶ人が多いようです。
トリマーの正社員募集の求人に比べて、一般事務の募集は多いため、トリマーになるよりも選択肢は多くなるでしょう。
ペット業界の中でもトリマーは個人店が多いため、ボーナスなしで低賃金・長時間労働が一般的だといわれています。
しかし一般企業に転職すると福利厚生が整えられていることや、お給料がアップし、ボーナスも支給されることに驚く人も多いようです。
ペット業界以外の他業界へも、自分のしてきた仕事や能力をアピールすることができれば、十分に転職の可能性があることを知っておきましょう。
トリマー転職先はどのように探せばいい?
トリマーの転職先を探すには、まずは業界を決めることをおすすめします。
これまでの知識を生かすには「ペット業界」、接客スキルを生かすなら「アパレル業界」「飲食業界」などが候補になってくるでしょう。
または業界を絞らずに「一般事務」と職種を決めて、募集要項の条件や勤務地など外せない条件に当てはまる会社を受けるのもよい方法です。
探し方はハローワークのサイトで検索したり、実際に近くのハローワークで相談することもできます。
転職サイトではいつでも求人情報を閲覧できるため、在職中にも探しやすいでしょう。