パン職人への転職・未経験採用はある?

パン職人への転職状況は?

 
日本では、お米の消費が減るとともにパンの消費が伸び、幅広い年代の人にパン食が愛されるようになってきました。

テレビや雑誌でもおいしいパン屋の特集が組まれることは多く、手作りパンの教室も各地で開かれるようになり、根強いパンブームが続いていると言っても過言ではありません。

こうした人気の高まりとともに、「パン作りを仕事にしたい」「自分でパン屋を開きたい」という興味を持つ人が増え始めています。

パン職人になるためには特別な学歴や資格は必要ありませんので、転職へのハードルは比較的低いといえます。

どこかに就職することなく、自分の店を開業する人もまれにいるものの、大半のパン職人はどこかに就職して修業します。

しかし、パン職人としての正社員枠はもともと少ないうえに、製パン業界は経験者を重宝するため、未経験での採用は難しいでしょう。

まずは未経験OKというお店でパート・アルバイトとして現場経験を積んでいくことも考えておいたほうがよいでしょう。

パン職人への転職の志望動機で多いものは?

 
パン職人を志す人に共通するのが、「パンが好き」ということです。

一度異業種に就職した後に「やっぱり好きなことを仕事にしたい」という思いからパン業界へ転職する人もいます。

趣味のパン作りが高じて、自分のパン屋を開きたいとパン職人の道を選ぶ人もいます。

また、パン職人は特別な資格や学歴が必要なく、自分の腕一本で勝負できるため、職人の世界に憧れて志す人もいます。

努力次第で自分のお店を持てるというのも、パン職人にとっては大きなモチベーションとなるのでしょう。

そして即戦力が重視される業界のため、一度技術を身につければ現場に復帰しやすい点は、結婚や育児でキャリアが途絶えがちな女性にはうれしいポイントです。

パン職人の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人からパン職人になるには?

 

現場で修業を積む

パン職人になるために必要な学歴や資格はなく、一番必要なのは上手にパンを作る技術やセンスです。

パン屋のなかには「未経験者OK」という求人を出すところがあり、転職して現場で一からパン作りを学ぶことが可能です。

パートやアルバイトとして勤務しながら、何年間か下働きをしながら修行をすれば、パン作りを学びながら生活費を稼ぐことができます。

たいてい、小規模な店舗より大手企業が運営するパン屋のほうが雇用条件は良いですが、大手では作業が分業化しており、作業全体が見えにくくなります。

一方、小さなパン屋は勤務時間が長く、接客や掃除など仕事内容も広いものの、パン作りの全体像は見えやすいうえ、早い段階で製パン業務に加わることが可能というメリットもあります。

このように、実際のパン作りの現場で働くと、専門学校より実践で求められる技術を身につけやすい面があります。

一方、専門学校のように丁寧に指導をしてくれるわけではないので、自分から積極的にオーナーや先輩に質問をしていくことが肝心です。

専門学校やスクールに通学する

 
パン作りを専門的に学ぶため、まず専門学校やスクールに通う人もいます。

社会人を対象とした講座も多く、土日だけ、あるいは平日の夜間だけ教室に通い、実習や座学を通してパン作りについて学ぶことができるのが特徴です。

道具の扱い方など基礎からしっかり教えてくれるほか、現場では学びにくい発酵などについて体系的に習得できます。

そして「パン製造技能士」などの資格取得をサポートしてくれるほか、就職サポートに力を入れている学校もありますので、学校をうまく活用すれば理想の就職に近づくでしょう。

パン職人への転職に必要な資格・有利な資格

 
パン職人になるために絶対に必要となる資格はありませんが、転職に関して有利になる資格はあります。

そのひとつに「パン製造技能士」があります。

パン製造技能士とはパンの種類や栄養、パン生地の発酵方法など、パンを作る上で欠かせない知識と技術を証明する国家資格です

知名度が高く、業界でも信頼されている資格で、「特級」「1級」「2級」と3つの等級があります。

パン製造技能士を受験するには、2級が2年以上、1級が7年以上の実務経験を必要とします。

また特級を受験するためには、1級合格かつ5年以上の実務経験が必要です。

受験条件に実務経験がありますが、特定の専門学校に通学することで免除となるため、効率的な資格取得には専門学校に通学することを検討するのもよいでしょう。

パン職人の資格「パン製造技能士」とは?

