ファイナンシャルプランナーの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

ファイナンシャルプランナーの業務スケジュール

ファイナンシャルプランナー(FP)は、ライフプランニング全般の相談業務に携わるほか、講演活動や執筆活動など、人によってさまざまな仕事をしています。

企業に所属して働く人もいれば、独立して仕事をする人もおり、同じFPといっても人によって仕事の内容や働き方、1日の過ごし方は大きく異なっています。

企業に所属する場合は、その企業の勤務時間に合わせて働くことになりますが、独立して働く場合はお客さまや自分の都合に合わせながら自分でスケジュールを組み立てます。

また、独立して働くファイナンシャルプランナーの場合は一般的にセミナーやイベントなどをして集客を行うため、お客さまが集まりやすい土日や夜間も仕事をすることは多いです。

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銀行で働くファイナンシャルプランナーの1日

ファイナンシャルプランナー資格を持つ人の約9割が金融系企業で働いているといわれており、銀行員の資格保有者も多いです。

銀行では、お客さまの資産運用を手助けするために、お客さまの悩みをヒアリングした上で投資信託・保険・住宅ローンなどさまざまな商品を提案します。

企業内ファイナンシャルプランナーの勤務時間は、勤務先となる企業が定める就業時間によって異なります。

銀行などの金融機関であれば9時~18時くらいの時間帯で働くことが多く、実働は7.5時間~8時間程度が一般的です。

ただし、ファイナンシャルプランナーはお客さまからの相談を受ける仕事が中心となるため、お客さまの都合によっては勤務時間を超えて仕事をすることも出てきます。

また、ノルマを達成するために、時期によっては残業時間が増えることもあります。

ここでは個人のお客さまに対して資産運用を提案する部署に所属する銀行員の1日を紹介していきます。

8:00 出社
銀行の支店が開く時間に出社します。
8:40 朝礼
連絡事項を同僚と共有します。
9:00 お客さまの元を訪問
担当するお客さまの元を訪問し、困りごとがないかをヒアリング。

相談内容に沿って投資信託の乗り換えなどのセールスも行います。

10:30 書類のチェック
お客さまが商品を購入してくれたら、契約書内容などを確認して手続きをします。
12:00 休憩
昼食を取るなど休憩します。
13:00 新規開拓先へ訪問
銀行口座を作ってくれたお客さまに資産運用の需要がないかヒアリング。一緒にライフプランニングを作り資産運用のポイントを説明します。
15:00 勉強会
新しい投資信託の内容を理解するために同僚と勉強会に参加。
16:00 翌日の顧客訪問準備
セールスの趣味レーションをしたり、商品の提案資料を作成したりします。
18:00 帰宅
業務が終われば帰宅しますが、期末などは少しでも実績を積み上げるために残業が増えます。

独立して働くファイナンシャルプランナーの1日

ファイナンシャルプランナーのなかには、企業などに所属せず、独立して働く人もいます。

独立している場合、ライフプランニングの作成や相談以外にも、セミナー講師、イベント開催、マネー系の記事の執筆など幅広い活動を行うことで収入を得ます。

自分のペースで働くことができますが、実績がすべてになるため、常に最新の情報をアップデートするための勉強をしたり、顧客の新規開拓をしたりと、忙しく働く人も多いです。

税理士」「行政書士」「社会保険労務士」といった別の専門資格とあわせてFPの仕事をする人も多いため、人によって働くスタイルはだいぶ変わってくるのです。

講演会やセミナーを行う場合は休日や夜間が仕事になることもあります。

ここでは独立して働くファイナンシャルプランナーの1日を紹介します。

5:30 起床
朝は早く起きて身支度をします。
6:00 メールチェック
夜の間にお客さまや取引先からのメールが届いていれば、優先順位の高いものから返信します。
6:30 朝食
健康維持のためにも、食事には気を遣います。
7:00 新聞・ニュースをチェック
ファイナンシャルプランナーは金融市場の動向や、世の中の動きを負うことも重要です。テレビのニュースを見て、新聞は社会面から経済面などまんべんなく目を通します。
9:00 取引先の企業訪問
後日、お金に関するセミナーを依頼されている企業を訪問。どのようなセミナーにするかを担当者と打ち合わせを行います。
12:00 移動、昼食
日中、外出している日は移動先で食事をとることが多いです。
14:00 講演会
ローンに関する講演会で講師を務めます。参加者の反応を見ながら、わかりやすく説明します。
16:00 相談業務
講演終了後、参加者からの相談にのります。
19:00 帰宅
荷物を片付けてほっと一息。
21:30 資料作成
パソコンで、セミナーで使用する資料を作成します。
23:00就寝
翌日に備えて、特別な予定がなければできるだけ早めに寝るように心がけます。

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ファイナンシャルプランナーの休日

企業内ファイナンシャルプランナーの場合

企業内ファイナンシャルプランナーの休日は、基本的に勤務先となる企業が定めた休日そのものとなります。

銀行や証券会社などではたいてい土日祝日が休みとなっていますが、週末を利用して保険の相談会などのイベントを開催する場合には、出勤しなくてはならないこともあります。

金融系の企業は有給制度が整っているところが多いため、繁忙期以外は、職場で調整すれば連休をとることも可能です。

大手企業ならば産休や育児休暇も取得しやすく、育休をしばらく取得して、復帰後は時短制度を使って働く人も多いです。

独立系ファイナンシャルプランナーの場合

独立系ファイナンシャルプランナーの休日は、勤務時間と同様、その人が選択する働き方によって変わってきます。

週末を休みにしている人もいれば、お客さまの依頼が多い土日中心で相談業務を受けている人もいます。

独立して働く場合、基本的に休日も勤務時間も、お客さまの都合を考慮しながらすべて自分で決めることになります。

ファイナンシャルプランナーの残業時間

ファイナンシャルプランナーが働いている銀行・保険・証券・不動産などの業界は、一般的にノルマが大きく設定されるため、期末時期などは営業実績を増やすために残業が増えやすい傾向が見られます。

とくに歩合制の仕事の場合は、ノルマに対する達成率により賞与や給料が変動します。

実績がないのであれば、残業してでも実績を積み上げなければいけません。

一方、独立系FPの場合は「残業」という概念はないかもしれませんが、夜にセミナーを行い、その後お客さまのお金の相談に乗るとなると夜遅くまで働くことになります。

独立してからのほうが忙しくなったと話すFPもいます。

ファイナンシャルプランナーは忙しい? 激務?

保険会社など歩合制で働くファイナンシャルプランナーは、実績を積み上げればそのぶん給与が上がる仕組みになっているため、仕事に情熱を注ぐ人が多く、夜や土日も返上して働きます。

銀行で働くFPにもノルマはありますが、歩合制のように厳しい評価ではない場合が多く、そこまで忙しく働く人は少ないです。

しかし、職場の雰囲気や任されている仕事内容などによっても忙しさは異なると考えておいたほうがよいでしょう。

ファイナンシャルプランナーの休日の過ごし方

企業内ファイナンシャルプランナーは平日は仕事に追われがちなことから、休日は自分の趣味に時間を使ったり、家族と過ごす時間にしたりと、リラックスできる時間の使い方をする人が多いです。

FPとしてさらに上を目指したいと考える人は、上級資格のための資格や関連資格などの勉強をして、自身のスキルアップのために時間を使う場合もあります。

独立系ファイナンシャルプランナーは、セミナーやイベントのための準備をしたり、マネー系の記事を執筆したりと,
休みの日も常に働いていることが多いです。

ただし、自分都合で休みにできるので、長期休みにして海外旅行へ行くというようなメリハリのある休暇の取り方もできます。