食品衛生監視員のやりがい・楽しさ・魅力
食品衛生監視員のやりがい・楽しさ
公共性が高く、世の中の役に立てる
近年、世の中の健康志向が高まり、「食の安全・安心」に対する見方もますます厳しくなってきています。
それだけに「食品衛生のプロ」として専門的な知識と経験をもつ食品衛生監視員に求められる役割はより重要になります。
食品衛生監視員の仕事は、食品によって引き起こされる危害の発生を未然に防ぐことであり、どの業務も多くの人々の健康を守ることに直結します。
それは大きな責任を伴いますが、自分の仕事が人々の役に立っていることを知ると達成感を感じられます。
たとえば、自分が審査に関わった輸入食品がスーパーで販売されているのを見たときや問題のある食品の原因が判明し、再発防止策を立てることができたときなどに、国民の安全・安心に貢献できていることを実感した食品衛生監視員がいます。
「社会に必要とされている」という誇りを感じながら仕事ができることは、働くうえで大きなやりがいになっていくでしょう。
正しい知識を伝えられる
食品衛生監視員の仕事では、人と接する機会がたくさんあります。
安全な食品を国内に流通させたり、適切な衛生管理の下に食品関連施設を営業してもらうためには、輸入者や営業施設に対し、厳しい指摘や改善の要請をしなくてはならないこともあります。
ときには相手と意見が対立して厳しさを感じることもありますが、きちんと説明を続けて理解が得られたときには、大きな達成感とやりがいが感じられるでしょう。
また都道府県などの保健所で働く場合には、市民に対して食品衛生に関する知識の普及啓発活動をすることもあります。
子どもからお年寄りまで、直接人々と触れ合って食の安全の重要性を伝えていき、反応が得られることもやりがいとなります。
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食品衛生監視員の魅力
公務員だから安心して働ける
食品衛生監視員は国家公務員、もしくは地方公務員の身分となるので、安定した職業といえます。
初任給は低い傾向にありますが、勤続年数に比例して昇給し、ボーナスも比較的高い水準で支給されます。
また各種手当や福利厚生、有給休暇や特別休暇などの休暇制度も充実しています。
ワークライフバランスを支援する育児休業制度や職場復帰サポートの制度もあるので、安心して働くことができるでしょう。
全国のいろいろな土地で暮らせる
国家公務員の食品衛生監視員は、全国各地にある検疫所で勤務するため、2~3年ごとに転勤になります。
忙しそう、落ち着かないといったイメージを抱く人もいるかもしれませんが、転勤によって地域ごとの名産品が食べられ、多くの人と触れ合う経験ができるというプラスの面も多々あります。
このように全国のいろいろな土地の暮らしを楽しむことができます。
食品に対する知識が増える
検疫所で働くことになると、業務を通して世界中からやってくるさまざまな輸入食品を目にすることができます。
なかにはこれまで見たこともないような珍しい食品に触れることもあり、食品に興味がある人にとってはとても楽しく感じられるはずです。
また各自治体の保健所で勤務する場合は、スーパーで見かける商品を作っている工場の裏側を見られたり、一般の方では入ることができない場所へ入れたりと貴重な体験ができる可能性もあります。
このように日々の業務を通して、国内外の食品について幅広く見識を深めることができ、こうした知識を自分の食生活に生かすこともできます。