美術学部やデザイン学科で学ぶことは? 志望理由の例や就職先についても解説

美術についてあらゆる角度から探求




美術学部とは

美術学部は、美術やデザインに関する表現や技法について学ぶ学部です。

もともと絵を描くことが好きで本格的に絵の勉強をしたいと考えている人や、将来的にデザインに関わる仕事など美術的な素養が求められる職業を目指している人が、美術学部を志望するケースが多いようです。

美術学部では、デッサンや写生といった実技を中心としたカリキュラムになっています。

デッサンや模写制作をはじめ、自由制作が課されることもあります。

実技における指導と制作物の評価を繰り返すことで技能を高めてきた集大成が卒業制作となります。

美術学部に在籍する学生は少人数であることが多いため、互いに協力するところは協力しつつ、表現者としてお互いを尊重しライバルとして一線を引くような独特な雰囲気があります。

美術学部を卒業後は、表現者として画家や作家になる人が多いイメージを持たれやすい傾向がありますが、実際には美術1本でやっていく人は決して多くありません。

デザイン事務所やWeb制作会社のように、美術を学んできた素養を活かせる仕事に就く人もいれば、美術とは直接関わりのない一般企業の事務職のような仕事に就く人もいます。

就職率は決して低いわけではない大学が多く、幅広い進路の選択肢があるようです。

美術学部の理念

美術学部は、芸術のなかでも美術に関する教育・研究を専門的に行う学部です。

古くから受け継がれてきた美術の歴史を知り、創作に必要とされる技法やものの見方、作品を読み解く力、豊かな感性・表現力などを身につけ、社会に影響を与えることができる芸術家やデザイナー、教育研究者の輩出を目指します。

才能ある「作り手」だけではなく、次世代の芸術家を育成するために優れた人格を持った教育者を育てることも美術学部の目指すところです。

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美術学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論

美術学部で学ぶこと

美術学部は、入学後に専門とする美術の分野によって、いくつもの学科や専攻に分かれており、それぞれの場で専門性の高い教育が行われます。

いずれの学科・専攻でも共通して置かれているのは、美術家としての基礎になる美学・美術史、色彩学、デザイン史といった基礎専門科目です。

これらの基礎教育科目を知識として学んだうえで、日本画、油画、彫刻、工芸といった各学科・専攻ごとにデッサンや模写、自由制作などの実技を通じて、美術表現の技能を高めていきます。

美術学部の授業内容

座学のみならず、実技科目に多くの時間が割かれていることが、美術学部のカリキュラムの特徴だといえるでしょう。1対1の個人指導に力を入れている大学も多く見られます。

また、4年間の集大成としては各自が卒業研究および卒業制作の形で発表を行います。

そのため、専攻によっては1日のうち大半の時間をアトリエで作品と向かい合っていることもめずらしくありません。

創作のための技能や感性を磨き、卒業制作に向けて自己研鑽していくことが、美術学部での授業の大きな目的の1つと言えるでしょう。

美術学部の卒論の例

美術学部においては、卒業論文にあたる卒業制作を課している大学が多く見られます。

大学によっては卒業論文として提出することが認められる場合もあるので、ここでは卒論テーマの一例を挙げます。

  • 絵本の世界とその背景
  • トーベ・ヤンソンと北欧モダンの結びつき
  • 日本刀の鍔に描かれる兎と蜻蛉
  • 『ひまわり』に見る中原淳一の少女像とメディア創造
  • 日本におけるスターバックスの受容
  • デジタル技術時代の写真表現の可能性

美術学部で学んだことの口コミ

  • 構図などの美術的な感性を始め、共同制作などを通じて学んだ他者とのイメージ共有。
  • Photoshop&Illustratorの基本的な操作方法やそれを用いた紙媒体の作り方、製本技術、動画の作成の方法、プレゼンテーション用の効果的な資料の作成方法を学びました。
  • 考え方や見識を広めるために国際的な文化や日本の文化について学ぶなど、さまざまな知識を得ることができた。
  • 絵画について学んだことでデザインの仕事にも活かせる基礎的な技能を得られた。
  • デザインに関する知識やデザイン史、技術などさまざまなことを学びました。
  • アニメーション研究室に在籍していたのですが、アニメーションを作る過程でさまざまなソフトウェアの使い方や、イラストの描き方を学ぶことができました。
  • インテリアデザインが専門だったが、派生して建築についてもかなり専門的に学ぶことができた。

