ソムリエの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

ソムリエを目指すきっかけで多いものは?

ソムリエを目指すきっかけとして多いのは、「日頃からワインに親しんでいて、その奥深さに惹きつけられた」というものです。

ワインの愛好家にとどまらず、自らの舌で選んだワインを多くの人に味わってほしいと考え、ソムリエを志望するようです。

また、学生のころのアルバイトなどで接客業の経験があり、自分の応対でお客さまを笑顔にしたり、たくさんの人と関わったりするのが好きな人も、サービス業であるソムリエの仕事に関心を持ちます。

さらに、テレビや雑誌などで特集されるソムリエのインタビューなどに感銘をうけ、「自分もこんな風になりたい」とソムリエを目指すパターンもあります。

高級ホテルやレストランなどの洗練された空間で、ロングエプロンを身につけスマートにワインをサーブするソムリエ姿に憧れたことのある人は、きっと少なくないでしょう。

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ソムリエの志望動機の考え方

「ワインが好き」はありきたり

ソムリエになるには、レストランやビストロの就職面接を受ける必要があります。

その際には、ほかの職種と同様に「どうしてソムリエになろうと思ったのか」という志望動機が聞かれるでしょう。

ソムリエにとって大切なことは、「ワインが好き」、「人をもてなすことが好き」という点です。

ただ、就職試験の志望動機でただ単にワインが好きだから、人をもてなすことが好きだからという話をしていたのでは面接官の印象に残ることは難しいかもしれません。

ワインが好きというのはソムリエにとってはある意味でありきたりの回答と考えられます。

人をもてなすことが好きという気持ちも持っていることが前提ともいえるでしょう。

盛り込みたいテーマ

では、ソムリエの志望動機はどのようなものがいいのでしょうか?

模範解答というものはありませんし、大切なのは自分のソムリエに対する想いを込めて話すことです。

たとえば「自分がソムリエを目指すきっかけとなったエピソード」、「ソムリエとしてどのように働いていきたいという想いがあるのか」などを盛り込むとよいでしょう。

ソムリエとして何がしたいのか

そして、志望動機というと面接を受ける企業をやたらと褒め称えるような内容を入れたくなる人が多いかもしれませんが、これはあまりおすすめしません。

「御社のここがすばらしい、御社のここがよいと思う」といった話は、耳あたりはよいですが、「だから御社に入りたい」という志望動機になってしまい、自分の魅力をまったく伝えることができていません。

志望動機で大切なのは、いかに自分の魅力や将来性について知ってもらうかということです。

志望動機では「ソムリエとしてこの会社でこうした働きをしたい」という点を明確に伝える努力をすることがポイントとなります。

ソムリエの志望動機の例文

ここでは3つの志望理由をテーマに、ソムリエの志望動機として参考になる例文をご紹介します。

ソムリエに憧れた実体験がある人の志望動機

「私は2年前、母の誕生日に貴社のレストランを初めて利用させていただきました。

そのとき私は20歳になったばかりでお酒の知識がなく注文するのに緊張していたのですが、ソムリエの方がワインリストを示しながら丁寧に説明してくださり、美味しいワインをいただくことができました。

初めて飲んだワインだったのでその経験を忘れることができず、ソムリエを目指すきっかけとなりました。

私もあのときのソムリエの方のように、貴店の心地よい空間のなかで、お客さまの思い出に残るワイン選びをしていきたいと考えています。」

接客業の経験を生かした志望動機

「私の前職はアパレルショップの販売員でした。

人と関わる仕事が好きで、ファッションに関するお客さまの悩みやご希望にお応えし、笑顔になっていただくことに大きなやりがいを感じておりました。

ショップ内でも多くのお仕事を任せていただいたのですが、もともとワインが好きで、ソムリエという職業にずっと憧れていました。

ワインエキスパートの資格取得を機に、もう一度チャレンジしてみようと思い、何度も利用させていただいた貴店を志望いたしました。

はじめはホール業務・調理補助等、どんなお仕事も経験したいと考えていますので、ぜひ貴店のお客さまを笑顔にするお手伝いをさせてください。」

飲食業での実務経験をアピールする場合の志望動機

「私は4年間、カフェバーのホールスタッフとして働いていました。

人と接することが好きで、学生時代のアルバイトからずっと接客のお仕事をしており、高校卒業後も迷うことなくホール業務に就きました。

バータイムにお客さまと接するなかで、ワインの奥深さに気づいて勉強するようになり、ソムリエの資格を取得しました。

しかし、前職のカフェバーには専任のソムリエを置いていなかったため、ワインの知識がより求められる貴館のレストランにてお客さまをもてなしたいと考え、応募いたしました。

採用いただいた際には、接客業に長年携わってきた経験を存分に生かし、貴館へ貢献してまいります。」

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ソムリエの面接で聞かれること・注意点

ソムリエの面接では、志望動機や自己PRといった一般的な質問のほか、職務経歴について聞かれることが多いでしょう。

ソムリエにはワインの知識やお客さまとの会話から最適なワインを提供する能力が必要なので、未経験からいきなりソムリエになれることはまずありません。

そのため、飲食業・接客業での経験やソムリエ資格の有無、ワインの知識について質問される可能性が高いです。

これまでどういった業務を経験し、それをソムリエの仕事にどう生かせるかを具体的に話せるようにしておきましょう。

また、ソムリエは一般的に高級感のあるホテルやレストランが勤務先となることが多いです。

非日常のおもてなしを求めて訪れるお客さまへ心地よい食事の時間を提供するには、清潔感や相手を気遣うスキル、スマートな振る舞いが欠かせません。

面接で話す内容だけでなく、姿勢や立ち居振る舞いにも注意することが大切です。

ソムリエの自己PRのポイント

ソムリエはただワインが好きで知識があればなれる職業ではありません。

来店されたお客さまに最適なワインを提供するために、常にお客さまの目線に立つことが求められる仕事です。

そのため、ソムリエの自己PRでは、「自分が」いかにワイン好きで知識が豊富かではなく、「相手が」喜ぶために自分は何ができるかといった点をアピールしましょう。

飲食業・接客業の経験がある人なら、実際にお客さまに喜んでもらえたエピソードを織り交ぜて伝えると説得力が増します。

ほかの職種で働いていた人であれば、チームで仕事をしたときに自分がしていた気遣いや、日常的に他者目線でこなしていた業務など、相手の目線に立って仕事をしていた経験を話すとよいでしょう。

ソムリエの履歴書で気をつけるべきことは?

ソムリエの履歴書では、丁寧な字で書く、誤字脱字に気をつけるといった一般的にいわれる点のほか、ソムリエだからこそ気をつけるべきポイントもあります。

ソムリエは、ワインに関する幅広い知識とテイスティング能力、サービススキルが必要となる専門職です。

いくら志望動機や自己PRで担当者に感銘を与えても、知識とスキルを持ち合わせていなければ採用には至りません。

ワインに関する資格をはじめ、調理師などの飲食業に関連する資格、接客サービスマナー検定といった接客スキルを証明する資格を持っている人は、記載するとよいアピールになります。

また、レストランなどでお酒を扱った経験がある人は、職務経歴欄にただ「ホールスタッフ」と記入するだけでなく、具体的な業務内容まで書くようにしましょう。