法務の1日のスケジュール・生活スタイル

法務の業務スケジュール

法務の仕事は、契約書のチェックや他部署からの質問対応、特許関連の事務手続きなど、一人で黙々と机に向かって行うタイプの業務が大半を占めます。

他部署とのミーティングもありますが、予定の多くは流動的であり、その日にどの仕事を進めるのか、各人の裁量に委ねられている部分が大きいのが法務の業務スケジュールの特徴です。

顧問弁護士事務所を訪れるなど、ごく一部の例外的なケースを除けば外訪することもなく、出勤から退勤まで、ほぼすべての時間を社内で過ごすことになります。

丸1日デスクワークのみを集中してこなし、気が付くと朝から誰とも会話していないということもあるでしょう。

会社によっては時差出勤やリモートワークなども認められており、スケジュールに融通が利きやすい点は、法務ならではのメリットといえるでしょう。

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メーカーで働く法務の1日

8:00 出社
自席のパソコンを立ち上げ、お客さま相談室から寄せられた法律に関する質問にメールを返します。
8:30 ミーティング
消費者や取引先との間で発生しているトラブル事案などの情報をチームで共有します。
9:00 法律相談
営業部の担当者と、お客さまと締結する予定の契約書について内容を協議します。
10:00 契約書作成
打ち合わせした内容に基づいて、契約書のドラフトを作成します。
12:00 昼食休憩
社員食堂へ行ったり、外へ食べに行ったりします。
13:00 リーガルチェック
発売予定の新製品について、先行する他社製品との類似性がないか最終確認を行います。
15:00 役員会議
係争中の訴訟案件について、経営陣に対して裁判の進捗状況を報告します。
16:00 資料作成
次週に開催する社内向けコンプライアンス勉強会用のプレゼン資料を作成します。
19:00 退社
仕事にひと通りの目途が着いたら退勤します。

法務の勤務時間・残業時間

法務の勤務時間は、どの企業でも8:30~17:00や9:00~17:30など、一般的なオフィスワーカーと同じく日勤の時間帯に設定されています。

ただ、たとえば契約書をチェックする場合は、あとで自社が不利益を被ることないよう、一言一句の言い回しにまで細心の注意を配り、入念に確認しなければなりません。

このため、法務はひとつひとつの作業に時間がかかりやすく、朝早くに出勤して、夜遅くまで働かないと仕事が終わらないというケースもざらです。

大型契約の期日直前などは、締め切りの関係で後日にまわすこともできず、連日の深夜作業が続き、残業時間が大量にかさむケースも珍しくありません。

法務が担う責任はきわめて重く、「うっかり見落としていました」では済まされないので、ときには激務になることも覚悟しなければならないでしょう。

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法務に休日出勤はある?

法務は、基本的に休日出勤することのない職種です。

営業マンやサービス業、接客業などとは違って、直接お客さまを相手にする仕事ではありませんので、あえて世間一般が休みの土日祝日に働かないといけない理由はとくに存在しません。

平日の間にきちんと自分の仕事を終わらせている限りは、カレンダー通りにきっちりと休むことができるでしょう。

ゴールデンウイークやお盆、年末年始などの長期休暇も、まとまって取得しやすく、法務はワークライフバランスの取れた職種といえます。

ただし、各種法律は頻繁に改正されていきますので、最新の知識を身につけるため、休みの日も自宅で勉強に励まなければならない日も多いでしょう。