航空管制官の1日・生活スタイル

航空管制官の業務スケジュール

航空管制官は、おもに航空交通管制部や日本各地の空港に勤務しています。

24時間体制で管制業務にあたることも多く、その場合には「早番・遅番・夜勤」といったようにシフトを組んで働くことになります。

もちろん、その間には休日も入ってきます。

勤務地によって、ある程度シフトのパターンは決まってきますが、朝から勤務する日もあれば、お昼からの勤務になる日もあるなど、日によって勤務時間が異なることが特徴といえます。

時間限定運用の空港で働く場合には夜勤がありませんが、航空管制官は数年ごとに転勤(人事異動)があるため、勤務地によって勤務時間や勤務パターンも変わってくると考えておいたほうがよいでしょう。

不規則な勤務体系に慣れることも、航空管制官として長く仕事を続けていくには必要なポイントになってきます。

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航空交通管制部で働く航空管制官の1日(早番の日)

7:00 出勤
シフトで勤務しているため、日によって勤務する時間がバラバラです。
7:15 ブリーフィング
担当する空域の天候、飛行禁止エリア、注意すべき事柄を事前にチェックして、業務に備えます。
7:30 運用室で業務開始
レーダー調整席に着席し、仕事を始めます。

集中力を維持するため、30分でレーダー対空席の管制官と交替します。

8:30 事務作業
管制業務以外にも、書類の確認や業務メールのチェックなどの仕事があります。
11:30 他セクターのモニタリング
他の航空管制官と交替して管制卓からはいったん離れ、今度は隣にある「マルチ支援席」に着席します。

他セクターのレーダー対空席に着いた管制官が行う無線交信を聴取し、聞き間違いや聞きもらしがないようにバックアップします。

13:00 昼食
15:00 運用室での業務終了
次のチームに交替し、引き継ぎが無事終われば今日の運用室での業務は終了です。
15:30 デブリーフィング
今日の業務で気が付いたことをチーム全員で情報共有します。
16:15 勤務終了
遅番の航空管制官と交代します。日によっては多少の残業が入ることもあります。

空港で働く航空管制官の1日(遅番の日)

13:00 出勤
遅番の日は、午後からの出勤です。

早番の航空管制官から情報を引き継ぎ、当日の仕事の流れを確認します。

14:15 ブリーフィング
空港周辺の天候の現状と予報、管制業務を実施する上で注意すべきことなどの重要な情報を、メンバーで共有します。
14:30 運用室で業務開始
地上管制席に着席し、地上走行する航空機へ経路を指示します。

集中力を維持するため、30分~60分程度で別の管制官と交替します。

15:15 訓練のチェック
航空管制官は、しばしば訓練を受けなくてはなりません。

ある程度の経験を積むと、訓練生の業務チェックも行います。

16:00 事務作業
メールチェックや資料作成などのデスクワークをします。
17:00 地上管制席へ
再び地上管制席で管制業務に携わります。

夕方は航空機の離着陸が多いため、より集中力を高めて業務に臨みます。

18:15 休憩
夕食をとってリフレッシュし、残りの業務に備えます。
21:00 デブリーフィング
当日の業務の振り返りや情報共有をします。
21:15 退勤
翌日は夜勤となるため、帰宅後はしっかりと身体を休めておきます。

航空管制官の勤務時間・休日