スポーツインストラクターの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
利用者も、子どもからお年寄りまで幅広く、楽しく、安全に続けられるように指導することが大切です。
身体のケアだけではなくメンタル面のケアも必要で、ときには悩みを聞いたり、相談に乗るなど利用者の不安を解消し気持ちよくスポーツができるようなケアや応援をすることも心がけます。
この記事では、スポーツインストラクターの仕事内容について解説します。
スポーツインストラクターの仕事とは
スポーツインストラクターとは、スポーツジムやフィットネスクラブなどにおいて、スポーツの指導をする職業です。
心身の健康のために、老若男女がスポーツをするようになり、スポーツジムやフィットネスクラブは増加傾向にあります。
そうしたスポーツ施設を利用するにあたって指導するのが、スポーツインストラクターの仕事です。
その施設の利用者や生徒がスポーツを楽しく、安全に続けられるように指導することが大切です。
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さまざまな人の事情や目的に応じて対応する
フィットネスクラブやスポーツジムには、建物内にプールやトレーニングジム、スタジオなどさまざまな運動施設を備えています。
利用者も、子どもからお年寄りまで幅広く、障害のある人や病後の人などリハビリ目的の人もいます。
さらにはダイエットやメタボ対策、ストレスの解消、腰痛の改善などを目的に通っている人もいます。
そのため、スポーツに関する基礎知識から健康・医療情報までをしっかり頭に入れ、利用者の事情や目的、状況に応じて臨機応変に対応することが必要です。
利用者のサポート
- ケガの予防
- 接客
- メンタル面のケア
ケガの予防
スポーツインストラクターは、ケガなどのトラブルが起きないように安全を指導することも必要です。
そのため、スポーツインストラクターは一人ひとりに合った運動メニューを考えます。
また、飽きのこない運動メニューやバリエーションを増やすなどの工夫も大切です。
接客
スポーツの指導は接客のため、お客さまからの信頼も大切です。
話し方や指導の仕方なども含めきちんとお客さまに向き合えるかも重要なポイントとなります。
人気があり多くの人から支持されればそれに応じて仕事や収入も増えていきますが、お客さまからの信頼を得られなければ収入が減ってしまうこともあります。
メンタル面のケア
スポーツを長く続けるには、身体のケアだけではなくメンタル面のケアも必要です。
ときには悩みを聞いたり、相談に乗ったりこともあります。
相手の立場になり、不安を解消し気持ちよくスポーツができるようなケアを心がけます。
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スポーツインストラクターの役割
常に笑顔で利用者を応援すること
フィットネスクラブやスポーツジムの利用者は、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層にわり、
- 体を鍛える
- ダイエット
- メタボ対策
- ストレス解消
- アンチエイジング
など利用者の目的はさまざまです。
スポーツインストラクターは、実にいろんな人々のさまざまな要望に対応しなければなりませんが、共通するのはどんな利用者も安全に楽しくスポーツができるようにサポートすることです。
利用者が目的を達成するために応援し続ける
フィットネスクラブやスポーツジムの利用者は、誰もが大きな決意をもってやってきます。
しかしスポーツを長く続けることはなかなか難しく、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
通う回数が減ったり、間隔が空いたりしてしまえば、運動効果が半減します。
そこでスポーツインストラクターが、利用者を笑顔で励まし、応援しモチベーションをアップさせることが必要です。
実際、「スポーツインストラクターに会いたい」、「スポーツインストラクターと話がしたい」といった理由で、施設に通い続ける人は少なくありません。
スポーツインストラクターの勤務先の種類
スポーツインストラクターの多くが、全国各地にあるフィットネスクラブやスポーツジムで働いています。
そのほか、
- 子ども向けの体操や陸上教室
- 健康増進教室
- 市町村の体育館や福祉施設
などでも働いています。
また、街のスイミングクラブやダンススクール・ヨガスクール・エアロビクススタジオや、さらにはスキーやスケート教室などの指導者も、総称として「スポーツインストラクター」と呼ばれることがあります。
フィットネスクラブ・スポーツジムで働くスポーツインストラクター
フィットネスクラブとは、さまざまなスポーツができる施設でおもに室内プールを備えた施設のことです。
プールのないトレーニングルームのみの施設の場合はスポーツジムやスポーツクラブと呼ばれます。
どちらの場合も、大手の場合はさまざま設備を備え、多様なメニューが揃えられているため、スポーツインストラクターには幅広い知識が求められます。
スポーツインストラクターは
- その人の年齢や目的に合った運動の仕方を提案する
- 利用者が安全に運動を行えているかの監視する
- 事故や怪我がないように指導する
- メンタル面のケアをする
といったことも求められます。
場合によっては複数のメニューを担当することもあり、高い運動能力が必要な仕事です。
フィットネスクラブやスポーツジム以外では、スイミングクラブ・ダンス教室・エアロビクス教室などで専門的な知識を生かして働く人もいます。
市町村の体育館や公共施設で働くスポーツインストラクター
近年は健康ブームによって、
- 市町村の体育館
- 公共施設
- 福祉施設
で働くスポーツインストラクターもいます。
公共施設の場合、フィットネスクラブやスポーツジムよりも多様な年齢や目的の人が訪れるため、一人ひとりに合った提案やアドバイスをしていくことが大切です。
また、健康増進のためだけでなく、保健師や栄養士など他の職業と連携し、ケガや病気をした人のための生活改善やリハビリなどに取り組むこともあります。
公共施設で働く場合でも、スポーツインストラクターの場合は公務員ではなく契約職員やアルバイトなどの雇用形態が多くなります。
フリーランスで働くスポーツインストラクター
フリーランスのスポーツインストラクターとして活躍する人もいます。
ユニークな指導法や熱心な指導で人気が出ると、契約料が上がりあちこちのスポーツクラブを掛け持ちする人もいます。
自分でスクールを開講したり、個人と契約し個別の指導をしたりしてより幅広く活躍するスポーツインストラクターもいます。
スポーツインストラクターの仕事の流れ
スポーツインストラクターと関連した職業
スポーツトレーナーとの違い
スポーツインストラクターとは、スポーツジムやフィットネスクラブなどさまざまな施設で、スポーツの指導をする仕事です。
一方スポーツトレーナーは、選手やアスリートがコンディションを保ち、最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートする仕事です。
サポートするスポーツはスポーツインストラクターと違い、一つのスポーツに対し専門性をもって働くことが多い仕事です。
具体的な仕事内容としては、
- 普段のトレーニング指導
- ケガや故障の予防と応急措置
- 選手のコンディションに合わせたリハビリ
などの調整を行っています。
アスレティックトレーナーとの違い
アスレティックトレーナーは、プロスポーツなどの現場で、ケガやトラブルが発生した際に応急処置をしたり救急車を呼んだりするなど適切な判断をし、選手をケアする仕事です。
また、ケガ予防のための教育や怪我から復帰する際のリハビリなどを行うこともあります。
スポーツインストラクターよりはスポーツトレーナーに近い仕事であり、近年は高齢者施設などで健康増進のために働くアスレティックトレーナーもいます。
スポーツインストラクターの仕事内容のまとめ
スポーツインストラクターとは、スポーツジムやフィットネスクラブなどにおいて、スポーツの指導をする職業です。
心身の健康のために、老若男女がスポーツをするようになり、スポーツジムやフィットネスクラブは増加傾向にあり、そうしたスポーツ施設を利用するにあたって指導するのがスポーツインストラクターの仕事です。
子どもからお年寄りまで幅広く、楽しく・安全に続けられるように指導することが大切です。