美術学部の主な学科・分野と概要

絵画学科

大きく「日本画」「油画」「版画」の専攻に分かれ、それぞれの分野における専門的技法を習得するとともに、豊かな感性と表現力を備えた人材を育成します。

彫刻学科

彫刻の概念を理解したうえで、石、金属、木、土といった多様な素材を用い、新たな表現の可能性に挑戦する人材を育成します。

工芸学科

おもに陶、ガラス、金属を扱い、素材を加工して新しいモノを生み出す技能と表現力を備えた人材を育成します。

グラフィックデザイン学科

ビジュアルコミュニケーションの基礎である造形力を養い、高度な視覚表現力を備えたデザイナーを育成します。

生産デザイン学科

日用品から乗り物、家電等、あらゆるプロダクトをデザインするうえで必要とされる技法や表現力、生産・製造に関する専門知識を備えた人材を育成します。

環境デザイン学科

豊かな感性と表現力をもって、住宅、店舗、公園、都市など、あらゆる空間を創造できる人材を育成します。

写真学科

写真を芸術表現のひとつとして捉えながら写真表現や写真技術の基礎を身につけ、この分野の第一線で活躍できる人材を育成します。

美術学部で学ぶ学問分野・概要

美術学には材料学、染色化学、保存科学、芸術論、美術史などの分野があります。

材料学
美術作品を製作する際に用いられる材料やその使い方について学びます。

染色化学
染色する場合の繊維の種類とそれらの化学的性質について研究します。

保存科学
博物館や美術館での展示・収蔵において必要とされる知識を学びます。

芸術論
美術作品を鑑賞する際の方法論について、実証的な観点から研究します。

美術史
美術作品の歴史について研究します。

美術学部で目指せる主な資格

・中学校教諭一種免許状(美術)
・高等学校教諭一種免許状(美術)
学芸員資格

教職課程を履修することで、中学・高校の美術の免許を取得することができます。

また、所定の単位を取得することで学芸員資格を取得することも可能です。

そのほか、デザインソフトを日常的に使うのであれば、DTPエキスパートなどデザイン実務に活かせる認定資格の取得を目指すこともできます。

美術学部の大学選びのポイント

美術学部では、入学後だけでなく入学時点での試験においても、実技による評価が行われます。

そのため、一般的な学力の基準で大学の難易度を測るのは困難です。

自分が学びたい分野や創作していきたいジャンルの作品について、教わりたいと思う教授がいるかどうかが大学選びの1つの基準となるでしょう。

美術学部を設置している大学の中には、学園祭や卒業展で在校生の作品展示を行っているところもあります。

実際に在校生・卒業生の作品を目にすることで、「自分もこういった作品を製作してみたい」といった具体的な目標を持つことにつながりやすくなるでしょう。

美術学部の入試方法・受験科目

美術学部の入試では、学科試験と実技試験が課されるのが一般的です。

学科試験では、英語と国語の2科目といったように、主要な科目の学力が問われます。

これらの科目は入学後に文献を調べたり、レポートを書く際にも必須となりますので、多くの大学が試験科目として課しています。

実技試験は専攻に応じて行われます。

たとえば日本画専攻であれば、鉛筆デッサンと水彩画、彫刻であればデッサンと立体造形、プロダクトデザインであれば鉛筆デッサンと色彩構成といったように、基本となるデッサン力と併せて専攻する分野の力を測るケースが多く見られます。

美術学部の学費

美術学部の学費は、通常の授業料に加え実習費が必要になるのが特徴です。

一例として、多摩美術大学美術学部(日本画・工芸)の場合、初年度学費は1,915,000円(入学金300,000円、授業料1,187,000円、施設費・研究資料費等380,000円、実習費48,000円)、4年間の合計は6,760,000円となります。

実習費は学科によって異なり、たとえば彫刻学科であれば63,000円、芸術学科であれば32,000円となっています。

美術学部の志望理由、例文、面接

美術学部の志望動機

美術学部を選択する人は、美術を愛し、「美術の分野における表現者になりたい」あるいは「美術の研究家や教育者として生きていきたい」といった強い思いを持っている人が多いです。

学部自体の専門性が高く、各学科において入学試験でもデッサンなどの実技が実施されることから、早くから進路を固め、夢に向かって一直線で進んでいる学生がたくさんいます。

具体的な志望理由は一人ひとり異なりますが、入学時点で美術の世界で生きていく覚悟を決め、「将来はこのような活躍をしたい」というイメージを持っている人が大半となっています。

美術学部の志望動機の例文

私は高校で美術部に所属して以降、油絵を描いてきました。

言葉でコミュニケーションを図るとき、周囲の人との関係性を考えてなかなか素直に自分を表現できないことが多いのですが、絵画を通じてならば、より率直に自分を表現することができていると感じています。

そのため、将来の進路を選択する際には、何らかの形で美術に関わり続けていきたいとも考えています。

具体的には、プロダクトデザインなど多くの人にとって身近な製品をデザインすることにも興味があります。

貴校では、どの学科を専攻してもプロダクトデザインの講義を受けられると伺い、将来的にデザインの方面に進むとしても発揮できる技能や知識を学べると感じました。

美術に向き合う4年間を過ごし、ゆくゆくはその技能を活かせる仕事に就きたいと考えています。

以上の理由から、貴校の美術学部を志望いたします。

美術学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること

美術学部では、作品の製作に打ち込み、作品と対峙し続ける日々を過ごすことになります。

そのため、「絵を描くことが好き」というだけでは志望理由として十分とは言えず、何らかの「表現したい」という強い動機や、将来に向けた目標を面接で伝えられることが重要になります。

