家具職人の需要、現状と将来性

家具職人の現状

家具市場を見ると、大手家具メーカーやインテリアメーカーによる安価で使いやすい家具と、高品質な高級家具の2つに分かれています。

近年は安価な家具が重宝される現状にありますが、高級家具を支持する人も多く、需要がないわけではありません。

とくに、地場の木材を使った作品や優れたスキルを持つ家具職人の製品はニーズが高く、おしゃれなインテリアを求める人から人気を集めています。

家具職人の需要

家具業界は、人口の減少などから、中長期的には市場規模が縮小しています。

しかしここ数年を見れば、ほぼ横ばいの状況が続いており、住宅の新築着工件数が増加すれば、家具の販売は微増すると見込まれます。

限られた市場規模の中では、前述の通りインテリアに強いこだわりを持ち、高品質でデザイン性の高い家具を求める層と、景気低迷の影響をうけ低価格な商品を求める層に二極化しています。

この二極化の動きは今後ますます進むと見込まれ、高品質でデザイン性の高い家具を求める人たちのニーズに対応できるような家具職人が求められていくと考えられるでしょう。

家具職人の将来性

家具職人が生き残るためには、品質やデザインにこだわりのある層への訴求力のある、家具の製作が求められています。

デザイン力や素材の新しい使い方の提案などの独創性や、家具職人としての手仕事ならではの確かな技術力があれば、生き延びることができるでしょう。

高齢者用や子ども用の家具など、重要が見込める分野での商品展開を行うことも有効です。

高級家具やオーダーメイド家具作りで求められるのは、大手家具メーカーがつくらないようなデザイン性の高い家具や、細かなところまでこだわりをもってつくる職人のスキルです。

こうした高いセンスやスキルを持ち、その力を生かすことができれば、家具職人として生き残っていくことは十分可能でしょう。

家具職人の今後の活躍の場

インターネット販売

新たな顧客を得るための手段として、インターネットでの販売はネット上での宣伝は非常に重要です。

また、人々はどのような家具を求めているか、どのような層が家具を必要としているかなどのマーケティング活動を行うことも、重要になってくるでしょう。

低価格品との差別化

実力のある家具製造会社や、デザイン力のある工房などが生き残り、特色のない工房は淘汰されていく時代です。

しかし、技術力や独創性があれば、低価格商品と差別化を図ることで、活路を見出せます。

今後の家具業界で生き延びるためには、家具のデザイン力があり、製作の技術力もある、高付加価値商品を生み出すことのできる職人になることが必要です。

デザインから家具作りを手掛ける

家具職人は、デザイナーが手掛けた設計図を元に家具を作りますが、なかにはデザインの段階からかかわる人もいます。

家具のデザインをデザイナーまかせにしていると、どうしても似たような家具を作ることが多くなったり、職人の自由なアイデアが生かされなかったりする弊害があるためです。

今後は独自性を出すためにも家具職人自らがデザインから手掛けることも増え、家具やインテリア製品などの「デザインプロダクトデザイン」の知識を持つことは非常に重要になっていくと考えられます。