国会議員の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

国会議員の仕事とは

国会議員とは国の立法府である「国会」に所属する議員です。

議員とは、国会や市議会などに参加し議決する権利を持つ人のことで、国会に所属していれば国会議員、市議会に所属する人は市議会議員などと呼ばれます。

国会議員のもっとも重要な仕事は、法律をつくること、すなわち「法律案の提出・審議・法律の制定」です。

法律をつくること以外に、国会議員には、国が使う予算を決めたり、外国との条約を審議して認めたり、内閣総理大臣を指名したり、政策を立案したりする仕事などがあります。

また地元選挙区の要望を聞き、政府に橋渡しするのも議員の務めになっています。

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国会議員の業務の内容

議員は、自分の仕事を適切に行えるよう、日頃から自らの専門分野を中心とする調査・研究、情報収集に余念がありません。

必要な資料を集めて読み込むのはもちろん、各地に視察に出向き、リアルな状況を肌身で感じ取ります。

政党所属議員なら党主催の勉強会、専門家によるレクチャーなどを活用して、知識を深めます。

知識だけでなく、業界団体や省庁の関係者などと交流し、人脈を築くことにも力を入れます。

量、質ともに充実したデータベースとネットワークを持つ議員ほど、活躍しているようです。

なお議員は地元のイベントや企業の会合などに顔を出し、地元の声を集めながら、自らを地域の代表としてアピールすることも行います。

選挙対策として顔と名前を覚えてもらう努力は必要だからです。

ただし議員としての本分は別ですから、「できる議員」であるほど、選挙対策に力を入れすぎないようにしています。

国会議員の役割

法律を作ること

国会議員の最もメインとなる仕事は法律を作ることです。

法案を提案したり提出された法案を審議したり、法律の制定をしたりします。

予算を決定すること

国会議員は、国の予算を決定する役割もあります。

内閣が策定した予算案を国会で審議検討し、予算を決定します。

また内閣が予算に沿って予算を使用したかどうかをチェックすることも国会議員の仕事です。

内閣総理大臣を選出すること

「憲法第67条」には「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で指名する。」とされており国会議員の中から内閣総理大臣を選出します。

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国会議員の勤務先の種類

国会議員は、衆議院議員と参議院議員の2種類があります。

具体的な勤務先としては、国会会期中であれば所属する衆参どちらかの本会議、またそれぞれの常任委員会・特別委員会がメインとなります。

閉会中は地元選挙区に帰って活動することが一般的です。

報告会を開催したり、支援者を回ったり、イベントに出席したり、あるいは業界団体や省庁関係者と会合したりして、地元での交流を深めます。

閉会中のこうした活動は選挙対策も兼ねているため、非常に重要度の高い仕事といえます。

国会議員の仕事の流れ

国会議員は、議員や内閣から提出された「法案(法律案)」を、まず自らが所属する委員会で審議します。

委員会は「常任委員会」と「特別委員会」に分かれ、常任委員会には、「財務金融委員会」「農林水産委員会」など17の委員会があり、衆参両院それぞれに置かれています。

議員は1つ以上の常任委員会への所属が義務付けられているため、多くの場合、金融や農政など自分の専門分野に合った委員会の委員として審議を行います。

委員会での審議を経て、議員全員が出席する本会議でさらに法案を審議、採決します。

衆参両院で可決されれば、法案は晴れて成立します。