面接においても、志望している学科や分野にどれだけ打ち込む意気込みを持っているか、が重要な観点になると考えられます。

また、美術学部で専門的に学ぶとなると、感覚的に作品を製作するだけでなく、理論的な裏付けや基礎的な知識を持っておくことも大切になります。

志望する分野の著名な作品や作者、時代背景についてはあらかじめ調べて頭に入れておき、質問されたら答えられるようにしておきましょう。

美術学部の志望理由の口コミ

  • 小さい頃から絵を描くのが好きで、中学生の時に油絵の具を触って楽しいと思ったのがきっかけです。
  • 高校の頃から普通科美術形のクラスに通っていたので、進学は自ずと美大になりました。
  • 高校でも美術を習っていて、将来はデザインの仕事に就きたいと思ったからです。
  • 漠然と美術の道に進みたいという強い思いが幼少の頃からあり、そのためには美術学科に進むしかないと高校の頃に決意して目指し始めました。
  • 子供の頃からきれいな建物や素敵な家、インテリアに興味があったので、そういったものについて学べる学部がある大学を選びました。

美術学部の雰囲気・男女比

美術学部の男女比は、女性の割合のほうがやや大きめとなっています。

ただし、学科や専攻によってもだいぶ異なり、プロダクトデザインを扱う学科では男子学生のほうが多いこともあります。

美術学部では、学生全員が美術に強い興味を持ち、美術に関する専門科目が多く設置されているため、文学部や経済学部といった学部とは異なる独特の雰囲気があります。

たいていの大学で各学科とも少人数教育が行われていることから学生同士の距離が近く、デッサンなど共同で作業をすることもあるため、一体感は生まれやすいようです。

とはいえ、美術の世界ではお互いに良きライバルとなり、個々が自分の理想とする表現を究めていきます。良い意味であまり他人に干渉せず、豊かな個性と独自の世界観を持つ学生も多いようです。

美術学部の雰囲気・男女比の口コミ

  • 学生の性格はさまざまですが、良くも悪くも枠に囚われない人が多いです。
  • 女性の割合が高いのもあってか世間一般のイメージよりは穏やかな雰囲気です。
  • マイペースで自己完結型の人が多かったと思います。
  • 漫画やアニメや小説、舞台など似たような趣味を持つ子たちが非常に多かったように思います。
  • 皆が美術の腕を高めたいという思いが先行しているので、他のことは疎かになりがちですが集中力はものすごいです。

美術学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと

ずっと作品づくりに集中していられることや、美術のことを考え続けられることが楽しかったと振り返っている人が多いようです。

たしかに高校までの生活では美術だけに没頭するのはなかなか難しかった人が多いはずですので、大学に入って美術に没頭する時間ができるのは大きな変化です。

とことん美術に向き合える反面、課題として出される制作物は決して少なくないため、常に作り続け、「作り上げなくてはならない」というプレッシャーとの戦いになるのが大変とのことです。

また、4年間を美術と向き合い続けて過ごすため、美術に対して並々ならぬ情熱を持った人でないと、途中でくじけてしまうこともあるようです。

寝ても覚めても美術のことが好き、といった情熱を持ち続けることが求められる学部と言えるでしょう。

美術学部の楽しいことの口コミ

  • 高校のときの「勉強」から解放されて、ほぼ一日中絵のことに没頭できたのが個人的に一番楽しかったです。
  • みんな自分のやりたいようにやっているので、周りに気を使わなくて済む人間関係でした。
  • 学年を重ねるごとに、デザインの技術やクオリティが上がっているのを感じられたこと。

美術学部のつらいことの口コミ

  • とにかく課題の量がたくさんあり、時間に余裕を持って制作しなければいけなかったことは大変でした。
  • 作品を発表する機会が多く、表現したい!という確たるものがなければ途中でくじけてしまいがちです。

美術学部の口コミ一覧

美術学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路

美術学部の就職先

美術学部の出身者は、一般企業などに就職をする人もいれば、画家、彫刻家といった芸術家として創作活動をしながら生きていく人もいます。

一般企業の場合、卒業学科によって就職先は異なりますが、印刷会社アパレルメーカー、Web制作会社、映像制作会社、広告などマスコミ関係会社へ就職する人が比較的多めとなっているようです。

環境デザイン関連の学科出身であれば、建設業界の設計・デザイン会社なども代表的な就職先となります。

いずれの企業でも、美術学部で身につけたモノの見方や表現力を生かし、デザイナーなどの専門職として活躍する人がたくさんいます。

美術学部の就職の状況と需要

美術学部を卒業したのち、どのような就職先があるのかイメージしづらいと思っている人もいるかもしれません。

しかし、実際には美術学部卒の人材を求めている業界は幅広く存在します。

一例として、武蔵野美術大学の2017年度卒業生の進路状況を見ると、日本画学科、彫刻学科ともに就職希望者のうち全員が就職しています。

こうした傾向の一因として、20〜30年前は美大卒生の就職先は美術教師が最もメジャーだったのに対して、最近ではさまざまな業界・職種を就職先として検討する学生が増えたことが挙げられます。

