女性の医療秘書のキャリアパス・結婚後の生活
女性の医療秘書の現状
医療秘書は、男女問わず目指せる職業ではあるものの、圧倒的に女性が多いことが特徴です。
その理由のひとつとして、「秘書」という職種自体、昔から「女性の仕事」というイメージが根づいており、女性が志望するケースが多いことが考えられます。
また、医療秘書は特別な学歴や資格が要求されないことが多い代わりに、「派遣」や「パート」といった非正規雇用の求人が多くなっています。
この仕事で高収入や大きなキャリアアップを目指すのは難しいため、しっかり稼ぎたいと考える男性にとっては、やや向いていない職業といえるかもしれません。
一方、パートなどの形であれば、1日のうち数時間、限られた時間だけ働くことが可能です。
そのため、結婚・出産を考えている女性がムリなく長く続けられる仕事として、転職で医療秘書を目指すケースもしばしば見られます。
なお、医療秘書を目指す人は、もともと医療業界での勤務経験を持つ人もいれば、完全に未経験から勉強をしていく人もいます。
やる気さえあれば、どのような人でも医療秘書を目指すことは可能です。
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女性の医療秘書の強み・弱み
女性の医療秘書の強みは、女性ならではの細やかな気遣いが、日々の業務に生かせる点です。
医療秘書は、医療スタッフや関連機関など、内外のさまざまな人たちと関わる機会が多い職種です。
さりげない気遣いができる人は仕事をスムーズに進めやすく、上司からの評価も高くなるでしょう。
一方、弱みになりうる点としては、職場によっては「秘書」とはいっても、あまり専門性のある仕事を任されず、雑用ばかりになる可能性があることです。
基本的には上司となる医師の下で仕事をしますが、人間同士なので、相性があまり合わないと、人間関係の面で不快な思いをしてしまうかもしれません。
医療秘書の結婚後の働き方・雇用形態
医療秘書は、結婚後も働き続ける人が多くいます。
もともと正社員として働いていた人が、結婚を機にパートなどに雇用形態を変えるケースもあります。
なお、実務経験を積んだ医療秘書は、いったんは仕事から離れたとしても、比較的再就職しやすいことがメリットです。
状況が変わっても、自ら得たスキルを強みに長く働き続けたいという人にとっては魅力ある職種でしょう。
また、総合病院や大学病院、クリニックは全国にあるため、もし結婚相手の転勤で別の地域に引っ越すことになっても、勤務先を探しやすいことも魅力といえます。
20代で正社員への就職・転職
医療秘書は子育てしながら働ける?
子育てをしながら医療秘書として働く場合、職場が育児に対する理解を示してくれるかどうかで、働きやすさは変わってくるでしょう。
大きな総合病院や大学病院に勤務する場合は、スタッフの数が多く、人手の面でも比較的ゆとりがあることから、ある程度の希望を聞いてもらえるケースは多いと考えられます。
また、出産後の女性が長く働き続けられるよう、育児関連の手当や制度を充実させている医療機関もあります。
医療現場では女性スタッフが多く活躍しているため、働くお母さんにとってワークライフバランスがとりやすい職場環境が期待できます。
産休や育休、時短勤務制度などを活用しながら、仕事を続けることも十分に可能でしょう。
医療秘書は女性が一生働ける仕事?
医療秘書として働く女性は非常に多くいます。
冒頭でも示した通り、医療秘書は正社員以外に派遣社員やパートのニーズが大きく、多様な雇用形態のなかから、自分に合うものを選択できます。
家庭との両立をはかりたい女性にとっては、働きやすい職業のひとつといえるでしょう。
自分のライフプラン、ライフイベントに合わせて働き方を変えることもできるため、やる気さえあれば、長く働き続けることが可能です。
ただし、非正規での働き方を選択する場合には、正社員のような安定した給料や待遇は期待できない場合が多いため、「何を優先するのか」をよく考えることが大切です。