航海士の勤務時間・休日
航海士になりたいと考えたとき、自分が望むライフスタイルに合った働き方ができるのか、1日の流れはどのようになるのかが気になるのではないでしょうか。
本記事では、航海士の休日や働き方などを紹介します。
航海士の勤務時間
船は24時間体制で航海するため、乗っている航海士にも基本的に休みはありません。
勤務自体はもちろん交代制で行われ、1回につき4時間の勤務を、1日に2回担当するのが一般的な勤務パターンです。
しかし何らかの作業をしている最中に休憩時間になったからといって、持ち場を離れる航海士はいません。
そのときしている作業が切りよく4時間で片付くとは考えにくく、1日あたり8時間以上働くことになるのが普通です。
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航海士の休日
航海士の勤務体制はとても特徴的です。
1週間出勤して3日間休み、半年間出勤して丸々2か月休みといったところもあります。
もちろん、長い休みの期間中も給料は保証されます。
通常の会社のように決まった勤務体制ではありませんが、プライベートと仕事の線引きをしやすい仕事ともいえます。
ただし航海に出ている間は家族や友人にも一切会えず、通信できない地域への航海の場合は連絡をとることもできませんので、その点は十分に理解してもらう必要があるでしょう。
航海士は忙しい? 激務?
海がしけて大荒れになったときは激務が続きます。
また、同じ航海でも時間帯によって忙しさや重要度は異なり、一般的に深夜の時間帯がもっともハードであるとされています。
この時間帯の勤務にあたる二等航海士は昼夜が逆転した状態が続くため、生活リズムを整える工夫が必要です。
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航海士の休日の過ごし方
船上での休日
航海中の休日は、もちろん船の上で過ごすことになります。
どこかに出かけるわけにはいかないので、船の上での上手な気分転換はとても大切です。
船は仕事場であるうえに暮らしの場でもあり、同僚であるほかの船員たちとは場合によっては家族よりも頻回に顔を合わせます。
ずっと同じ顔ぶれで航海を行うには円滑な人間関係が不可欠ですので、休日はストレス発散も兼ねて仲間同士で釣りやレクリエーションなどを行う人が多いようです。
陸上での休日
外洋に航海に出る場合、1年のうちのほとんどを船上で過ごし、2~3カ月まとめて休みをとるという勤務パターンも少なくありません。
一般的なサラリーマンはこのような休みを取ることが難しいため、この長期休暇を魅力に感じる人も多く、旅行に出かけたり、家族とゆっくり過ごしたりする人が多いようです。
また航海士は自然や身体を動かすことが好きな人が多いため、アウトドアを楽しんだりスポーツで体を動かしたりする人もいるようです。
資格試験の勉強をする人も
航海士は三等から二等、そして一等航海士へとキャリアアップできる仕事です。
船上では業務に追われなかなか勉強時間を取ることができないため、陸上での休みの期間に集中して勉強する人も非常に多いです。
このように普段できないことをして過ごしていると、2〜3か月の長期の休暇もあっという間に過ぎてしまうと感じる人が多いようです。
航海士の勤務時間・休日のまとめ
船は24時間体制で航海するため、乗っている航海士にも基本的に休みはありません。1日あたり8時間以上働くことになるのが普通です。
航海士の勤務体制はとても特徴的で、1週間出勤して3日間休み、半年間出勤して丸々2か月休みなど、通常の会社のように決まった勤務体制ではありませんが、プライベートと仕事の線引きをしやすい仕事といえます。
海がしけて大荒れになったときは激務が続きます。
また、同じ航海でも時間帯によって忙しさや重要度は異なり、一般的に深夜の時間帯がもっともハードです。
航海中の休日は、もちろん船の上で過ごすことになります。ストレス発散も兼ねて仲間同士で釣りやレクリエーションなどを行う人が多いようです。
陸上での休みの期間には旅行や家族との時間を楽しむ人もいる一方で、資格試験のまとまった勉強時間に充てる人もいます。