女性のコピーライターのキャリアパス・結婚後の生活
女性のコピーライターの現状
「女性の時代」といわれるようになって久しく、世界的にも女性ならではの考え方や感性が生かされる兆候にあります。
コピーライターの世界でも、かつては男性がほとんどでしたが、近年は女性コピーライターの台頭が目覚ましくなってきました。
化粧品、グルメ、健康食品、医薬品、医療関連、冠婚葬祭関連など、男性よりも女性のほうが向いているといえるジャンルは多々あります。
たとえばファッションの分野でも、レディースや子ども服は女性が手がけ、メンズは男女両方のコピーライターが手がけることが多いようです。
つまり、メンズファッションは女性が書いても違和感がないものの、レディースファッションは男性が書くと違和感があると考えられることがあるというわけです。
服のデザインだけでなく、着心地や肌触り、風合いといった五感に訴えるコピーは、女性の感性で表現したほうが伝わりやすいということでしょう。
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女性のコピーライターの強み・弱み
女性の特性を生かしたコピーが書ける
コピーライティングの最終的な目的は、コピーによって、企業のブランドイメージを高めたり、商品やサービスをより多く売ったりすることです。
とくにBtoC向けの広告にいえることですが、家庭で財布を握っていたり買い物が好きなのはたいてい「女性」であることから、女性にささるコピーを作ることが重要視されるケースがよくあります。
「感受性」「協調性」「優しさ」「柔らかさ」といった女性的な特性を生かしたコピーワークは、多くの同性の共感を得ることができるでしょう。
もちろん、これらを生み出せるのは女性に限ったことではありません。
女性ならではの苦労も
男性に比べると、女性は機械やデジタルにうとい場合が多いといわれます。
したがって、調理家電や美容家電を除き、機械関連の案件は男性コピーライターに譲らざるを得ないことがあるようです。
しかし、例外もあります。
それは「機械に詳しくない人にもわかるように書く」必要があるパターンです。
難しい資料を噛み砕き、誰にでもわかるように説明する場合、女性ならではの気配りが役立ちます。
現に、車も運転免許も持っていない女性コピーライターで、有名カーナビのコピーライティングを長年手がけている人もいます。
コピーライターの結婚後の働き方・雇用形態
コピーライターは、大きく分ければ広告代理店や制作プロダクションなどの企業に所属して働く人と、独立してフリーランスとして働く人の2種類がいます。
前者の場合、大手企業であれば給与が安定しており福利厚生も整っているケースが多いことから、結婚後も正社員として引き続き働く人は少なくありません。
自分の実力で勝負するコピーライターは、結婚しても、どんどんスキルアップしてキャリアを築いていきたいと考える人が目立ちます。
しかし、ハードワークで残業が多くなりがちな場合、あえてパート勤務やフリーランスになる道を選択する人もいます。
20代で正社員への就職・転職
コピーライターは子育てしながら働ける?
コピーライターが活躍する広告代理店や制作プロダクションは、いわゆるハードワークになることが多いです。
時に深夜までの残業や休日出勤も求められることから、とくに出産を機に退職を余儀なくされる女性が多いのが現状です。
とくに小規模なプロダクションでは、子育てしながら働く女性を支援する制度があまり整っていない場合もあります。
会社員の女性コピーライターにおいて、出産・産休後に現場に復帰することができる企業は非常に幸運な環境だといえるでしょう。
コピーライターは女性が一生働ける仕事?
コピーライターは、自分の頑張りや熱意次第でさまざまな働き方をすることが可能です。
実力が認められれば、それなりの裁量が与えられて自由度の高い働き方をすることもできるようになりますし、キャリアを積んでいくことで独立してマイペースで仕事を続けることも可能です。
副業や在宅勤務の道を選択することもできるので、結婚、出産、介護など、さまざまなライフイベントと仕事を両立させていくことは無理な話ではありません。
しかし、長年コピーライターとして第一線で活躍し続けるには、広告制作に関する情熱を持ち続け、センスが衰えないようにする努力が不可欠です。