芸者の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
芸者の平均年収・給料の統計データ
芸者の平均年収・月収・ボーナス
芸妓は、修業の身となる半玉や舞妓とは違いお座敷に出ると賃金が発生します。
その代わり、一般の社会人と同様に生活費は自分の収入から捻出し、置屋を出て住居も自分で見つけなければなりません。
芸者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
芸妓の仕事は完全歩合制であり、お座敷1時間につき2〜3千円が時給として支払われるのが相場です。
お座敷は毎日行われているため、定期的に仕事があれば収入が見込めるでしょう。
しかし、着物や化粧にかかる費用も賄わなければならないため、場合によっては苦しい生活を強いられる可能性もあります。
芸者の初任給はどれくらい?
半玉と呼ばれる見習いの間は給料が発生しないのが一般的です。
その代わり、衣食住にかかる全ての費用、稽古、着物、髪結い、化粧にかかる費用は全て置屋が負担してくれます。
また、置屋によっては1~2万円程度のお小遣いがもらえる場合もあります。
給料が発生しないとはいえ、一人前の芸者になるまでに莫大な費用がかかることを考えると、好待遇であるといえるでしょう。
ただし、近年では見習いでも給料が発生し、自活をさせる置屋も出てきており、半玉という立場ではなく、研修中の芸者という扱いをした上で給料を支払う勤務形態も主流になりつつあります。
その場合、時給は2500円ほどとなるのが一般的です。
芸者の福利厚生の特徴は?
芸者には、フリーランスと同様福利厚生はほぼありません。
修業をあけてすぐは置屋に所属しながら芸者として宴席をまわりますが、やがては置屋を卒業し自分で仕事を受注するようになります。
これは自営業者やフリーランスと同様の働き方であると考えてよいでしょう。
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芸者の給料・年収の特徴
芸者の給料は歩合制
たいていの場合、芸者の給料は歩合制です。
つまり、宴席に出た分だけ、給料が発生します。
1回の宴席で客が一人の芸者に支払う金額は5万円ほどです。
置屋に所属している場合、そこから置屋がマージンとして「看板料」と諸費用を差し引きます。
そして実際、芸者が手にする収入は時給で2~3千円ほどになります。
ちなみに芸者の時給のことを「玉代」といい、人気の芸者になると玉代6000円という人もいます。
宴席での拘束時間は2時間ほどですが、大抵の場合宴席は毎日あるため、スキルを積んで多くの宴席に出られれば月収20~30万円ほどになります。
チップも収入源
宴席に出ると時に、お客さまから直接チップをもらうこともあります。
これも一種の「玉代」であると考えられますが、個人的に頂いたチップはそのまま持ち帰って差支えないとしている置屋がほとんどです。
金額はもちろんまちまちですが、人気が出れば月収をはるかに上回る金額が得られることもあります。
お客さまからもらうチップも、芸者にとっては大きな収入源になっていると考えていいでしょう。
支出も多い仕事
一般的な時給に比べ、玉代はかなり高額と考える人も多いでしょう。
そのため、非常に高収入の職業であると考えられがちですが、着物や髪結い、化粧にかかる費用や稽古にかかる費用が自己負担であることも珍しくありません。
また、実力がなければ宴席に出られる回数も当然少なくなってしまいます。
収入の面から考えても、厳しい世界であることは理解しておくべきでしょう。
芸者が収入を上げるためには?
芸者として収入をアップさせるためには、まず置屋を卒業することが考えられます。
置屋を卒業すれば、営業は自分で行わなくてはなりませんし、金額の交渉も必要となりますが、看板料などがなくなるため宴席で得られた収入はすべて自分のものになります。
また、芸者としてお客さまに気に入っていただき、また宴席で読んでもらえるように芸事に励んだり、コミュニケーションを獲ったりすることも大切です。
人気芸妓として呼ばれる事が増えれば、仕事が増えるだけでなく玉代もアップさせることができます。
芸者は給料アップの為にも、日々努力を欠かすことができないのです。