マーチャンダイザーのやりがいと魅力は? 仕事の楽しさを解説

マーチャンダイザー(MD)は、数字のプレッシャーや責任の重さといった大変さもある仕事です。

しかし、多くのMDが「つらいこともあるけれど、やりがいが上回る」と語ります。

自分が企画した商品が店頭で売れる喜び、ブランドの舵取り役として影響力を持てる醍醐味、トレンドの最前線に携われる刺激。

この記事では、MDの仕事の魅力とやりがいを、現場の声とともに詳しく解説します。

この記事のポイント💡
  • MDの最大のやりがいは「自分が企画した商品が計画以上に売れる」達成感
  • トレンドの最前線に立ち、業界の流行を作り出す側に立てる刺激
  • ブランドの売上を左右する「舵取り役」として経営に近い視点を持てる
  • データ分析・企画・交渉・マネジメントなど幅広いスキルが身につく
  • 仕事内容への満足度が高いと感じる人も多い、成長実感を得やすい職種

マーチャンダイザーの5つのやりがい

MDの仕事には、数字のプレッシャーや責任の重さといった大変さもあります。

しかし、それを上回るやりがいがあるからこそ、多くのMDがこの仕事を続けています。

ここでは、MDが感じる5つの大きなやりがいを紹介します。

【やりがい①】自分が企画した商品が売れる喜び

MDの最大のやりがいは、自分が企画・計画した商品が店頭で売れる瞬間です。

市場調査から始まり、デザイナーやバイヤーと議論を重ね、生産数や価格を決定し、販売計画を立てる。

その一連のプロセスを経て、商品が予想以上に売れたとき、計画を上回る成果が出たときの達成感は格別です。

売上という数字で結果がはっきり見えるため、自分の仕事の成果を実感しやすいのもMDの特徴です。

株式会社キューブの社員インタビュー(Wantedly)では、新卒で販売職に入社し、その後本社MD部に異動した社員が「販売の現場を経験したことで、お客様が何を求めているかが肌感覚でわかる。その感覚を活かして企画した商品が売れると、本当にうれしい」と話しています。

出典:Wantedly | 【社員インタビュー】新卒1期生の今 / 店舗販売を経験して、MD(マーチャンダイザー)へ。 | 株式会社キューブ

【やりがい②】トレンドの最前線に携われる

MDは、業界のトレンドをいち早く知ることができるポジションです。

国内外の展示会を回り、次シーズンの流行を自分の目で確かめ、それを自社ブランドにどう取り入れるかを考えます。

ファッションが好きな人にとって、常に最新トレンドに触れられる環境は、この仕事の大きな魅力です。

また、MDは単にトレンドを追うだけでなく、「トレンドを作り出す側」に立てる点も刺激的です。

消費者の潜在ニーズを先読みし、商品企画で新しい提案をすることで、業界全体に影響を与えることもあります。

自分が仕掛けた商品がヒットし、SNSで話題になったり、他ブランドが追随したりする瞬間は、MDならではの喜びです。

💡 MDが「トレンドを作る」とは

MDは消費者の潜在ニーズを先読みし、商品企画で新しいトレンドを提案する立場です。

例えば、「働く女性向けのきれいめカジュアル」「サステナブル素材を使った商品」など、時代のニーズを捉えた企画が当たれば、それが業界のトレンドとして広がっていきます。

