塗装工の独立

独立に必要なスキル

塗装工として独立・開業をめざす人は、どのような準備が必要でしょうか。

まず、スキルに関してですが、最低でも十年くらいは塗装工として働いた経験があったほうがよいでしょう。

見習いとしての下積み期間が二年あるとして、その後はさまざまな現場を回ったり後輩を指導したりしながら技術を磨き、さらに業界の仕組みを理解したり人脈を増やしたりしておくことが必要です。

狭い業界なので、仕事が軌道に乗るまでは知り合いから仕事を紹介してもらったり人材を貸し出してもらったりすることもあります。

人間関係はとても重要なので、退社する際にはできる限り円満退社を心がけましょう。

独立に必要な資格

塗装工の仕事には特定の資格や免許は必要ありませんが、独立するにあたっては「塗装技能士」を取得することで信頼を得ることができます。

また、建設現場の足場を組むための「足場の組み立て等作業主任者技能講習」や塗料を安全に取り扱うための「有機溶剤作業主任者技能講習」などを受講しておくと仕事の幅が広がるでしょう。

専門事業を営む場合は、建設業務法に基づく「塗装工事業」の許可を申請する必要があります。

独立に必要な初期投資

塗装工として仕事を受けるためには、さまざまな工具や材料が必要です。

まず、現場に向かうためにはある程度の荷物を積むことができる社用車が必要ですし、塗装のためのローラーや刷毛、スプレーガン、コンプレッサー、塗料などは一通り揃えなければいけません。

さらに、こうした必需品を安全に保管するための倉庫や、社員が出勤するための事務所も必要です。

この他に、事業を始めるにあたっては宣伝をしなければいけないので、チラシを印刷したり新聞に公告を掲載したりする費用もかかります。

初期投資として数百万円はかかることが多いので、独立を考えるのであれば早い段階から資金を貯めておくとよいでしょう。