JETRO職員の採用大学・学部で多いものは?学歴は重視される?

JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)は、日本企業の海外進出をサポートする重要な組織です。

JETROの職員の多くは、法学や国際関係を専攻する学部出身で、修士号や博士号を持っている人もみられます。

さらに、学生時代から外国語が堪能な人も少なくありません。

この記事では、JETRO職員になるために求められる学歴、採用大学や学部などの情報をまとめています。

JETROに入るために求められる学歴

新卒採用(総合職)の場合

JETRO(日本貿易振興機構)の、学生を対象とした「総合職」採用には、4年制大学卒業以上の学歴が必要です。

2024年6月時点で、JETRO総合職の募集要項に掲げられている応募資格は、以下の通りです。

2023年4月から2025年3月までの間に四年制大学・大学院を新規に卒業・修了する方。
(留意事項)
大学・大学院の所在地(国内・海外)や学部・学科・選考等は不問とします。
大学卒業後に職務経験のある方は、今回の新卒採用の対象ではありません。

JETROの新卒者を対象とする採用試験では、例年「学部・学科は不問」となっており、国内外のさまざまな大学出身者が応募することが可能です。

なお、近年では新卒採用においても大学院修了生の採用が増えてきています。

JETROは高い専門性を持つ人材を求めているため、大学院修了の学歴は強いアピール材料となるでしょう。

なお、一般職は募集がない年度もあるため、採用募集情報には注意が必要です。

【参考:JETRO総合職の過去の採用人数】

年度 男性 女性
2020年度 11人 12人
2019年度 9人 11人
2018年度 10人 10人

JETRO新卒採用サイト

JETRO職員になるには

経験者採用の場合

JETROでは、社会人を対象とした経験者採用も実施しています。

経験者採用においても、学歴は「大学卒業以上(または大卒同等の専門知識を有すること)」が求められます(※外国の大学でも可)。

なお、経験者採用では、ITやマーケティング、事業企画といった分野別に職員が募集されており、各職種に関する専門知識や豊かな経験をもつことも応募条件となっています。

関連分野での職務経験はたいてい「5年以上」に設定されていますが、職種によって異なる場合があります。

なお、経験者採用は、常に実施されているわけではありません。

社会人からJETROに入りたいと考えている人は、採用サイトをこまめに見て、最新情報をチェックするようにしてください。

JETRO経験者採用サイト

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JETROで働くうえで有利になる学部はある?

先述した通り、JETROの総合職採用では、学部・学科や専攻は不問です。

しかし、JETROの業務内容から考えると、経済学商学、貿易法を含む法学の専攻や学部は有利な要素があるといえます。

また、海外勤務が多い仕事であるため、外国語専攻の学部や国際関係学科での学びもJETRO入構への道となるでしょう。

とはいえ、JETROは優秀な人材を採用する姿勢を持っており、学部や専攻を限定せず、個々の能力や経験、学びの過程を評価しています。

したがって、JETRO業務と直接的な関連性の低い専攻や学部であっても、そこで学んだ内容や考え方、習得したスキルをしっかりアピールすることが重要です。

自己PRや面接などで、JETROでの仕事に対する熱意や将来のビジョン、異文化への理解や国際的な視点を示すことで、採用の可能性を高めることができるでしょう。

参考:歴代JETRO採用者の出身大学

以下は、これまでJETROでの採用実績があるとされる大学・大学院です。

大学院

大阪大学、お茶の水女子大学、香川大学、京都大学、岐阜大学、慶應義塾大学、筑波大学、東京大学、東京工業大学、東北大学、名古屋大学、一橋大学、北海道大学、早稲田大学

大学

青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際教養大学、国際基督教大学、上智大学、拓殖大学、筑波大学、東京大学、東京外国語大学、東北大学、同志社大学、長崎大学、名古屋大学、新潟大学、一橋大学、法政大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学

海外大学

George Washington University、University of Sheffield、University of Edinburgh、University of Leeds、ルーベンカトリック大学大学院、台湾・国立政治大学

このように、日本内外のさまざまな大学・大学院からの採用実績があります。

一般的に偏差値が高い大学や国際感覚の高い大学からの採用実績が目立ちますが、あくまでも、これらは実績です。

JETROは個人の能力や経験、学びの過程を重視して採用を行っており、出身大学がどうという以上に個人の熱意や能力が評価されます。

したがって、自身の出身大学が上記のリストに含まれていなくても、自分の経歴や学びの過程をしっかりとアピールすることが重要です。

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「JETRO職員の学歴、採用大学・学部」まとめ

JETROのグローバルな活動には、高い学術的な素養と実務経験が不可欠であり、これらの要件を満たす人材を採用することが求められています。

そのため、JETROは優秀な人材を求めており、有名大学出身者が多く見られます。

一方で、採用に際して特別な条件は必要ないため、自分らしさを大切にし、自分の強みや独自性を示すことが採用への道につながるでしょう。