ファッションデザイナーになるためにはどんな勉強が必要? 独学でなれる?
ファッションデザイナーになりたいと考えたとき、学校に通う時間や費用の問題から、独学で学ぶことを思いつく人もいるでしょう。
本記事では、ファッションデザイナーになるには独学で勉強を進めてもいいのか、必要な勉強内容などについて紹介します。
ファッションデザイナーになるために勉強すること
被服の知識と技術を身につける
ファッションデザイナーとして仕事をする上では、まずは被服に関する専門的な知識と技術を身につける必要があります。
幼い頃から裁縫をやっていた、趣味でミシンを使っているという人であっても、やはりプロフェッショナルとしてやっていくためには専門的な勉強をしたほうがよいでしょう。
ファッションデザイナーになるための専門学校に通うことが一般的な勉強方法です。
学科は以下のようにひとつに特化していることが多く、めざす職種に合わせた勉強ができます。
- デザイン
- 縫製
- ドレーピング
- パターンメーキング
ファッションデザイナーとしてのセンスを磨く
デザイナーになるからには知識や技術だけではなくセンスも重要です。
センスを磨くのは決して簡単なことではなく、その方法は人によってさまざまです。
- 偉大なデザイナーの作品を調べる
- 映画や絵画を鑑賞する
- 旅行に出かける
- 留学先で日本とは異なるデザインを吸収する
世間の流行やニーズを知る
デザイナーとして成功するためには、世間のニーズを敏感にキャッチする能力が求められます。
世の中のファッションの移り変わりを知り、最新の流行を追いかけ、どんなものが受け入れられるのかを自分なりに分析できるようになるとよいでしょう。
こうした感覚は学校の勉強だけではなく、ファッション雑誌を読み込んだり実際に街にショッピングに出かけたりすることで磨くことができます。
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独学でファッションデザイナーになれる?
ファッションデザイナーの多くは専門学校卒
ファッションデザイナーの多くは、専門学校で服飾の専門的な勉強をします。
ファッションデザイナーになるためには、センスだけでなく専門的な知識や技術が必要だからです。
もちろん、幼い頃から趣味で洋裁をしていた人であればすでに基礎ができあがっているケースもあります。
しかし、それだけに頼るのではなく、基本の知識や技術を身につけておくことはプロとしてやっていく上で非常に大切なことなのです。
専門学校では就職を見据えて実践的なスキルを学ぶことができますし、インターンシップや海外留学を後押ししてくれることもあるので、独学ではできない経験をすることができます。
また、専門学校に通うことで、同じ志をもつ仲間と刺激を与えあうことができたり、教官や先輩から指導を受け自分を客観的に見つめなおしたりすることができるというメリットもあります。
ここで築き上げた人間関係がもとになり将来の仕事に繋がることもあるので、人脈を作るという意味でも専門学校は重要な役割を果たしています。
独学でファッションデザイナーになるケース
独学でファッションデザイナーになることはできないのかというと、決してそのようなことはありません。
世の中には独学でファッションデザイナーになった人や、専門学校などに通わず自分独自のブランドを持っている人もいるのです。
- 自分ひとりでデザインしていたものが口コミで広がりブランド化に至った服
- 「子どもが動きやすいように」と考えて手づくりした服
- 介護職員が「介護が楽になるように」と考えて生み出した服
それらは、自分自身の経験を踏まえて作られているだけに、どんなプロフェッショナルでも思いつかないようなアイディアや魅力が詰まっているのです。
このようにアイデア次第では、独学でファッションデザイナーになることもできるのです。
個人で服の販売ができる時代
独学で勉強してファッションデザイナーになった人が個人で宣伝や販売することも可能です。
現代社会ではインターネットが普及したことによって、誰もが自由自在に情報発信をすることができる時代になりました。
SNSを使うことで、洋服の制作状況や販売状況をお客さんに伝えることができます。
また公式サイトやアプリなどを使って通信販売を行うこともそれほど難しくはありません。
個人で勉強し、服を制作し、宣伝して販売をするということは大変なことではありますが、努力次第でいくらでも道は開けるといえるでしょう。
独学でファッションデザイナーになるにはのまとめ
ファッションデザイナーとして仕事をする上では、まずは被服に関する専門的な知識と技術を身につける必要があります。
また、さまざまな刺激を受けてセンスを磨き、つねに世間の流行やニーズをキャッチしようとする姿勢も求められます。
センスだけでなく専門的な知識や技術が必要なファッションデザイナーは、その多くが専門学校を卒業しています。
一方で、子どものためにつくった服がヒットしてブランド化に至る例もあり、努力次第でいくらでも道は開けるといえるでしょう。