美術学部で学んだ専門知識が、幅広い仕事で活かせる時代になってきていると言えるでしょう。

美術学部の就職以外の進路

大学によっては、半数近くの学生がより専門性を高めるために大学院へと進学しています。

また、海外の美術系大学や大学院へ留学し、現地で活躍の場を見つける学生もいます。

創作を本業としてやっていく人もいれば、フリーランスとして個人で仕事をしていく人もいます。

近年ではデザインソフトが比較的安価で購入できるようになり、個人利用することも十分可能になっています。

こうしたことも、フリーランスのような個人としての生き方を選びやすくなった要因と言えます。

美術学部の出身者は個々が強い意思と信念を持ち、自らの夢に向かい、さまざまな方向へ飛び立っているようです。

美術学部の就職の状況の口コミ

  • 大学院への進学、美術の先生、画家一本で頑張る人、広告代理店に就職する人などがメジャーですが、最近はゲーム系の会社に就職する人が増えてきたように感じます。
  • 建築を合わせて学んだので、建築設計事務所や工務店、ハウスメーカーへの就職が多かったです。
  • デザインを学ぶ学科だったので、就職先は広告代理店や書籍や映像に関する会社、プロダクト方面の会社など、デザインに関連する会社に就職する子が多いです。
  • フリーランスでイラストレーターをやっていくという人は少数で、多くが美術に関連する制作会社等に進みます。
  • 現実問題として美術と関係ない一般的な職業に付く人が最も多く、その後も続けようと自分で思わなければ美術をやめてしまいます。

美術学部から公務員を目指せる?

教員免許状や学芸員資格を取得する人も多く、卒業後は美術の教員として学校に勤務したり、美術館等で学芸員として活躍したりする人もいます。

公立の学校や美術館等で勤務する場合、公務員として採用されることになりますので、美術学部から公務員を目指すことは可能と言えます。

なお、教員を目指す場合は教職課程、学芸員を目指す場合は博物館に関する科目を履修する必要がありますので、履修科目を決める際には進路をよく考えて決める必要があります。

美術学部の卒業生の感想

美術学部を卒業後も、仕事はそれなりにあるので心配いらない、といった声が複数あります。

知識やスキルの面においても、美術学部で学んだことが実務で活かせる場面はたくさんあるようです。

一方で、美術学部を目指す人に対しては、受験時に必要なデッサンなどの試験対策を早めにしておいたほうがよい、という声もあります。

これまで我流で描いてきた人はとくに、対策をしっかりと練っておいたほうがいいかもしれません。

美術学部の卒業生の感想

  • 画家一本に拘らなければ意外と卒業後の生活も安定しますので、気軽に入ってもなんとかなります。
  • 美大に行っても将来役に立たない、と思われそうですが、画家になって食べていくとかは難しいけど、続けていればそれなりに方向性はあります(教師、デザイナー、Web関連、インテリアなど)。
  • 真剣に学べば、すべての学習が将来につながると言っても過言ではないほど、さまざまな技術が習得できます。
  • 良い意味で、美大系はやはり個人プレーな人が多いので、集団行動が苦手な人には向いてると思います。
  • もし志望するのであれば、余程の天才でもない限り、よく見て描けるようになるにはある程度訓練が要るのに加え、画材にある程度慣れておく必要があるので、早めの受験対策をお勧めします。

美術学部の口コミ・体験談

名古屋芸術大学 デザイン学部 デザイン学科卒業生の体験談・口コミ

デザイン学科を目指した理由

高校でも美術を習っていて、将来はデザインの仕事に就きたいと思ったからです。

私の学校には美術学部という学部もありましたが、絵画とか彫刻とかで生計を立てるより会社に入って安定した収入を得たいと思っていたので、デザイン学部の方を受験しました。

デザイン学科で学んだこと・役に立っていること

デザイン学部デザイン学科では、デザインに関する知識やデザイン史、技術などさまざまなことを学びました。

具体的には、Photoshop&Illustratorの基本的な操作方法やそれを用いた紙媒体の作り方、製本技術、動画の作成の方法、プレゼンテーション用の効果的な資料の作成方法を学びました。

他にも、考え方や見識を広めるために国際的な文化や日本の文化について学ぶなど、ユニークな授業や一般知識を得る学習もしました。

今はパソコンを使って仕事をしていますが、実践的な経験や技術を習得できたおかげで技術面では困ることなく仕事ができています。

デザイン学科の雰囲気

デザイン学部は圧倒的に女性が多かったです。

コースにもよりますが比較的緩やかな雰囲気で、漫画やアニメや小説、舞台など似たような趣味を持つ子たちが非常に多かったように思います。(こういう世界に入るきっかけとなりやすいので、必然的に趣味が似通います。)

生徒は、将来絶対にデザインの仕事に就く!と明確な目標がある子と、なんとなくこの学校に入った子とでは課題の仕方や授業の受け方に差がありました。

課題量の多い学部なので、中途半端な子は挫折しやすい反面、しっかりと学びたい子は非常に意欲的でした。

デザイン学科の楽しかったところ

自分だけの作品が制作できたことです!

