電気工事士への転職・未経験からなるには?

電気工事士への転職状況は?

昨今は、IT化の急速な進展、太陽光発電や電気自動車、オール電化住宅といった新製品の普及などによって、社会全体で電気工事の需要が高まっています。

その一方で、電気工事は危険、きついというマイナスイメージが強いこともあって、若い世代からの人気は十分とはいえないうえ、職人全体の高齢化によって引退する人も増加傾向にあり、働き手は不足気味です。

これらの結果、電気工事会社各社は、人材を確保するため、新卒者だけでなく、既卒者や転職者などの中途採用にもきわめて積極的であり、ほとんどの企業は、通年で採用活動を実施しています。

採用対象もかなり幅広く、建設業界をはじめとした関連職種の経験者は歓迎されますし、まったくの未経験、無資格であっても、やる気さえあれば採用するという企業も数多くあります。

ただし、電気工事士は、就職することは簡単でも、一人前になるまでが大変な職業です。

転職が成功するかどうかは、自身がどれだけの覚悟をもって電気工事士を志しているかにかかっているといえるでしょう。

電気工事士への転職の志望動機で多いものは?

電気工事士に転職する志望動機として圧倒的に多いのは、「手に職を付けたい」というものです。

昨今は、長引く景気低迷や国内市場全体の縮小によって、勤め先の将来や、自分自身の将来に不安を抱く人、また非正規の雇用形態で働くことを余儀なくされる人などが増えています。

そうした人が、電気工事士の専門性の高さや、需要の底堅さなどに惹かれて、電気工事士を目指すケースが目立ちます。

上述したように、電気工事士は業界全体で人手が足りていないうえ、需要も現在進行形で増え続けていますので、資格さえあれば、全国どこでも働き口に困るということはまずありません。

さらに、経験を積んで専門性を磨いたり、上位資格の取得に励むことで、より高収入を狙うこともできますし、独立開業して自分の事務所をもつこともできます。

電気工事士は、その将来性の豊かさとキャリアの多様さが大きな魅力であり、手に職を付けるという目的にはピッタリの仕事です。

電気工事士志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から電気工事士になるには

電気工事を手掛けるためには、国家試験を受けて電気工事士の資格を取得することが必要です。

しかし、電気工事会社になかには、無資格であっても補助スタッフとして採用するという企業も数多くあり、転職時点で資格取得は必須ではありません。

そのため、未経験・社会人から電気工事士になるにあたっては、特段のステップは存在せず、いきなり電気工事会社に就職し、電気工事士としてのキャリアをスタートさせることができます。

ただし、遅かれ早かれ、どこかの時点で国家資格を取得しないといけませんので、どうせなら、転職する前に取得しておいたほうが望ましいでしょう。

就職活動上も、給料や仕事内容、労働環境など、あらゆる面で資格があったほうが有利なのは間違いありません。

入門編となる第二種電気工事士試験の難易度はそこまで高くありませんので、社会人として働きながらでも、試験に合格することは十分可能です。

電気工事士への転職に必要な資格・有利な資格

電気工事士資格以外にも、就職先の業種によって、関連する資格・有利となる資格は数多くあります。

たとえば「高所作業運転技能講習」を受けて、バゲット車を操縦できると、電柱や電線などから屋内への引込工事を手掛ける電気工事会社で歓迎されるでしょう。

同じように、「消防設備士」の資格があると、火災報知器やランプなど、防火・防災設備関連の電気工事を行う電気工事会社で働く際に有利です。

また、電気工事会社ではなく、ビル管理会社への就職を希望している場合は、「第三種冷凍機械責任者」「2級ボイラー技士」「危険物取扱者乙種4類」のいずれかがあると有利です。

この3つの資格は、第二種電気工事士の資格と併せて「ビルメン4点セット」と呼ばれており、4つすべての資格をもつ人は非常に重宝されます。

電気工事士資格の1種と2種の違いは?

電気工事士への転職に役立つ職務経験は?

電気工事士への転職に役立つ職務経験としては、まず建物の建設現場で働いたキャリアが挙げられます。

電気工事士は、大工や設備業者、内装業者など、ほかの職人と協力しながらひとつの建物をつくりあげていきますので、関連する職業の事情に精通していることは、現場でチームワークを発揮するのに役立ちます。

工事のおおまかな工程や現場の雰囲気を知っているだけでも、未経験者にはない強みとなるでしょう。

また、電気工事士は、ある程度規模の大きな工事では、実作業だけでなく、配線図などの図面作成まで手掛けることもよくあります。

このため、建物の設計や設備の設計などに携わったキャリアがあり、ある程度CADを使いこなせるスキルがあれば、非常に役に立つでしょう。

電気工事士への転職面接で気をつけるべきことは?

電気工事士は職人の世界であり、どこの企業でも上下関係を重視する風潮にあります。

そうした業界で好まれるのは、礼儀をわきまえ、きちんと目上の上司や先輩を立て、素直に指示に従える人です。

このため、電気工事士への転職面接においては、髪形や服装に気を配ることはもちろん、挨拶や敬語の使い方など、マナー全般に細心の注意を払うことが大切です。

新卒者ならまだしも、社会人経験のある転職者については、一通りの礼儀は身についていてある意味当然ですので、とくに厳しく見られると覚悟しておくべきです。

自信がなければ、模擬面接などを繰り返して、社会人として恥ずかしくない立ち居振る舞いができるように準備しておきましょう。

そうした礼儀作法や謙虚さがあれば、採用されて働きだした後も、上司や先輩から親身になって指導してもらえるはずです。

電気工事士に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

電気工事士は、覚えないといけない知識・身につけないといけない技術がかなり多く、まったくの未経験から始めて、一通りのことをこなせるようになるまでには、数年単位の時間がかかります。

また、体力的にもかなりのハードワークが求められますので、転職するにあたっては、若ければ若いに越したことはなく、できれば20代であることが望ましいでしょう。

しかし、昨今は働き手が足りていないという事情もあり、30代でも採用するという企業も数多くありますので、おおむね40歳前後が転職できる限界といえます。

とはいえ、下積み時代の給料は安いため、生活はかなり厳しくなりますし、独身者ならばまだしも、結婚して子どももいるとなると、しばらくは配偶者の収入に頼らざるを得ないでしょう。

また、電気工事士は高卒で就職している人も多いため、上司が自分より年下となり、年の離れた若者に怒られる、怒鳴られるという可能性も十分にあり得ます。

年齢を重ねてから電気工事士になるなら、経済面や体力面、精神面など、さまざまな事情を理解したうえで、腹をくくって転職に臨むべきです。

未経験から電気工事士に転職する際の志望動機

電気工事士は、職に就くハードルが低い一方で、その後の下積み生活が長くてつらいため、一人前になる前に辞めてしまう人も数多くいます。

このため、転職時の志望動機については、「どうしても電気工事士になりたい」という決意の固さが感じられる内容にするべきです。

一度ほかの職業を辞めた転職者であればなおさら、今度こそ辞めない、生半可な気持ちで電気工事士を目指しているのではないということを証明するため、きちんと志望動機を練る必要があります。

ただ単に手に職をつけたいから、興味があったからというような、誰にでもあてはまる動機ではなく、過去の体験や前職との比較などを盛り込み、自身の「人となり」がうかがえる動機を作成しましょう。

たとえ拙くても、自分で考えた言葉で語れば、自然と説得力が生まれるはずです。

就職先の業務内容も事前に調べておき、手掛けたい仕事内容についても、その理由とあわせて志望動機に加えるとよいでしょう。