消防士の髪型は自由?
消防士は髪型に厳しい?
世の中には髪型や身だしなみについて決まりがほとんどない職業や職場がある一方、消防士の場合は、それなりに厳しいルールの下で働かなくてはなりません。
消防士の髪型についてまずいえることは、「奇抜な髪型はできない」と考えておいたほうがよいということです。
自治体によっては、髪型について明確に規定されていない場合もありますが、ほぼすべての消防士が「短髪」を維持しています。
この背景には、消火・救助・救急などに携わることが多いことから業務を安全に遂行するために、また爽やかで、誰にでも清潔感を与えやすい髪型というのもポイントとしてあるようです。
消防士は身体を使った活動が中心となるため、アスリートと同様、長い髪やパーマスタイルなどは、どうしてもじゃまになりやすいといえます。
そのため細かく特定の髪型を強要するわけではなくても、「短髪にすること」といった取り決めは設けている自治体が多いようです。
これは警察や自衛隊など、他の「公安職」といわれる種類の職業と同様です。
消防学校では坊主にしなくてはダメ?
消防士として採用されると、最初に基礎教育を受ける場所が消防学校です。
消防学校では基本的に寮での暮らしとなり、タイムスケジュールなどもしっかりと決められた中で仲間と集団生活を送ります。
そして、この消防学校時代には、必ず坊主にしなくてはならないという噂が流れることがあるようです。
しかし、実際にはそのような定めはなく、消防学校を卒業して現場で活躍する消防士と同様に、短髪で清潔感のある髪型であれば問題ないとされています。
ただし、髪の毛を切るわずらわしさや、訓練・トレーニングのじゃまにならないようにしたいといった考えから、あえて坊主にしている人も少なくありません。
なかには気合を入れるために、好んで丸刈りにしている若手消防士もいるようです。
業務に支障のない髪型にすることが重要
消防士の髪型を考える際に最も大事なことは、業務に支障のない髪型にすることです。
多くの自治体では、髪型について特別に厳しい規定を設けているわけではありません。
したがって、多少のカラーリングをしている消防士もゼロではないようです。
ただし、消防士はヘルメットを被って仕事をする時間も多く、どうしてもヘルメットの中が蒸れやすくなってしまいます。
身体を動かして汗もかくため、短髪のほうがすぐ汗をふくこともでき、スッキリと仕事ができるでしょう。
また、消防士は公務員でもあり、多くの市民から見られる立場にあります。
あまりに奇抜で、清潔感のない髪型をしていれば市民から信頼を集めることは難しいですし、自分自身も動きにくくなってしまうでしょう。
こうしたことから、消防士はやはり無難な短髪を維持することが勧められているようです。
ただし短髪といっても単なる丸刈りではなく、人によってツーブロックなどのスタイルで自分なりのこだわりを出している人もいます。