学内には、作品を制作するための工房も沢山あり、普段は触れないような材質でものづくりをするのは楽しかったです。

また、2年生から製本技術について学びましたが、パソコンで一から誌面をデザインして印刷した後製本して、一冊の本ができ上がった時はすごく感動しました!

学年を重ねるごとに、デザインの技術や本自体のクオリティが上がっているのを感じたのも嬉しかったです。

デザイン学科のつらかった・大変だったところ

デザイン学部はとにかく課題の量がたくさんあり、時間に余裕を持って制作しなければいけなかったことは大変でした。

時には徹夜で作品を制作することもありました。

デザイン学部は課題も作品制作が中心なので、一般の授業のレポート作成やアルバイトなどと並行して進めていかなければならないのがつらかったです。

デザイン学科の卒業後の就職先・進路

デザインを学ぶ学部なので、就職先はやはり広告代理店や書籍や映像に関する会社、プロダクト方面の会社など、デザインに関連する会社に就職する子が多いです。

私もデザインに関連する会社に就職しました。

中には大学院に進学して更に勉強をする子や、学生のうちに教員免許を習得して、美術の教師になる子もいます。

卒業後の所感・メッセージ

将来デザインの仕事に関わる上で大切な知識や技術が、デザイン学部ではたくさん学ぶことができました!

真剣に学べば、すべての学習が将来につながると言っても過言ではないほど、さまざまな技術が習得できます。

デザイン以外の仕事につく場合は、他の学部の子達に比べて知識が見劣りすることもありますが・・・。

高校生のみなさん、一度将来なりたい自分をじっくりと浮かべてみてください。

その中で、芸術方面の仕事やものづくりの仕事がしたい!と強く思った方は、デザイン学部で学ぶのをお勧めします。

4年間すべてを使って、専門的で実践的な技術を学べるので、より将来の夢に近づくことができます!

ただし、反面4年間をデザインの勉強に使うので、他の学部と比べると学べないことも数多くあり、将来の選択肢の幅は確実に狭まります。

「本気でこの世界に入りたい!」と思っている子じゃないとかえって危険なので、しっかりと考えてからこの学部を選択するようにしましょう!

地方私立美大 美術 インテリアデザイン卒業生の体験談・口コミ

インテリアデザインを目指した理由

高校の頃から普通科美術形のクラスに通っていたので、進学は自ずと美大になりました。

本音を言えば、美大以外の大学への進学が難しかったため。

流れで美大進学になりましたが、子供の頃からきれいな建物や素敵なお家、インテリアに興味があったので、その学部がある大学を選びました。

インテリアデザインで学んだこと・役に立っていること

学んだことは、メインはインテリアデザインを始め、建築の勉強もありました。

また、仏教美術史や海外美術史、デザイン画の作品作りです。

今役立っていることは、そのとき学んだ建築に興味が湧き、卒業後は建築の専門学校へ行き直して、現在も建築設計事務所で設計の仕事をしています。

インテリアデザインの雰囲気

圧倒的に女子が多かったです。

男子学生は2割弱程度。

雰囲気としては、マイペースで自己完結型の人が多かったと思います。

これは美術の先生が言われてた事ですが、美術系の生徒は年代によってパターンが別れるそうです。

クラスみんなで集まって大きな一つの物を作り上げようとする年代と、全く自己完結型で各々が個々に作品を作る年代に。

私の時は後者でした。

インテリアデザインの楽しかったところ

とにかく気楽でした。

みんな自分のやりたいようにやっているので、周りに気を使わなくて済む人間関係でした。

また、作品作りの際などは自分には出せないアイデアが周りから発表されるので、とても悔しい思いをしながら楽しく学べました。

インテリアデザインのつらかった・大変だったところ

美大は学費が掛かります。

医大の次に学費が掛かるのが美大と言われています。

授業料の他、カラー写真が多用される教科書と画材にお金が掛かります。

そして、作品作りや卒業制作となると、学校でしか作業できない場合が多いので(画材や作品を持ち歩いてカフェで作業とはいかないため)、学校に入り浸る羽目になったりします。

インテリアデザインの卒業後の就職先・進路

やはり建築を合わせて学んだので、建築設計事務所や工務店、ハウスメーカーへの就職が多かったです。

ただし、建築関係は男社会なので、女性で設計事務所に入るのは結構みんな苦労していました。(最近はそうでもないですが。特に大手の設計事務所は女性の設計士が近年かなり多いです。)

卒業後の所感・メッセージ

良い意味で、美大系はやはり個人プレーな人が多いので、集団行動が苦手な人には向いてると思います。(私がそうなので)

美大に行っても将来役に立たない、と思われそうですが、画家になって食べていくとかは難しいけど、続けていればそれなりに方向性はあります。(教師、デザイナー、Web関連、インテリアなど)

