ソフトウエアエンジニアの仕事内容・なり方や必要な資格・給料を解説

ソフトウェアエンジニアの仕事内容

ソフトウェアエンジニアの仕事は家電や自動車に搭載するソフトウェア、スマートフォンやパソコンのアプリケーションなどを設計・開発することです。

同じソフトウェアでも搭載する商品や製品によって容量が限られますし、利便性を考慮した設計を行わなければいけません。

自社商品に搭載するソフトウェアであれば経験を積めば慣れることもありますが、受託業務をしている会社のソフトウェアエンジニアであれば、クライアントの要望に応じた開発が求められます。

依頼ごとに変わるあらゆる要件に対し、利便性を実現していくのは大きなやりがいになるでしょう。

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ソフトウェアエンジニアの活躍の場

ソフトウェアエンジニアが働く場所は主にシステム開発会社です。

開発するソフトウェア対象は所属する会社によってさまざまです。

企業規模も大企業から中小企業、立ち上げたばかりのベンチャーなど多様にあり、同じソフトウェアエンジニアでも働き方は会社によって異なります。

例えばメーカーなどの大企業では、自社の製品に採用するソフトウェアは社内の開発部門が担当しますが、必ずしも自分の手で開発するとは限りません。

要件定義までを行い、設計やプログラミングはアウトソーシングするケースも多々あり、そうした職場ではプロジェクトマネジメント力が問われます。

逆に中小企業やベンチャーなどでは自ら手を動かすことが多く、スキルを積みたい人には向いているでしょう。

ソフトウェアエンジニアのある1日

ここではソフトウェアエンジニアの1日を紹介します。

会社によって変わるのはもちろん、案件のスケジュールや時期によっても1日の過ごし方は大きく変わるため、あくまでも参考として捉えてください。

9:00 出社
メールチェックを行い、1日のスケジュールを確認する。
9:30 朝礼
朝礼後、ミーティングを行い当日の予定を共有。
12:00 昼休憩
同僚と昼食後、午後の勤務前にIT関連の最新情報をWebで収集。
13:00 仕様まとめ
開発予定のソフトウェアの要件をまとめる。
16:00 上司に報告
まとめていた要件を上司に報告し、フィードバックをもらう。
17:00 メールチェック
1日の最後にメールチェックを行い、本日返信した方がよいものには返信を行う。
18:30 雑務完了後、帰宅
雑務を行い、日報を提出して退社。

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ソフトウェアエンジニアになるには

会社の募集要項しだいで高卒でもなれるチャンスはあります。

ただし、一般的には高等専門学校や情報処理系専門学校、大学を卒業してから目指すパターンが多いようです。

ソフトウェアエンジニアに必須の資格はないため、基本的にはどこの学校に行っても違いはありません。

特に新卒の場合は当然経験は問われませんので適正を重視した採用が行われますが、情報処理やプログラミングに関する勉強をしていると多少は有利になるでしょう。

ソフトウェアエンジニアの給料・年収

専門的な知識とスキルが求められるため、IT系職種の中では比較的給料・年収は高めのようです。

家電や自動車などに搭載するソフトウェアを開発する会社に就職すれば、会社自体が大手のケースも多く、さらに年収は高くなる傾向にあります。

あらゆるモノのIT化が進む現代において、ソフトウェアエンジニアの存在は不可欠ですので、将来性のある職種かもしれません。

ソフトウェアエンジニアの平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

ソフトウェアエンジニアの平均年収_2023

厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、ソフトウェアエンジニアの平均年収は、38.6歳で558万円ほどとなっています。

・平均年齢:38.6歳
・勤続年数:10.7年
・労働時間/月:168時間/月
・超過労働:12時間/月
・月額給与:385,400円
・年間賞与:951,000円
・平均年収:5,575,800円

出典:厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
ソフトウェアエンジニアの年収の推移_r5

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

ソフトウェアエンジニアの勤務先の規模別の年収(令和5年度)

ソフトウェアエンジニアの年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10〜99人規模の事業所に勤めるソフトウェアエンジニアの平均年収は512万円、100〜999人規模は556万円、1,000人以上の規模では598万円、10人以上規模の事業所平均は558万円となっています。

ソフトウェアエンジニアの年収(規模別)_r5

上記グラフの基タイトルは「ソフトウェア作成者」でプログラマー社内SEゲームプログラマーWebプログラマー、ソフトウェアエンジニア、AIエンジニアなど他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

ソフトウェアエンジニアの勤務先の年齢別の年収(令和5年度)

