宅建士の1日のスケジュール・生活スタイル

宅建士の業務スケジュール

宅建士(宅地建物取引士)の業務内容は非常に幅広いです。

勤務先や所属部署によって、仲介を手掛けることもあれば管理を手掛けることもあり、また、仕入や開発を手掛けることもあります。

このため、業務スケジュールは人によってさまざまですが、宅建士は契約書作成などのデスクワークだけでなく、不動産を視察したり、顧客を訪問するなど外出する機会も非常に多いことが特徴です。

一概にはいえないものの、1日中事務所にいることはまれであり、物件案内や顧客面談などのアポイントに追われて、朝から夕方まであちこち忙しく動き回ることのほうが多いでしょう。

抱えている案件が多いと、日中は外出している時間帯が長いために、事務作業に打ち込めるのは日が暮れてからということもよくあり、残業に追われて帰宅時間が遅くなるケースも散見されます。

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不動産仲介会社で働く宅建士の1日

不動産仲介会社で働く宅建士は、入居希望者である「借りる側」と、不動産オーナーである「貸す側」、その両方に対応することが必要です。

このため、仲介会社で働く宅建士の1日は、来客対応や物件紹介、物件の情報管理、オーナーとの面談など、多数のスケジュールが詰まっていることが大半です。

とくに繁忙期となる3月下旬~4月上旬にかけては、昼食を食べる時間さえ満足に取れないこともよくあります。

8:30 出勤
パソコンを立ち上げてスケジュールを確認し、全体でミーティングを行います。
9:00 オーナー訪問
管理を任されている物件の空き部屋について、リフォーム内容を打ち合わせします。
10:00 来店客対応
オープン時間になったので店舗を開け、来店客に物件を紹介します。
12:00 昼食休憩
外へ食べに行ったり、持参した弁当を食べたりします。
13:00 物件案内
アポイントの入っていた顧客に帯同して、3件のマンションを案内して回ります。
16:00 仮契約
事務所に戻り、顧客が気に入った物件の仮契約を結び、オーナーへ連絡して部屋をおさえます。
18:00 デスクワーク
賃貸借契約書を作成し、契約に必要な書類をまとめて顧客にFAXします。
19:00 帰社
事務作業に区切りがついたら帰宅します。

不動産ディベロッパーで働く宅建士の1日

不動産ディベロッパーは、他者の所有する物件を仲介するのではなく、自社で物件を購入し、宅地造成やマンション分譲、リゾート開発などを行う不動産会社です。

開発案件は、一般的に非常に大掛かりであり、地主や建設会社、役所など、数多くの関係者と協力しながらプロジェクトを進めます。

このため、不動産ディベロッパーで働く宅建士は、業者や役所の担当者との打合せや、プレゼン資料作成などに多くの時間を割きます。

8:00 出勤
メールチェックやスケジュール確認、部内打ち合わせなどを実施します
8:30 現地視察
自社で買い取った田んぼを埋め立て、戸建て住宅用の分譲地とする予定の物件を視察します。
10:00 役所訪問
役所を訪れて、先日提出した開発許可申請の内容について、建設課の担当者と協議します。
12:00 昼食休憩
社員食堂などで昼食を取ります。
13:00 工事打合せ
ゼネコンから紹介された土木工事業者と、今後の作業内容について協議します。
15:00 地主訪問
まだ取得できていない土地の地主を訪問し、売却の意向などを聴取します。
17:00 デスクワーク
工事にかかる見積もりを精査し、経営陣への報告資料を取りまとめます。
19:00 帰社
オフィスを出て、ゼネコン担当者との会合に出席します。