ただ、自分の事を振り返ると建築を勉強するなら、工学部建築学科に行くべきだったとおもっています。

私立美大 美術学部 絵画学科油画専攻卒業生の体験談・口コミ

絵画学科油画専攻を目指した理由

小さい頃から絵を描くのが好きで、中学生の時に油絵の具を触って楽しいと思ったのがきっかけです。

その後進学の時期になった際、油画科は油画のみではないことを知りましたが、色々見た結果やはり絵画表現としての油画に興味があったため、絵画学科油画専攻を志望しました。

絵画学科油画専攻で学んだこと・役に立っていること

現在フリーランスでデザインの仕事をしながら絵を描いているのですが、絵の方はもちろん、デザインの方にも絵画学科で学んだことは活かされています。

構図などの美術的な感性を始め、共同制作などを通じて学んだ他者とのイメージ共有の仕方も現在はクライアントとのイメージ共有に活かされています。

絵画学科油画専攻の雰囲気

学生の性格はさまざまですが、同じ絵画学科の日本画専攻と比べても、良くも悪くも枠に囚われない人が多いです。

女性の割合が高いのもあってか世間一般のイメージよりは穏やかな雰囲気です。

絵画学科油画専攻の楽しかったところ

高校までは高校の勉強などがあったので、それらから解放されてほぼ一日中絵のことに没頭できたのが個人的に一番楽しかったです。

絵のために色々なものを吸収して、色々構想を練って、アウトプットする生活が楽しかったのかもしれません。

絵画学科油画専攻のつらかった・大変だったところ

日本画よりも縛りがなく本当に自由なので、「自分の表現」を探すのにもかなり色んなことを試してみる必要があり、その中で自分を見失ったり、絵のことについて毎日考えているうちに分からなくなったりしたのがつらかったです。

また、最近は物申す人が増えてきましたが、教授によっては講評に人格否定やパワハラ気味の発言が入ることもあります。

絵画学科油画専攻の卒業後の就職先・進路

私はそこそこ安定した生活を送りながらも絵を続けたいのでフリーのデザイナーと画家を掛け持ちしていますが、同じ安定でも美術の先生という道を取る人もいました。

大学院への進学、美術の先生、画家一本で頑張る人、広告代理店に就職する人などがメジャーですが、最近はゲーム系の会社に就職する人が増えてきたように感じます。

募集要項で美大出身者を歓迎している会社が多いので、油画に興味がなくてもゲームグラフィックなどに携わりたい方にはお勧めできるかなと思います。

卒業後の所感・メッセージ

自分や絵と向き合うつらさはありますが、やりたいことを好きにできる、自由度では間違いなくトップクラスの学科です。

デザイン程ではありませんが、手に職をつけている扱いなのか、画家一本に拘らなければ意外と卒業後の生活も安定しますので、気軽に入ってもなんとかなります。

もし志望するのであれば、余程の天才でもない限り、よく見て描けるようになるにはある程度訓練が要るのに加え、画材にある程度慣れておく必要があるので、早めの受験対策をお勧めします。

