女性の社会保険労務士のキャリアパス・結婚後の生活

女性の社会保険労務士の現状

社会保険労務士は男性だけでなく、女性にも人気の国家資格です。

2019年度の社会保険労務士試験合格者の男女構成比を見てみると、男性が64.3%、女性が35.7%となっています。

参考:社会保険労務士試験オフィシャルサイト

つまり合格者の「約3人に1人」が女性ということになり、ほかの士業資格に比べても女性の割合が高い状況です。

このように社会保険労務士が女性に人気な理由としては、「男性・女性で大差なく活躍できる」「仕事と育児が両立しやすい」などが挙げられます。

また、もともと企業の総務担当者として働いていた女性が、さらに高いスキルを身につけるために社会保険労務士に挑戦するケースもあります。

年々、女性の社会進出が進んでいる背景もあることから、社会保険労務士は今後も女性にとって注目度の高い仕事だといえるでしょう。

女性の社会保険労務士の強み・弱み

社会保険労務士は体力や持久力が要求されるような仕事ではないため、性別によって有利・不利が生まれる職業ではありません。

それよりも事務作業をどれだけ正確に、丁寧にこなせるかが重視されており、女性の細やかさや几帳面さを生かしやすい仕事だといえるでしょう。

さらに、将来もらえる年金や各種保険については多くの女性にとって関心の高い分野であるため、「より親身になって相談業務ができる」と感じる人もいます。

一方で、「社会保険労務士の仕事は事務作業のみ」と考えている場合は、就職先によっては大きなギャップを生んでしまう可能性があります。

たとえば資格を生かして「コンサルティング会社」へ就職する場合であれば、一日中顧問先企業への外回りをおこなったり、顧問先の担当者から的確な意見を求められる場面もあるでしょう。

社会保険労務士は女性にとって働きやすい環境だといえますが、就職先の種類によって業務内容には違いがある点をよく理解しておきましょう。

社会保険労務士の結婚後の働き方・雇用形態

社会保険労務士が女性に人気な理由のひとつに、「育児や介護で一度現場を離れてもまた復帰しやすい」という点があります。

特別な資格を持たない一般の事務職の場合、一度現場を離れて再就職を考えたときに、年齢が高いとなかなか採用されないケースも多いです。

しかし、社会保険労務士の国家資格やこれまでのキャリアを生かすことで、「社会保険労務事務所」や「一般企業の総務部」など、幅広く再就職先を見つけやすいといえるでしょう。

また、正社員以外にも多様な雇用形態で働けることも、社会保険労務士の特徴のひとつです。

たとえば企業の総務や経理スタッフであれば、正社員だけでなく契約社員、派遣社員、パートなど、さまざまな雇用形態で従業員を雇っているケースがあります。

資格を生かして契約社員やパートとして働くことで、家庭生活と両立をさせながら短時間のみ勤務することも可能です。

社会保険労務士は子育てしながら働ける?

社会保険労務士は基本的にはデスクワークが中心となるため、女性でも体力的に無理なく働ける仕事です。

接客業のように仕事中は立ちっぱなしであったり、営業職のように遠方への出張が連続することも少ないため、家事や育児と両立しながら働く女性にも向いている職業です。

また、自分自身が結婚や出産を経験することで、年金や健康保険のことが自然と身近な問題になります。

こういった年金や保険に関する体験を仕事に生かせるという意味でも、社会保険労務士は女性に適しているといえるでしょう。

なお、自分自身が働くうえでの結婚や出産、育児などに関する制度の充実度は、職場となる企業や事務所によって異なります。

女性の割合が比較的高い職場であれば、それにともなって結婚や育児に関する制度が充実していたり、取得もしやすい場合が多いようです。

社会保険労務士は女性が一生働ける仕事?

社会保険労務士の資格に有効期限はなく、一度取得すればずっとその資格を生かして働くことができます。

もし出産や育児で一度現場を離れることになっても、資格を生かして復職しやすいことが社会保険労務士のメリットです。

また、ある程度キャリアを築いて知識やスキルが十分に備わった後は、「独立開業して自分の事務所を持つ」という道も考えられます。

もちろん、法改正が頻繁におこなわれることから常に最新の情報を入手する姿勢が欠かせませんが、社会保険労務士は生涯にわたって活躍できる仕事だといえるでしょう。