ホテルスタッフの求人・就職の状況



ホテルスタッフの就職先にはどんなところがある?

ホテルスタッフを目指すならホテルに就職することになりますが、ひと口にホテルといっても種類はさまざまです。

とくに法律などで定められているわけではありませんが、ホテルの種類は大きく「シティホテル」「ビジネスホテル」「リゾートホテル」の3つに分けられます。

シティホテルは、おもに都市部に建ち、宿泊だけでなくレストランでの食事や宴会なども楽しめるのが特徴です。

一室あたり2〜3万円以上の価格帯がシティホテルに分類されるひとつの目安です。

ビジネスホテルは、出張などのビジネスで利用する人が多いホテルです。

一室あたり1万円台以下とリーズナブルな価格で宿泊できますが、ホテルのサービスは最低限のものとなります。

リゾートホテルは、ビーチやスキー場、避暑地などの観光地に建ち、余暇に訪れる観光客が多く利用します。

ホテルの種類によってお客さまの宿泊目的も異なるため、就職先が違えばスタッフの業務内容も変わってきます。

就職先を探す際には、それぞれのホテルの特徴を理解し、自分が目指すスタッフ像を考えておく必要があります。

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ホテルスタッフの求人の状況

需要は高い仕事

ホテルは人間によるサービスが命ですので、各ホテルでスタッフの数を十分に確保するようにしています。

そのため、全体的に見れば採用者数もわりと多めで、大手ホテルでは毎年一定数の新卒採用を実施しています。

ただし、ホテルスタッフは人気のある職業ですので、競争率が高いことも確かです。

とくに人気のあるシティホテルでは、何十倍もの倍率になることも珍しくありません。

正社員以外の道も

不況によるコスト削減などの方針から、正社員以外の採用を増やしているホテルも増えています。

アルバイトや契約社員の場合は正社員よりも給料が低いため、できれば正社員になりたいと考える人がほとんどでしょう。

しかし、まずはアルバイトや契約社員として経験を積み、ホテルスタッフとしての高い能力を身につけることで、いくらでもステップアップするチャンスは生まれます。

ホテルは転職も多い業界です。

まずはホテル業界に飛び込んでみるといった方法もひとつの手といえるでしょう。

国際感覚を身につけた人材を

ホテルは人種を超えた人々が集まる場です。

海外からのお客さまにも満足していただくためには、語学力や豊かな国際感覚を身につけたホテルスタッフの力が必要不可欠です。

英語や中国語などを得意とするスタッフは増えていますが、今後はますますその需要が高まっていくものと思われます。

世界でも通用するホスピタリティを持ち合わせた人材の育成が、この先のホテルの課題のひとつにもなっているといえます。

ホテルスタッフの就職先の選び方

特定の職種を目指す場合

ホテルスタッフを目指す人のなかには、特定の職種に就きたいと考える人もいます。

フロントやコンシェルジュバーテンダーなど、専門知識やスキルを持ったプロとしておもてなしを提供する姿はとても華やかなので、こうしたイメージからホテルスタッフを憧れるようになった人も多いでしょう。

ホテルスタッフとして専門職に就くのであれば、業務が分担されているシティホテルや、ランクの高いリゾートホテルへ就職するのがおすすめです。

これらのホテルでは、それぞれの業務で細やかなおもてなしが求められるので、特定の職種に就くスタッフがより専門的なサービスを備えていなければいけません。

ただし、初めから希望の業務のみを担当させてくれるホテルはほとんどなく、就職してから5〜10年ほどはいろんな部署を経験することになります。

その後、適性や本人の希望を見ながら、現場のプロフェッショナルになるか、マネジメント職に就くかを決定する流れが一般的です。

ホテルの業務全般を経験したい場合

一方で、ホテルの業務全般を経験したい場合は、一人のスタッフが広範的に業務をこなすビジネスホテルはよい選択肢となります。

将来的には特定の職種でプロとして働きたいけれど具体的にはまだ決まっていないという人や、いろんな業務を経験しながら適性を見極めたい人にもおすすめです。

シティホテルとは異なり、アルバイトやパートでもスタッフを募集しているところも多いため、学生時代から経験ができるほか、子育てなどと両立しやすいのもメリットです。

ただし、ビジネスホテルは業務の幅が広いぶん一人当たりの仕事量が多くなるので、休みが取りにくかったり残業が多くなったりしやすい傾向があります。

語学力を生かしたい場合

ホテルには外国のお客さまも多く宿泊するため、語学力を生かしやすい職業です。

とくに最近は日本に訪れる外国人の数が増えており、外国語を話せるスタッフの需要は高いといえます。

しかし、すべてのホテルに語学力を生かす機会があるわけではないようです。

観光客の少ない田舎のホテルや、旅行客の利便性に劣る高速道路沿いのホテルでは、外国人のお客さまはほとんど見かけません。

外国語を使いたいのであれば、都心部にあるシティホテルやビジネスホテル、外国人に人気のあるリゾートホテルなどに就職しましょう。

世界的にチェーン展開している外資系のホテルに就職した場合、将来的に海外のホテルで働ける可能性もあります。

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ホテルスタッフの志望動機・面接

ホテルスタッフの志望動機で多いものは?

ホテルスタッフの志望動機として多いのは「人と接するのが好き」「人を喜ばせるのが好き」というものです。

ホテルを利用するお客さまは年齢も国籍もばらばらです。

小さなお子さまとお年寄りでは、また日本人とアメリカ人ではニーズも異なるでしょう。

どのようなお客さまにも対等に接し、それぞれの要望に応えていくのがホテルスタッフの仕事だとすれば、やはり「人が好き、人を笑顔にしたい」という思いは重要です。

ホテルスタッフの面接でよく聞かれること

ホテルスタッフの面接を受ける際には、志望動機や自己PRといった一般的な質問は一通り対策しておく必要があります。

その上で、人と接する職業であるホテルスタッフの面接では、応募者の「人柄」を知るための質問が多くなることを覚えておきましょう。

ただ「人を喜ばせたいから」「気配りができる」と伝えるだけではなく、その理由を具体的なエピソードで説明すると、説得力のある回答になります。

また、「学生時代に力を入れたこと」や、「どのようなホテルスタッフになりたいか」といった質問もよく聞かれます。

ホテルスタッフの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

就職先はどのように探したらいい?

学校のつながりを利用する

観光やホテル系の専門学校や、観光学科を設置している大学や短大では、ホテルと連携して就職先を斡旋してくれるところも多いです。

とくに専門学校の学生は1〜2年かけてホテル業務の基礎知識やスキルを身につけているので、ホテルにとっても積極的に採用したい人材が集まっています。

また、学校側も就職先の特徴や学生との相性などを把握していることが多いため、観光系の学校に通っているのであれば、学校のつながりを利用するのが賢明でしょう。

求人サービスを利用して探す

観光系の学校に通っていない人や、学校以外のルートで就職先を探したい人は、求人サービスを使って就職先を探すのが一般的です。

インターネットの求人サイトや就職エージェントなどに登録してホテルスタッフの募集を探し、希望のホテルに応募することになります。

多くの選択肢のなかから希望に合ったホテルを自分で探せる点はメリットだといえますが、求人ページに書かれている情報だけでは実際に働いたときのリアルなイメージが湧きづらいというデメリットもあります。

求人サービスを利用して応募先を探す場合は、現職として働いているスタッフや同業者などに話を聞くようにすると、就職後のギャップを感じづらくなるでしょう。