ソフトウェアエンジニアの年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の732万円です。

全年代の平均年収は558万円となっています。

ソフトウェアエンジニアの年収(年齢別)_r5

上記グラフの基タイトルは「ソフトウェア作成者」でプログラマー、社内SE、ゲームプログラマー、Webプログラマー、ソフトウェアエンジニア、AIエンジニアなど他職業を含むデータです。

ソフトウェアエンジニアのつらいこと、大変なこと

ソフトウェアエンジニアに限らずですが、IT系職種は残業が多めといわれています。

製品の発売日やリリース日はあらかじめ決まっているため、そのスケジュールに沿って各工程が進みますので、ソフトウェアの開発だけが遅れるわけにいきません。

休日出勤を行う日も出てきたり、時には日をまたいだ作業を行う日もあるでしょう。

特に受託業務をしている会社はクライアントの要望に応えるため、その傾向が強いかもしれません。

ソフトウェアエンジニアに向いている人

IT系技術の進歩はとても早いため、ソフトウェア開発の技術に関しても常に新しい情報を収集し、開発に取り入れることが求められます。

そのため好奇心旺盛な人や、新しい技術に貪欲な人は向いています。

またIT系の仕事は想定外のトラブルが起こりやすい傾向にあります。

開発途中、または販売後であってもトラブルは起こり得るため、そうしたトラブルに対しても柔軟に対応できる人が向いています。

ソフトウェアエンジニアの志望動機

ソフトウェアエンジニアを目指すきっかけは人それぞれですが、パソコンを使ったモノづくりが好きだったり、IT分野に興味があったりなどの動機は多いでしょう。

加えて大学や高専でプログラミングを学んだ人は、その知識と技術を生かすために志望する人もいます。

自分で開発したソフトウェアが人の役に立つことにやりがいを感じ志望する人もいるようです。

ソフトウェアエンジニアの雇用形態、働き方

ソフトウェアエンジニアは正社員や派遣社員、フリーランスとしても働ける職種です。

正社員として働けばある程度安定した環境を得ることができます。

会社に所属し続けて業務を行うのも一つの道ですし、経験と実績を積めばフリーランスとして活躍できるチャンスもあります。

開発はアウトソーシングする会社も多いため、そうした会社とつながりを持てれば会社員時代よりも高い年収も期待できるでしょう。

ソフトウェアエンジニアの勤務時間・休日・生活

所属する会社によりますが、定時が決まっているなら9:00~18:00あたりの時間帯が一般的な勤務時間とあります。

近年はフレックスタイム制を採用する会社も増えています。

特にソフトウェアエンジニアなどの職種は流動的な業務が多いため、会社もしくは部署単位で柔軟な働き方を推進しているケースも増えています。

ソフトウェアエンジニアは残業や、進行具合によっては休日出勤を行う日もあります。

休めるときはしっかり休み、休日出勤した日の代休は確実に取得するなど、メリハリのある生活を心がけることも、長く続けるには重要です。

ソフトウェアエンジニアの求人・就職状況

IT技術は目覚ましい進化を続けているため、ソフトウェアエンジニアの需要も増加しています。

中途の場合は経験を重視されますが、新卒の場合は適性を重視されます。

もちろんプログラミングを高専や大学で学んでいればある程度有利になるかもしれません。

しかしすべてが実務で通用するわけもはなく、スタートラインはほぼ同じであり、努力しだいで知識も技術も吸収できます。

新卒採用の募集要項を確認すると、理系学部に限定する会社もありますが、学部不問の会社も数多く目にするため、チャンスは誰にでもあるでしょう。

ソフトウェアエンジニアの転職状況・未経験採用

未経験採用はゼロではありませんが、やはり経験者の方が圧倒的に有利です。

独学で学んでいたとしても、ソフトウェアエンジニアのような専門スキルを要する職種は即戦力が期待されます。

そのため中途採用の際は同業他社からの転職者がほとんどです。

未経験でも転職を希望するなら、アルバイトを募集している会社に応募してアシスタント業務からキャリアをスタートさせ、社員登用を目指す方法もあります。

ソフトウェアエンジニアの現状と将来性

IT技術は今後も進歩を続けるのは確実なため、ソフトウェアエンジニアが果たす役割も多くなると見込まれています。

職種としての需要も高まるため、しっかり経験を積み、技術を磨いていけばキャリアアップの道も広がるでしょう。

ただし技術進歩のスピードは早いですし、より複雑化することも想像できます。

高い意識を持ち続け、情報収集と新しい技術の習得に貪欲でなければなりません。