ファッションデザイナーの働き方・雇用形態
ファッションデザイナーの働き方は、正社員から自分の店を構える人、フリーランスで業務委託を受けて働く人までさまざまです。
本記事では、ファッションデザイナーの雇用形態や、それぞれの働き方の特徴を紹介します。
ファッションデザイナーの雇用形態
ファッションデザイナーとして働く人の多くはアパレルメーカーや繊維メーカーなどの正社員として勤務し、そのメーカーやブランドの製品をデザインする「企業デザイナー」です。
ほとんどの会社がサラリーマンと同じように月給制なので、毎月安定した額の給料をもらいながら働き、企業によってはボーナスもあります。
一方自分個人でブランドを立ち上げたり、フリーランスとして業務委託を受けたりするファッションデザイナーもいます。
成功すれば給料は格段に上がりますが、なかには生計をたてられるまでの収入を得るのに長い時間がかかる人もいます。
20代で正社員への就職・転職
正社員のファッションデザイナー
ファッションデザイナーの多くは、アパレルメーカーなどの正社員として働いています。
はじめは先輩デザイナーについてアシスタント業務からスタートし、徐々にキャリアをつんでスキルを身につけます。
アパレルメーカーが抱えるブランドのデザインを担当するため、比較的仕事は安定していて、収入も大きな変動はありません。
ただし、ファッションデザイナー以外の職種に異動になったり、ブランドの路線変更により違うブランドの担当になったりするなど、自分が希望するデザインの仕事が常に続けられるとは限りません。
また大量生産する服をデザインするため、大衆に受け入れられやすいデザインが求められることが多く、自分の個性を前面に押し出したいという人には向いていないかもしれません。
勤務時間や休日は会社の規定によりますが、納期が迫ってくると多忙になり、徹夜をすることも珍しくありません。
オートクチュールのデザイナー
オートクチュールのデザイナーは、自分自身のブランドを持ち、お客さまの注文に合わせてオリジナルの服をつくる仕事です。
企業に所属せずブランドを立ち上げているため、ある種フリーランスとも言えますが、自分でブランドを維持しなくてはならないため経営者としての素質も求められます。
自分のデザインを前面に生かし、個性を打ち出すファッションデザイナーが多いのが特徴です。
しかし、デザイン以外にもさまざまな仕事をこなさねばならず不規則な生活になりがちであることや、近年の不況によりオートクチュールの服を求める人が激減しているといった不安もあります。
近年はファッションの多様化が進み、オートクチュールとまではいわないまでも、オリジナルのブランドを抱えインターネット上で販売するなど独立して仕事をする人も増えています。
フリーランスのファッションデザイナー
企業に属することなく働くファッションデザイナーです。
まずは企業で経験を積んでスキルを身につけ、その後フリーランスとなる道が一般的です。
実力を認められたファッションデザイナーはさまざまなブランドから仕事の依頼が舞い込みますし、特定のブランドの専属のような形で働くこともあります。
フリーランスのファッションデザイナーとして成功すれば多くの収入を得ることも可能ですが、フリーランスとして成功している人はごく一握りの人です。
20代で正社員への就職・転職
ファッションデザイナーの働き方のまとめ
ファッションデザイナーは一般的には企業に所属していますが、経験と人脈を生かしてフリーランスで働くパタンナーもいます。
また、オートクチュールのデザイナーとして身を立てる道もあります。こちらは自分でブランドを維持しなくてはならないため経営者としての素質も求められます。
どのような働き方を選ぶとしても、センスや技術、知識など実力ありきの世界ですから、スキルがあれば高収入も夢ではありません。