ヒット商品が生まれれば業界全体に影響を与え、「あのブランドが仕掛けたトレンド」として認識されることもあります。

【やりがい③】ブランドの舵取り役として影響力を持てる

MDは、ブランドの売上や在庫を統括し、商品戦略でブランドの成否を左右する「舵取り役」です。

経営に近い視点でビジネス全体を見ることができ、自分の判断一つで会社に大きな利益をもたらすこともあります。

デザイナーやバイヤー、営業、販売員など、多様な部署と連携しながらプロジェクトを動かし、チーム全体で成果を出す達成感も大きいです。

また、MDとしての実力を磨くと、有名ブランドに携わる機会が増えたり、外資系企業からヘッドハンティングされたりすることもあります。

責任は重いですが、その分だけ大きなやりがいと誇りを感じられる仕事です。

【やりがい④】幅広いスキルが身につく

MDは、商品企画・販売計画・予算管理・データ分析・部署間調整など、多様な業務に携わります。

そのため、以下のような幅広いスキルが自然と身につきます。

  • データ分析力: 売上データや市場トレンドを読み解く力
  • 企画・発想力: 消費者ニーズを捉えた商品を考える力
  • 交渉力: 取引先や社内関係者と条件をまとめる力
  • マネジメント力: プロジェクトを動かし、チームを率いる力
  • 経営センス: 売上・利益・在庫を統括し、ビジネス全体を見る力

これらのスキルは、MD以外の職種でも十分に活かせるため、キャリアの選択肢が広がります。

実際、MD経験者は、マーケティング職、商品企画職、経営企画職、コンサルタントなど、さまざまな分野で活躍しています。

【やりがい⑤】高い達成感・自己成長を実感できる

MDの仕事は、結果が売上という数字ではっきり見えるため、達成感を得やすい職種です。

目標を達成したとき、計画以上の成果が出たときの喜びは大きく、自分の成長を実感できます。

また、失敗から学び、次の企画に活かすというPDCAサイクルを回すことで、着実にスキルアップしていけるのも魅力です。

厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」でも、マーチャンダイザー、バイヤーの仕事の内容ややりがいについて解説されており、商品企画や販売戦略に深く関わる専門性の高い仕事として紹介されています。

責任の重さや数字のプレッシャーはありますが、それ以上にやりがいや成長実感が得られる仕事といえます。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag マーチャンダイザー、バイヤー」

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やりがいを感じる具体的な瞬間

MDは、日々の業務の中でさまざまな「やりがいを感じる瞬間」に出会います。

ここでは、現役MDが実際にやりがいを感じる具体的なシーンを紹介します。

企画会議で提案が通った時

自分のアイデアが企画会議で承認され、形になる瞬間は、MDにとって大きな喜びです。

デザイナーやバイヤー、営業担当者と議論を重ね、「この企画でいこう」と決まったとき、プロジェクトが動き出す高揚感があります。

特に、自分が強く推した企画が通ったときの達成感は格別で、「この商品を成功させよう」というモチベーションにつながります。

ヒット商品が生まれた時

企画した商品が店頭で完売し、SNSで話題になり、業界で注目される。

予想以上の売上を記録し、顧客から高評価のフィードバックをもらえる。

こうした瞬間は、MDにとって最高の喜びです。

三陽商会のエポカMDインタビュー(READY TO FASHION)では、店舗スタッフから「こんなパンツが欲しい」という声を聞き、それをもとに企画した商品がヒットしたエピソードが紹介されています。

