インテリアプランナー試験の難易度・合格率
インテリアプランナー資格とは
インテリアプランナー資格とは、高品質で魅力的なインテリア空間を設計する能力を証明するものです。
知識や技術を審査し、さらに更新講習制度によりその能力を証明するインテリアプランのプロフェッショナルです。
さらに平成28年からは「アソシエイト・インテリアプランナー」が設けられました。
これはインテリアプランナーの前段階の称号として、年齢や実務経験関係なく受験することができる資格です。
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インテリアプランナーの受験資格
インテリアプランナーは、受験資格の年齢制限がなく誰でも受験することができます。
また、すべての建築士は学科試験が免除となり設計製図試験から受験できます。
インテリアプランナーの難易度・勉強時間
インテリアプランナー試験は、5年以内に学科試験と設計製図試験の両方に合格すれば合格者として認められます。
もちろん同じ年に両方に受かることがベストですが、設計製図試験の合格率は低めとなっており、難易度がやや高いことがわかります。
建築技術教育普及センターが発表している試験合格者の属性を見ると、令和元年度試験の場合、学科試験では合格者の77%が学生ですが、設計製図試験になると学生は約21%程度という低い数字になっていることが特徴的です。
一方、インテリア設計・施工会社が約16%、建築設計事務所が約19.3%、総合建設業が約18.5%、プレハブ住宅会社・不動産業が約16.8%と、すでにインテリアや建築業界で働いている人の合格者が多くなっています。
上記のことから、学科試験は学生でも対策をすれば十分に合格できる難易度であるものの、設計製図試験になると実務レベルの専門性が要求されるといえます。
実際には、まずは専門学校などでインテリアや建築の基礎知識と技術を学び、就職後に実務経験を積んでインテリアプランナー合格を目指す人が多いといわれています。
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インテリアプランナーの合格率
インテリアプランナー試験の過去の合格率(5年以内に学科試験および設計製図試験のいずれにも合格した人)は以下の通りです。
<令和元年度>
受験者数:506人
合格者数:119人
合格率:23.5%
<平成30年度>
受験者数:474人
合格者数:133人
合格率:28.1%
<平成29年度>
受験者数:495人
合格者数:133人
合格率:26.9%
<平成28年度>
受験者数:507人
合格者数:152人
合格率:30.0%
<平成27年度>
受験者数:424人
合格者数:109人
合格率:22.2%
また、学科試験と設計製図試験それぞれの合格率を見てみると、学科試験は60%前後、設計製図試験は25%~30%程度となっています。
なお、男女別の合格率を見ると、男性が43.7%、女性が56.3%と女性が若干多めとなっています。
令和2年度インテリアプランナー試験の概要
■試験の構成及び受験資格
(1)試験は、学科試験及び設計製図試験について行い、設計製図試験の合格者がインテリアプランナーの合格者となります。
(2)学科試験は、受験資格の制限はなく、誰でも受験できます。
(3)設計製図試験は、当該年度の学科試験の合格者又は次に掲げる学科試験を免除される者に限り受けることができます。
・前4年度(平成28~令和元年度)の学科試験の合格者
・アソシエイト・インテリアプランナー
・建築士(一級・二級・木造建築士)
■試験内容
・学科試験(50問四肢択一式)
・設計図試験
■受験手数料
・学科試験 9,900円(うち消費税額900円)
・設計製図16,500円(うち消費税額1,500円)
■試験地
札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・京都府・大阪府・広島市・福岡市・沖縄県(学科のみ実施)
■合格発表
学科試験 :令和2年8月20日(木曜)頃
設計製図試験:令和3年2月18日(木曜)頃