3級ファイナンシャルプランナー(FP)資格試験の概要
学科試験について
3級FP技能検定の学科試験は、令和元年度試験の場合、マークシートによる筆記試験で、〇×式と三答択一式の合計60問で、日本FP協会・金融財政事情研究会で共通の試験内容です。
試験時間は120分で、合格基準は60点満点中36点以上となっており、学科試験の試験範囲は以下の通りです。
・ライフプランニングと資金計画
・リスク管理
・金融資産運用
・タックスプランニング
・不動産
・相続・事業承継
実技試験の種類
実技試験は「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務「資産設計提案業務」のうち1科目を選択します。
科目ごとに管轄が分かれており、資産設計提案業務は日本FP協会、それ以外は金融財政事情研究会が管轄となるので、自分が受けたい科目に合わせて申込先が変わります。
金融財政事情研究会の実技は、事例形式の筆記試験で5題となり、試験時間は60分、合格基準は50点満点中30点以上となっています。
また、日本FP協会の実技は、事例形式の筆記試験で20問となり、試験時間は60分、合格基準は100点満点中60点以上です。
本試験には試験免除制度があり、学科試験と実技試験のどちらか一方に合格すると、その有効期限内に合格した科目の免除申請を行って不合格となった科目のみ再度受験して合格することで、学科・実技両方の試験の合格者と認定されます。
3級ファイナンシャルプランナー(FP)資格試験の難易度
日本FP協会によると、3級FP技能検定はFPの基礎的レベルで出題され、知識ゼロからFP資格を目指す方にふさわしい試験とされており、学生で取得を目指す人もいます。
2002年度~2019年度の累計資格取得者は金融財政事情研究会実施分が890,677人で、日本FP協会実施分が264,965人です。
また、2019年5月に金融財政事情研究会が行った学科試験の合格者は9,518人で、実技試験の合格者は11,981人です。
同じ日に日本FP協会が行った学科試験の合格者は12,340人で、実技試験(資産設計提案業務)の合格者は14,493人でした。
3級ファイナンシャルプランナー(FP)資格試験の合格率
2019年5月に金融財政事情研究会が行った学科試験の合格率は42.76%で、実技試験の合格率は49.25%です。
同じ日に日本FP協会が行った学科試験の合格率は69.07%で、日本FP協会が行った実技試験の合格率は86.42%です。
学科試験・実技試験同時受検者の試験結果で見ると、例年、合格率は60%~80%程度を推移しており、比較的合格率が高い資格といえるでしょう。