臨床工学技士の求人・就職状況・就職先選びのポイント



臨床工学技士の就職先にはどんなところがある?

臨床工学技士の就職先で最も多いのは、病院やクリニックなどの医療機関です。

総合病院などの医療機器管理室や手術室、ICU、透析室で働いたり、透析専門クリニック、循環器内科医院などで働く人が多いです。

臨床工学技士の業務には「透析業務」「人工心肺業務」「人工呼吸器業務」「心臓カテーテル業務」などがありますが、そのすべてを担当するか、一部のみの担当となるかは勤務先によります。

また、数は多くありませんが、一般企業に就職する臨床工学技士もおり、医療機器一般を扱う総合商社や専門商社、医療機器の製造メーカーなどの企業で営業職や研究開発などをおこないます。

さらに、臨床工学技士の養成学校などの教育機関なども就職先の一部となりますが、一定以上の実務経験や学歴が必要となる場合が多く、新卒者の就職先にはならないのが一般的です。

臨床工学技士の勤務先の種類と仕事内容の違い

臨床工学技士の求人の状況

2007年に医療法の改正が行われ、病院やクリニックで使用するあらゆる医療機器の保守点検が義務化されました。

同時に、医療機器メーカー社員が病院に出向いて医療機器を操作することも禁止され、医療機関内に医療機器の保守点検をおこなえる人材が必要となったのです。

それに伴い、病院側でもさまざまな医療機器に関する専門知識を持つ臨床工学技士を常勤として募集し、保守点検や修理を担ってもらう動きが一気に出てきました。

そのため一般企業よりも医療機関における臨床工学技士のニーズが特に高まっています。

2019年現在、「臨床工学技士」という医療職が公のものとなってから30年以上経ちますが、いまだに臨床工学技士は極端に不足している状況です。

その理由として、透析を必要とする患者さんが年に万単位で増加していること、臨床工学技士の業務上、医療と工学の知識の両方を修得せねばならず、人材が不足していることなどが挙げられます。

さらに、医療職としても新しいということもあり、臨床工学技士を教育できる人材もまた少なく、教育施設も多くはないのが現状です。

以上のようなことから、臨床工学技士は臨床面ではもちろん、研究や教育の面でもより一層の人材を必要とされるといえるでしょう。

臨床工学技士の就職先の選び方

臨床工学技士の業務は簡単に言うと医療機器の保守点検・操作・修理が主ですが、医療機関内で使用している医療機器は膨大な数にのぼります。

その中でも特に臨床工学技士が必要とされるのが、透析業務・手術室業務・ICU業務・循環器業務となります。

病院の規模や診療科などにもよりますが、その全ての業務をおこなう機会があるのか、一部の業務のみを担当するのかによって志望する勤務先は変わってくるでしょう。

さまざまな業務をこなす機会を持ち、広く臨床経験を積んでいきたいならば、総合病院など手術室やICUのある規模の病院で、ローテーション制などで広く業務をおこなえる場所がよいでしょう。

また、あるひとつの業務に興味があり、その業務を深く経験し学んでいきたいという人は、その業務に力を入れていたり、専門性の高い病院を志望するのがよいといえます。

たとえば、循環器に関する業務を専門的におこなっていきたい場合、総合病院の手術室や循環器内科に勤務するといった具合です。

ただし、広く業務をおこなうにしても、ひとつの業務に専念するにしても問題点はあります。

多くの業務をおこなう勤務先では、始めに覚えることが非常に多く、中には生命維持に関わる医療機器もあるため、精神的につらい状況がしばらく続くことです。

少しでも広く業務を経験していきたいのであれば、学業に専念している時点から集中して学び、就職してから慌てることのないようにしておくのが最もよい対策でしょう。

また一つの業務を専門的におこなっていく場合、途中で他の業務に興味を持つといったことが本当にないか、よく考えたほうがよいでしょう。

透析センターなどでは、一定の臨床工学技士が「透析以外の業務もおこないたい」という理由で途中退職してしまうようです。

そのようなことがあれば勤務先にも迷惑がかかりますし、何より自分自身が再び転職活動を行う必要が出てきますので、よく考えて納得のいく進路を選びましょう。

臨床工学技士の志望動機・面接

臨床工学技士は医療職の中でも比較的新しい国家資格であり、専門性が高いことから志望する人がさほど多くない職種です。

そのため、「なぜ他の医療職でなく臨床工学技士になったのか」という質問を面接時にされることはとても多いといってよいでしょう。

臨床工学技士のどのような面を魅力に感じたのか、また臨床工学技士にを志すきっかけとなったエピソードなどを添えて、具体的に伝えられるようにしましょう。

そのほか、臨床工学技士の業務の範囲がどのくらいまでなのかは職場によっても変わってきます。

臨床工学技士のできる業務は全般的にこなしていく必要のある職場か、業務がある程度定まっている職場かによってその後のキャリアプランも変わります。

定まった業務しか行わない職場の場合、就職してから「もっと多くのことを経験したい」と辞めてしまう人もいるため、面接でも「この業務のみで大丈夫か」と聞かれることが多いです。

臨床工学技士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

就職先はどのように探したらいい?

臨床工学技士は現在のところ、首都圏など臨床工学技士の養成学校が豊富にある場所以外では人手が足りない状況です。

インターネットの就職・転職サイトにも、さまざまな医療機関や企業から臨床工学技士の採用情報が掲載されています。

また、医療機関や医療機器メーカーのホームページにも臨床工学技士の募集要項が掲載されていることがありますので、行きたい職場がある人はまめにチェックしましょう。

現在では臨床工学技士専門の人材バンクもあり、自分の学歴や職歴、希望する職場の条件などを登録しておくとメール等で条件に合う求人情報を送ってくれるサービスもあります。

ほかにも、母校の大学や専門学校などに就職支援課のようなものがあるのであれば、そういった場所で相談するのもよいでしょう。