人にもよりますが、1年以上はあった方がいいでしょう。

地方国立大学 芸術学部 美術学科卒業生の体験談・口コミ

美術学科を目指した理由

漠然と美術の道に進みたいという強い思いが幼少の頃からあり、そのためには美術学科に進むしかないと高校の頃に決意して目指し始めました。

大学でも美術について突き詰めて学び、もっと絵の技術の高めていきたい思いがずっとありました。

美術学科で学んだこと・役に立っていること

大学で学んだ技術や知識はそのまま今の仕事に役立っています。

私はアニメーション研究室に在籍していたのですが、アニメーションを作る過程でさまざまなソフトウェアの使い方や、イラストの描き方を学ぶことができました。

美術学科の雰囲気

美術学科の学生は基本的に皆行き当たりばったり的で適当な性格の人が多いです。

意識としては皆が美術の腕を高めたいという思いが先行しているので、他のことは疎かになりがちですが集中力はものすごいです。

男女比は私のいた学科では女9:男1くらいでした。

美術学科の楽しかったところ

なんといってもほとんどの時間を作品作りに費やせるというというところです。

一日中作品に向かっていられるのでそれだけでも本当に幸せでした。

座学においても、自分の好きなジャンルにつて学べるので非常に楽しめます。

美術学科のつらかった・大変だったところ

作品を発表する機会が多く、表現したい!という確たるものがなければ途中でくじけてしまいがちです。

また選択を見誤って自分がやりたいことと異なる研究室に入ってしまうと、非常につらい思いをすることになります。

美術学科の卒業後の就職先・進路

私のようにフリーランスでイラストレーターをやっていくという人は少数で、多くが美術に関連する制作会社等に進みます。

また、現実問題として美術と関係ない一般的な職業に付く人が最も多く、その後も続けようと自分で思わなければ美術をやめてしまいます。

卒業後の所感・メッセージ

個人的には現在の活動の柱となった部分が構築できたので非常に良かったです。

ただ学生自体にコネを作って置かなければ、その後生きていくことは普通の学部よりは難しくなると思います。

美術学科とそれ以外で進路を迷っている高校生の方は、自分が本当にやりたいと思うことを思う存分やるべきだと思います。

どの分野にも困難は待ち受けていますが、特に美術分野は本当に心から好きだ!やりたくてしょうがない!という人は結局は生き残る世界だからです。

日本大学 芸術学部 映画学科卒業生の体験談・口コミ

映画学科を目指した理由

中学生の頃からドラマが好きで、将来は映像業界に入りたいと思っていました。

映像の仕事をするなら、とりあえず東京に出た方がいいという考えのもと、東京で映像を学べる学校に目標を絞りました。

映画学科を先行したのは、テレビドラマよりも映画の方が奥が深そうという曖昧な理由からです。

映画学科で学んだこと・役に立っていること

映像制作を一通り勉強したので、CM制作会社に就職してからも仕事の流れが理解しやすく、スムーズに仕事が始められました。

現在はコンテスト用に脚本を書いているのですが、書き方を学んでいたためパソコン一つで作業が始められます。

映画学科の雰囲気

男女比は3対1程で、男性の方が多かったです。

映画オタクもいれば、映画は全く観ないけど映画づくりって楽しそう!という理由だけで入ってきている学生もいます。

個性的で浮世離れしていてマイペースな人が多いです。

映画学科の楽しかったところ

勉強が苦手だった私も、映画の歴史や映像の作り方については興味が持て、生まれて初めて授業が楽しいと感じました。

実際に脚本を書いたり撮影したりと実技が多いので、学科の仲間と協力しながら学べるのがよかったです。

映画学科のつらかった・大変だったところ

自主制作映画を作るという課題では、脚本、出演者やロケ地の選定、美術の準備、演出、編集まで全て自分で行い、徹夜作業が続きました。

中でも精神的に一番つらいのは、脚本執筆に行き詰まった時です。

「産みの苦しみ」を味わいました。

映画学科の卒業後の就職先・進路

就職先として一番多いのはCM制作会社で、私もCM制作会社に入社しました。

その他はアニメ制作会社やゲーム会社、映画の配給会社が多いです。

バイトしながら映画を撮り続ける人も中にはいますが、かなり少数です。

卒業後の所感・メッセージ

映画や映像の知識がなくても、同じ趣味や目標を持った仲間と一から学ぶことができます。

時間があった学生の頃から、もっとコンテストや賞用に作品を作って、応募していればよかった(教授が促してくれていれば…)とは後悔しています。

私立芸術大学 芸術学部 映像学科卒業生の体験談・口コミ

映像学科を目指した理由

もともと小さい頃からゲームが大好きで、漠然とゲームを作る仕事ができたらいいな…と思っていました。

が、推薦入試では偏差値的に少し高望みして3校受験したものの全滅。

どうしようかと思っていたところ、自宅から割と近く、偏差値的にもいけそうなココに(親から近場の学校にしてくれと言われていたので)。

映像学科で学んだこと・役に立っていること

大学では映画に熱中し、結局ゲームの道には進まず。

卒業後しばらくは映像関係の仕事をしていたのですが、体力的に限界を感じ(少し体も壊したので)、今は別の仕事しています。

とは言え、映画の勉強で学んだものはいろいろありました。

多面的なものの見方、スタッフワークによる協調性、ものに意味を込めること。

これらはどんな仕事でも役立つものだと思います。

映像学科の雰囲気

芸術系の学部・学科にはありがちでしょうが、結構変な人も多かったです(自分もその1人かもしれませんが(苦笑))。

着物で登校して来たり。

が、全体的には世間的な、普通の人の方が多かったと思います。

同級生に言われて今でも印象に残っていますが、決まりきったものの味方をする人が少ないのが最大の特徴だと思います。

映像学科の楽しかったところ

いちおうアパートとはなっていたのですが、実質大学の寮みたいなところに下宿していました。

にぎやかな人が多かったので、割と生活しているだけで楽しいことが多かったです。

あと映像科でしたので、そのツテで映画館のアルバイトをしたり、タダで映画を見られる機会があったり、図書館でレーザーディスク(まだDVDはありません)が見放題だったりしました。

映像学科のつらかった・大変だったところ

課題で映画を作るのですが、結構お金がかかり、アルバイトしないと難しかったです。

結局、卒業してからも一部制作費を支払いました。

映画を作り出すと時間もかかるので、授業もサボりがちになり、あやうく留年もしかかりました(周りにも同じ状況の人が多数いました)。

映像学科の卒業後の就職先・進路

全く関係ない業種に就職する人もいましたが、どちらかと言うと就職せず、好きな分野でアルバイトしたりしている人が多かったと思います(私も映画館のアルバイトを続けていました)。