このMDは「お客様の声を形にできたこと、そしてそれが実際に売れたことが、何よりのやりがいだった」と語っています。

出典:ファッション・アパレルの求人・転職 READY TO FASHION | 三陽商会エポカMDインタビュー

街で自分が企画した商品を見かけた時

街を歩いているとき、自分が企画した商品を実際に顧客が着用しているのを見る。

これもMDならではの喜びです。

店頭やデータで見る売上も大切ですが、実際に商品を楽しんでいる人の姿を見ると、「この仕事をやっていてよかった」と実感できます。

特に、自分が強くこだわった商品を見かけたときは、言葉にならない感動があります。

売上目標を達成した時

チーム全体で掲げた売上目標を達成したとき、大きな達成感を味わえます。

目標達成はボーナスや評価アップにもつながるため、金銭的な報酬も得られます。

また、成果が数字ではっきり見えるため、「自分たちの努力が実った」という実感を持ちやすいのもMDの特徴です。

後輩・部下が成長した時

MDマネージャーやシニアMDになると、後輩や部下の育成も重要な仕事になります。

自分が教えた後輩が成長し、一人前のMDとして活躍する姿を見ることも、大きなやりがいです。

教育を通じて組織全体のレベルアップに貢献できる喜びは、中堅以降のMDならではの魅力といえます。

MDの魅力的な側面

MDの仕事には、やりがい以外にも、この職種ならではの魅力的な側面があります。

創造性が発揮される

MDは、商品企画でクリエイティブな提案ができる仕事です。

データ分析だけでなく、感性やセンスを活かして「売れる商品」を考えるため、ビジネスセンスと創造性の両方を発揮できます。

「数字だけの仕事」ではなく、「感性とロジックを組み合わせる仕事」である点が、多くのMDにとって魅力となっています。

経営者的視点が身につく

MDは、売上・利益・在庫を統括し、ビジネス全体を見る力が求められます。

そのため、経営者的な視点が自然と身につきます。

この経験は、将来の経営層へのステップになることも多く、キャリアアップの大きな武器となります。

多様な人と関われる

MDは、デザイナー・バイヤー・営業・販売員など、多職種と協働する機会が多い仕事です。

社内だけでなく、取引先のメーカーや展示会での出会いなど、人脈が広がります。

刺激的な環境で多様な人と関わりながら仕事ができる点も、MDの魅力の一つです。

💡 MDは「ブランドのハブ」

MDは社内外の多様な関係者をつなぐハブ的存在です。

企画・生産・販売の全工程に関わるため、全体最適の視点が求められます。

デザイナーの創造性、生産部門の現実的な制約、営業の販売戦略、店舗スタッフの現場感覚。

これらすべてをバランスよく調整し、最適な着地点を見つけるのがMDの役割です。

多様な価値観を持つ人々と協働し、プロジェクトを成功に導く経験は、MDならではの成長機会といえます。

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やりがいと大変さのバランス

MDの仕事には、やりがいだけでなく、大変さもあります。

ここでは、やりがいと大変さのバランスについて考えてみます。

やりがいが大変さを上回る瞬間

苦労して企画した商品がヒットし、売上目標を大幅に上回る。

そんなとき、「つらいこともあったけれど、やってよかった」と心から思えます。

多くのMD経験者が「大変だけど面白い」と語るのは、こうした達成感が疲れを吹き飛ばすからです。

数字のプレッシャーや責任の重さは確かにありますが、それを乗り越えたときの喜びが、何倍も大きいのです。

やりがいを感じにくい時期もある

一方で、売れない商品が続いたり、企画が通らなかったりする時期もあります。

数字が悪いとプレッシャーばかりで、やりがいを感じにくくなることもあるでしょう。

しかし、そんな時こそ学び・成長のチャンスです。

失敗から学び、次の企画に活かすことで、着実にスキルアップしていけます。

つらい時期を乗り越えた先には、多くの場合、成長した自分に気づけます。

MD経験者の声

ここでは、実際にMDとして働く人々の声を紹介します。

「ブランドの成長を実感できる」

「自分の戦略でブランドが成長し、会社に貢献している実感がある。『このブランドを育てているのは自分だ』という誇りを持てる」

MDは、ブランドの舵取り役として、その成長を間近で見ることができます。

自分の判断がブランドの未来を作るという責任とやりがいを感じられるのです。

「常に学び続けられる環境」

「トレンドの変化が早く、勉強が欠かせないけれど、それが刺激になる。飽きることがない仕事」

MDは、常に最新情報をキャッチアップし続ける必要があります。

大変さもありますが、学び続けられる環境こそが、この仕事の魅力だと感じる人も多いのです。

まとめ

マーチャンダイザーは、自分が企画した商品が売れる喜び、トレンドの最前線に立てる刺激、ブランドを動かす影響力など、多くのやりがいを感じられる仕事です。

数字のプレッシャーや責任の重さといった大変さもありますが、それを上回る達成感と成長実感が得られます。

「大変だけど面白い」「つらいこともあるけれど、やりがいが勝る」というのが、多くのMD経験者の本音です。

📚 この記事の参考資料・データ出典