コピーライターの賞やコンテストにはどんなものがある?
入賞はコピーライターにとっての目標
コピーライターになる方法のひとつとして、「コピーライティングの賞を受賞して、その世界に入る」ことが挙げられます。
受賞経験があれば、就職・就職活動の際の大きなアピールポイントとなるでしょう。
また、賞への挑戦はコピーライターの実力を試すにも最適です。
実際、すでにコピーライターとしての経験を持つ人が、さらなるスキルアップのため、あるいは業界での知名度を高めていくためにコンテストに挑戦するケースはよくあります。
コピーライターにとって、賞やコンテストに応募することは必須ではありませんが、入賞は自分にとって大きな自信になることは間違いありません。
20代で正社員への就職・転職
国内の代表的なコピーライターの賞・コンテスト
ここからは、国内の代表的なコピーライターの賞・コンテストを紹介します。
宣伝会議賞
「コピーライター養成講座」なども運営する株式会社宣伝会議が主催の、「コピーライターの登竜門」ともいわれる大きな賞です。
著名な糸井重里氏、林真理子氏をはじめ、現在、広告界で活躍する人の多くがこの賞を受賞しています。
年に1回開催されており、2019年度で57回目を迎えました。
一般部門では「グランプリ(1点)」のほか、「コピーゴールド(1点)」「シルバー(7点)」などの多くの賞が用意され、それぞれ賞金も出ます。
また、近年は「中高生部門」も開催され、より若い人材でコピーライターを目指す人の意欲をかきたてる賞となっています。
宣伝会議賞は誰でも応募することができ、過去にはコピーライティングを仕事にしていない人が受賞したこともあります。
詳細は宣伝会議のホームページに掲載されるほか、雑誌『宣伝会議』本誌上で発表されます。
TCC賞
コピーライターの団体「東京コピーライターズクラブ(TCC)」が主催する賞です。
前年度に使われた広告から優秀作品が選出され、その制作者が受賞できるというものです。
そのため、未発表の作品は受賞対象にならず、基本的にはすでにコピーライターとしての経験がある人向けの賞といえます。
しかし、TCCの会員以外が応募できる「新人部門」もありますから、実際にどこかで使用・掲載された広告がある場合は、挑戦してみるのもよいでしょう。
こちらも業界の中ではよく知られている賞です。
『公募ガイド』から応募する
上記の2つの賞は、広告業界でも圧倒的に大きな賞として知られていますが、もっと小さな賞から挑戦してみたいときは、月刊誌『公募ガイド』をチェックするとよいでしょう。
そこには企業のイベントのコピー、町おこしのコピー、新しくできる建物のネーミングなど、多種多様なコピーの賞が掲載されています。
年齢も関係なく応募できるものが多く、実力試しやスキルアップにはうってつけといえます。
賞やコンテストに挑戦するメリットは?
ひとつ正しく理解しておきたいのは、賞を受賞しただけで一流コピーライターになれるわけではないということです。
たとえ一度何かの賞をとったとしても、その後の努力がない限り、それだけで終わってしまう人もいます。
しかし、コピーライターは個人の実力が問われる仕事であり、まったくセンスや腕のない人が大きなコピーライターの賞を受賞するケースは普通あり得ないといえます。
ですから、受賞をきっかけに新しい仕事の話がもちかけられたり、業界での人脈を築いていくことができる可能性は十分にあります。
コピーライターとして上を目指すために、賞やコンテストに挑戦してみることは大きな財産となるでしょう。