小説を書くコツは? 手書きは少ない?
たとえば、執筆する環境を変えることで視覚や感覚が養われ、新たに想像が芽生えた状態で小説を書けます。
また、小説とは起承転結の4つから基本構成されており、短編小説の方が起承転結がうまく書きやすくなる傾向にあるといわれいるため、短編小説で長編を書くリハビリにしている人もいます。
この記事では、小説を書くコツ・手書きについて解説します。
小説の基本構成
小説の基本構成とは、文章の書き方やその他のジャンルにも共通しており、漫画や論文・脚本・映画などのあらゆる面でも基本となる構成は同じです。
小説とは起承転結の4つから基本構成されています。
一番わかりやすい例は、4コマ漫画でしょう。
4つのコマに一つずつ起承転結が当てはめられているので起承転結が非常にわかりやすくなっています。
起
物語の出だし部分です。
小説においてはこの起で読者をどれだけ惹きつけられるかで決まるとも言われています。
承
「起」を受けて物語が展開していく部分です。
ここでどれだけ風呂敷を広げられるかで、小説の世界観の広さと登場人物の相関図を描き、次の山場となる転への足掛かりを作ります。
転
小説の山場ともなるところで、どんでん返しやトリックなどもここに盛り込みます。
この山が小さかったり、読者が予想できてしまったりするような内容だと、いわゆるありがちな話と受け止められてしまうので、よく考えましょう。
結
物語の締めの部分です。
小説家の中にはこの結末をおざなりにしてしまう方もいますが、結末とは本を閉じたあとの余韻であり、非常に大切な部分です。
ここをおろそかにすると、後味が悪くなってしまったり、「この小説は何を言いたいのだろう」と感じたりしてしまいます。
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小説を書くコツ
小説を書くにあたって、これといったコツは存在しません。
しかし、プロと呼ばれている小説家が行っているスタンスというものは存在します。
それが小説を書くコツにつながるでしょう。
環境を変える
一つ目は小説を書くにあたっての環境です。
小説家のほとんどは、自宅や喫茶店などで小説を書いています。
プロの小説家であれば、自宅を基本とし喫茶店や出版社の個室を借りたり、またマンションの一室を借り上げたりして、そこを職場にしている人もいます。
執筆の環境を変えるというのは小説を書くコツでもあります。
環境が変われば集中力も高まりますし、窓に映る景色が異なれば感じ方も異なります。
視覚や感覚が養われて、新たに想像が芽生え、小説を書けるでしょう。
短編小説の場合
短編小説とは四百字詰め原稿用紙換算枚数で約30枚から60枚程度の作品のことです。
小説を書く場合、多くの小説家はプロットをつくりますが、短編小説でプロットを作る人は少ないようです。
小説の中で使いたい言葉や、頭にふと浮かんだワンシーンを軸に物語を展開していくのが短編小説です。
プロットを作らなければならないほどの登場人物やこみいった背景は必要とされません。
短編小説の場合は、プロットを建てるよりも書きたいワンシーンを中心に物語を展開させていくほうが、起承転結がうまく書きやすくなる傾向にあるといわれています。
長編小説の場合
長編小説とは最低でも原稿用紙100枚以上の量を書かなくてはなりません。
長編小説を書く上で、どの作家も陥ってしまうのが、途中で書けなくなってしまうことです。
これに対して書き続けるコツは、
- 環境を変えること
- 別の短編小説などを書いてリハビリをすること
が挙げられます。
また、読みたい本を読んで、書きたい物を書く。こういった気分転換が必要となります。
しかし、毎日短時間で構わないので机に向かうことが大切です。
プロの小説家であれば、書きたくなくても書かなければならないときがやってきます。
そんなときに逃げる癖がついてしまうと、執筆をできなくなってしまいます。
たとえアマチュアだとしても、プロ意識をもって作品を作り上げることが大切です。
完成後の読み直し
入念な読み直しが大切
文学賞の予選通過の最重要ポイントが読み直しです。
作家にとって読み直しは大切であり、作家の中には作品を書き上げた時間よりも、読み直しに費やした時間の方が長いという人も少なくありません。
プリントアウトして読みなおす
最後まで書き上げたら、まず誤字脱字がないかを隈なくチェックし、次にプリンターでプリントアウトします。
プリントアウトしてあらためて見ると、画面上ではなかなか修正部分が見つからないことも多いです。
そして、プリントアウトして活字印刷されてあらためて読み返すと、まったく異なった見方ができるようになり、
- ここの部分は少し変えよう
- この文章は必要ないな
など、ストーリー自体の問題点を浮き彫りにしてくれます。
第三者に見せる
第三者に見せてみるのもよい方法です。
他者に読んでもらうことによって、
- この文章はつじつまが合わない
- 結局何が言いたいのかわからない
- この場面でこうは考えない
などとさまざまな感想をもらうことで、作品に対しより深い考え方ができるでしょう。
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小説は手書きとパソコンどちらで書くべきか
現在多くの作家はパソコンを使って作品を書いています。
文学賞に出す場合も、パソコンで原稿を書くのが一般的で、「手書き原稿は不可」としているところも多いです。
しかしプロになった場合は、作家によって生原稿で脱稿する方も大勢います。
小説家が直筆で書いた生原稿には魂がこもっていますし、それ自体に価値があるため、一度は原稿用紙に作品を書いてみたいという小説家も多いようです。
「小説を書くコツは? 手書きは少ない? 」のまとめ
小説を書くコツとして、執筆の環境を変えることや、短編小説ではプロットを作らないこと、長編小説では毎日短時間で構わないので机に向かうことが挙げられます。
作家によって手書きの方も大勢いますが、現在、パソコンで原稿を書くのが一般的で、「手書き原稿は不可」としているところも多いです。