インダストリアルデザイナーへの転職、未経験採用
即戦力になれる人が歓迎される
インダストリアルデザイナーは、あらゆるものづくりの現場において不可欠な存在です。
そうした意味ではニーズのある職業といえ、求人情報も、メーカーや制作会社、デザイン会社などで比較的多く見受けられます。
ただし、この仕事では即戦力になれる人が求められる傾向が強く、実務経験者の転職が中心となっているようです。
インダストリアルデザイナー職の応募資格としては、「Photoshop」「Illustrator」「2DCAD」「3DCAD」といったデザインソフトを使ったプロダクトデザインの実務経験が必須条件となっているものが目立ちます。
実務経験年数も、「3年以上」や「5年以上」など、ある程度の年数が必要とされる求人が多くなっており、転職市場において能力や実績が問われやすいのは確かです。
ある企業で経験を積んだデザイナーが、さらなるステップアップのために、あるいはよりよい待遇を求めて別企業へと転職するといったケースもあります。
20代で正社員への就職・転職
未経験者の転職は難しい
実務経験者中心となっているインダストリアルデザイナーの転職事情ですが、年齢が若ければ、未経験でもアシスタントデザイナーとしてキャリアをスタートし、先輩の下で学びながらスキルアップしていける場が見つかる可能性があります。
ただし、とくに小規模のデザイン会社では最低人数で案件を回しているため、人を育てる余裕のないところもあります。
経験を積んで一人前になっていく専門職という一面もあり、年齢を重ねれば重ねるほど、未経験でのインダストリアルデザイナーへの転職は厳しくなると考えておいたほうがよいでしょう。
未経験からどうしてもこの仕事に就きたい場合は、専門学校などでインダストリアルデザインやプロダクトデザインの基礎を学ぶことを考えたり、雇用形態を正社員以外にも目を向けて採用してもらえる企業を探してみるとよいかもしれません。