電気工事士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

電気工事士に向いている性格・適性

機械いじりが好きな人

電気工事士は、朝から晩まで現場での電気工事を行う日がほとんどであり、一般的な会社員とは違って、デスクワークや会議、顧客訪問、報告作業などにかける時間は、1日のなかのごくわずかです。

このため、電気工事士にとって大事なことは、当たり前といえば当たり前ですが、「電気工事にどれだけ関心をもてるか」であるといえます。

もちろん、実際にやってみないことにはわからないという面もあるでしょう。

ただし、傾向としては、小さい頃からラジコン模型やパソコンなどの機械いじりが好きだった人は、電気工事にも興味を抱きやすいようです。

同じように、車・バイクのメンテナンスや改造が好き、楽器のチューニングが好き、おもちゃやプラモデルを分解するのが好き、DIYが好きという人などは、電気工事士としての適性があるでしょう。

電気工事士を目指すべきが悩んでいる人は、電気工事に近しい趣味があるかどうか、一度振り返って考えてみるとよいかもしれません。

慎重な性格の人

電気工事は、非常に危険度の高い仕事であり、作業方法や手順を間違ったりすれば、感電して自身が怪我をする可能性も存分にあります。

自分が痛い目に遭うくらいならまだしも、完成した工事のどこかに不備があって、クライアントの使用中に漏電が発生すると、ショート箇所が火災の原因となり、最悪の場合、死傷者が出る可能性さえあります。

このため、電気工事の際には安全面に万全を期して、丁寧かつ確実に作業することが必要であり、性格的に用心深く、慎重な人が向いています。

仕事が早いけれども仕上がりが雑という人よりは、仕事が遅くても几帳面に何度も作業工程を確認する、多少心配性なくらいの人のほうが、はるかに電気工事士向きといえるでしょう。

根性のある人

電気工事士は、覚えないといけない知識、身につけないといけないスキルが非常に多く、一人前になるまでが大変です。

資格を取るまではもちろん、資格を取ってからも、わからないことにでくわすたび、コツコツと勉強しなければなりません。

新人や若手のうちは、仕事に慣れないこともあって、先輩や上司から怒られることはしょっちゅうですし、ときには厳しい言葉を浴びせられることもあります。

このため、電気工事士は、少々のことで諦めたりしない、粘り強く、根性のある人が向いているでしょう。

根性が足りないと、せっかく就職した先をごく短期のうちに辞めて、周囲に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。

電気工事士になるには

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電気工事士に必要なスキル・能力

集中力

電気工事士は、コンセントの開口部をつくる、シーリング用のソケットを取り付けるなど、現場ごとに同じ作業を淡々と繰り返すこともよくあります。

単純作業だけに、つい気が抜けてしまいがちですが、きちんと正確に、かつ安全に作業を行うためには、長時間にわたって集中力を維持し続けることが必要になります。

電気工事士は、作業に没頭しているうちに、あっという間に1日が終わるというケースもよくあるようです。

話を聞く力

電気工事士は、同僚の電気工事士をはじめ、大工や職人など、さまざまな人と連携しながら働く仕事です。

このため、ほかの多くの職業と同じように、電気工事士にはコミュニケーション能力が求められます。

ただし、コミュニケーションスキルといっても、必要なのは、巧みな話術で相手を惹きつけるような「話す力」ではなく、相手の言っていることを正しく理解する「聞く力」のほうです。

現場監督や責任者の話をよく聞き、報告・連絡・相談を怠らないことが、電気工事士にとって重要な能力といえます。

電気工事士に向いていないのはどんな人?

体力に自信のない人

電気工事士は、基本的に丸1日立ちっぱなしですし、重い工具類を腰から下げて、あちらこちら移動しなければなりません。

ビルの新築工事などでは、未通電でエレベータも空調設備も動かないなか、階段で何十階分も昇り降りしないといけないこともあります。

このため、アスリート並みの運動神経が必要になるわけではありませんが、腕力や脚力、体力などに自信がなく、人並み以下であるという人は、電気工事士には向いていないでしょう。

ただし、仕事上必要になる体力は、働いているうちに自然と身についてくるものです。

「きつくても辞めない」という覚悟さえあれば、そこまで大きな心配はいらないかもしれません。

仕事に自由さを求める人

世の中には、これまでにはない新しいものを生み出すため、既成概念にとらわれない、斬新な発想力や企画力が求められる職業もありますが、電気工事士については、そういったことはあまりあてはまりません。

大切なことは、指示されたことをきちんと遵守し、定められた手順で、定められた期限内に、自分の役割を完遂することです。

このため、マニュアル通りに、あるいは誰かに言われた通りに仕事することに苦痛や窮屈さを感じるという人、言い換えると「仕事に自由を求めるタイプの人」は、電気工事士に向いているとはいえません。