芸者のつらいこと、大変なこと、苦労

修行の厳しさを乗り越えて

一人前になるまでの見習い期間は慣れない環境の中、覚えることも多く、つらいと感じる人も少なくありません。

中には、芸者として独り立ちする前にこの道を離れてしまう人もいるほどです。

着付けや化粧、言葉遣いや所作など現代社会において日常生活では使わないものも多く、慣れるまでに時間がかかることは否めません。

芸者の本業である芸事も日本舞踊から長唄、三味線までと幅広く、全てを修得するのには苦労が伴います。

芸者は皆、このような苦労を乗り越え、一人前として活躍しているのです。

芸の道に終わりなし

幅広い芸事を修得し、一人前となった芸者でも得意不得意があるのは当たりまえ。

踊りが得意な人もいれば三味線が得意な人もいます。

とはいっても、演目によっては自分の不得意なものを披露しなければいけないことも。

余興の後で出来の悪さに落ち込み、深夜まで稽古を行う日もあります。

心身ともに苦労が伴いますが、これは芸の道で生きる醍醐味ともいえるかもしれません。

宴席の数が減っている

芸者にとって一番の活躍の場所であるお座敷の回数は実は減少傾向にあります。

かつて多くの芸者が賑わせた料亭のほとんどが現在は営業しておらず、従来のスタイルでは今後職業として成り立たなくなる可能性が危惧されます。

もちろん、現代のニーズに合わせた芸者としての在り方を模索し、新たな活躍の場が広がってきてもいます。

しかし、お座敷こそが芸者の原点であるという考え方からすると、心を痛めながら日々務めている芸者も多数いるといえるでしょう。

宴席では細やかな気遣いを

お座敷での仕事は余興だけではありません。

お酌などの接待も大切な芸者の仕事です。その際に相手に応じて気の利いた会話ができるかどうかも芸者の技量。

時事問題にも精通していることが求められます。

稽古で多忙な中にあっても常にアンテナを張って生活することが必要な職業であるといえるでしょう。

また、強い必要はないにしても多少のお酒は窘めないと仕事にならない部分もあります。

宴席に花を添えるのは余興だけではないということです。

夜型の生活になってしまうことも

宴席の多くは夜に行われます。場合によっては食事が終った後、場所を変えてお酒を飲み直す、ということもないわけではありません。

深夜に帰宅することが続いた時は肉体的な疲労に悩まされることになります。