パン職人への転職に役立つ職務経験

パン職人の転職に役立つ職務経験として、パン屋でのアルバイト経験が挙げられます。

たとえ接客スタッフとして勤務し、パン作りを直接経験していなくても、パン屋での仕事の流れを理解しているということは大きな強みとなります。

また個人店のような小規模なパン屋では、パン職人が製パンだけでなく、接客業務も担当します。

そのため、接客業の経験も生かせるでしょう。

パン職人の仕事は、朝が早く、日常的に重い鉄板や粉を運ぶことがある体力的にもハードな仕事です。

転職したての見習いであれば、開店前の清掃なども行うため、よりきつく感じられるでしょう。

採用する側としては、せっかく雇っても、ハードな仕事に耐えられず辞めてしまうことがあっては困ります。

そのため転職の面接で体力があるか聞かれることもあります。

肉体的にハードな仕事を長く経験したというエピソードは、適性があると判断され転職に有利に働くでしょう。

パン職人への転職面接で気をつけること

 
パン職人への転職面接で注意する点は、志望動機です。

志望動機は自分ならではのエピソードを加え、オリジナリティを出していきましょう。

パン職人になる人は、「パンが好き」という人が大半です。

その気持ちはきちんと伝えつつ、プロとしてお客さまにどのようなパンを届けていきたいかという展望まで含めることが肝心です。

さらに転職の場合、面接では必ずといっていいほど、前職の退職理由を聞かれます。

「体力的にきつかった」「人間関係が悪かった」「給料が安かった」などマイナスイメージをあげることは避けましょう。

前職で学んだことを述べ、直接的でなくともパン職人の転職にどう役立てるかを述べ、積極的に自分を売り込みましょう。

パン職人は肉体的にもハードな仕事のため、体力に自信があるというエピソードをいれるとよいでしょう。

パン職人に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

 
パン職人の仕事には年齢制限はありません。

一般企業のように60歳で定年退職するという業界ではないため、サラリーマン生活を終えた後の男性や子どもが成人して手が離れた後の女性など、60代を越えた人の中にも第二の人生としてパン屋を開きたいという夢を持つ人がいるようです。

年齢や性別に関係なく、学歴や職歴にも関係なく、誰でも挑戦できるのがパン作りの良いところです。

ただし、転職するための修業期間や、パン職人としての仕事が軌道に乗るまでの数年間は収入が低く苦しい生活になることが予想されるので、十分な蓄えをもった上で転職に踏み切ることが大切です。

またパン職人は朝が早く、重い鉄板や粉を運ぶことが多い、体力が必要な職業です。

一般的に年齢を重ねることで、足腰は弱り、体力も落ちるため、可能であれば早いうちに転職をしたほうがよいといえます。

未経験からパン職人の転職での志望動機

志望動機の組み立て方

パン職人への転職の志望動機には、「なぜパン屋なのか?」ということを入れましょう。

また、パン屋といっても個人のパン屋・ビルや商業施設内のパン屋など、さまざまな特色があります。

商品の味・来店客層・パンのバリュエーションなど、そのパン屋の特徴を捉え、なぜそのパン屋を選んだのかを志望動機に入れておくとよいでしょう。

そして将来的にどのようにお店に貢献していきたいかなど、将来のビジョンも加えましょう。

パン屋のなかには独立支援をうたっているところもあり、そのようなお店への転職の場合は、将来独立したい旨を入れてもよいです。

転職の場合、前職から何を学んだかどうそれを生かしていけるかという視点も大切です。

志望動機例の例1

 
「前職は洋食店で調理スタッフをしておりました。

そこではお客さまに料理を提供したときの、お客さまの「おいしい!」という笑顔が仕事の励みになっていました。

季節ごとの新メニューを開発するなど楽しく働いていたものの、次第に、幼い頃から好きなパンに携わりたいという気持ちが強くなりました。

そこで、前職で培った調理経験を生かしながら、パン職人を目指す決意をしました。

パン作りの経験はありませんが、現在、通信講座を受講しパン作りについて学んでいます。

早く一人前のパン職人になり、御社で活躍できるようになりたいと思っております。」

志望動機の例2

 
「前職では金属加工の現場で10年働いていました。

覚えることが多く、現場はケガと隣り合わせの大変な仕事でしたが、何もないところに物ができあがる過程は感動的でした。

年齢を重ねて今後のキャリアを考えたとき、子どもの頃からずっと好きだったパン作りと真剣に向き合ってみたいという気持ちが生まれました。

パン作りの経験はありませんが、モノづくりという意味では前職の工程を丁寧にこなす経験を生かせるのではと思います。

御社にてパン職人としての仕事を覚え、将来は自分のパン屋を開業することを目標にしています。

未経験ではありますが、持ち前の根気強さと粘り強さで努力しますのでよろしくお願いします。」