しばらくしてから就職したり、フリーで創作活動をはじめたり、ゲーム業界で結構有名になった同級生もいます。

すぐに「これ」って決めない人が多かったと言う印象です。

卒業後の所感・メッセージ

今は大学での勉強とは直接関係ない仕事をしていますが、大学で学んだことが役立ったと思うことは多々あります。

芸術系はそもそもその分野に関心のある人ばかりが集まっているので、その「熱気」みたいなものにあてられること自体にもそれなりに意義はあったんだろうなと、今にして思います。

大阪芸術大学 芸術学部 舞台芸術学科 演技演出コース卒業生の体験談・口コミ

舞台芸術学科 演技演出コースを目指した理由

高校生の時は声優を夢見ていました。

高校生の内に、声優養成所に入るとレッスン内容は演劇のレッスンで、そこから演劇の世界にも興味が湧きました。

高校卒業後の進路を考えた際、フリーターで声優や俳優を目指すか、大学で演劇を勉強するか考えた時に大阪芸術大学を知り、どうせならしっかりした大学で勉強しようと思った事が目指した理由になります。

舞台芸術学科 演技演出コースで学んだこと・役に立っていること

現在は、舞台から離れ通信業界の営業で働いていますが、現場で声出しや接客をしている時はお客様にお話する際の話すペースや、音量の調整または館内放送の明瞭さは役に立っています。

また、演劇業界はレッスン内容や、礼儀作法は非常に厳しい業界になるので、社会に出た際もすぐに切り替えができるので、その点は役に立っています。

舞台芸術学科 演技演出コースの雰囲気

男女比は5:5です。

学部の性格上、目立ちたがり屋が多いと思いますが、大人しい人も、舞台に上がればガラッと変わるので三者三様かなと思います。

俗に言うキャンパスライフを望まない方がいいです。

というのも、1回生の頃は一般教養と専門授業で埋まり、その後は専門授業外の空き時間は、トレーニングルームで鍛えたり個人で練習をする時間になります。

学校外では、学費や生活費を稼ぐ為にアルバイトをしている人が多いです。

舞台芸術学科 演技演出コースの楽しかったところ

年に1度、3回生は2度公演があるので、やはり舞台を公演している時は何にも変えがたい、自己表現の満足さや、表現しきれなかった時の悔しさは楽しみであり、悩みでもあります。

校風は自由なんで、サークルや個人活動は積極的に行っている人が多く、特に忍術研究会という他では味わえないサークルがあります。

学園祭も多彩なサークルが参加するので、見ていて楽しいと思います。

舞台芸術学科 演技演出コースのつらかった・大変だったところ

とにかく公演に向け、稽古稽古の日々を過ごすので、学校で体を動かし、アルバイトで体を動かし、1日19時間ほど体を動かす事になりますので、体力がないと最初はとてもつらい事になります。

稽古中の仲間とのぶつかり合いも、やはり若い人間がぶつかるので、ケンカも起きます。

舞台芸術学科 演技演出コースの卒業後の就職先・進路

劇団に入る方、立ち上げる方、または全く関係のない業界に進む方でさまざまです。

ですが、確実に言える事は一般企業からの募集は少ないです。

一般企業に就職さてたい方は、個人で動くしかないです。

私はUSJのオーディションを受け、合わせて派遣会社に入り家電量販店で働きました。

卒業後の所感・メッセージ

良かった所は、社会に出てから礼儀作法は当然のスキルになるので、役に立っています。

本当に募集がくる企業はありませんので、潰しは効かないですし、相当な覚悟を持ってこの世界に足を踏み入れるべきです。

劇団に入っても、大手の劇団四季以外は食べていけないと思った方がいいです。

というか、本当にそこしか食べていけません。

日本大学 芸術学部 放送学科卒業生の体験談・口コミ

放送学科を目指した理由

眠れない夜などにラジオを聴くのが楽しみで、深夜でも楽しそうなラジオのパーソナリティーや、構成作家や、スタッフさんの様子をみながら、放送の業界や、都市への憧れを募らせていました。

本当は高校卒業後、すぐに働きたかったのですが、放送局の正社員は、大学卒が採用の基準になっていたので、少しでも夢に近づけて、なおかつ憧れの東京で学べるここを目指しました。

放送学科で学んだこと・役に立っていること

現在まで、テレビ関係の仕事と芸能事務所と働いてきましたが、業界的に大学学部の知名度のおかげで、どこにいっても先輩がいたり、話のネタに尽きませんでした。

学んだことだけでなく、大学時代に培った人間関係がかなり役に立っているように思います。

放送学科の雰囲気

男女比は半々くらいに思いますが、年度によってかなり異なる印象はあります。

付属高校からの子もいるせいか、かなり業界への憧れを募らせてくる子もいれば、なんとなくで入学してくるような子もいます。

学生同士うまくハマれば、学生の頃から活躍できるような子も出てきますし、逆に意識の差に引っ張られてしまうと、ただ楽しい学生生活で終わります。

放送学科の楽しかったところ

みなそれぞれ、個性が強かったこともあるせいか、学生生活に飽きることはありませんでした。

また授業もただの座学ではなく、実習が多かったり、実際に映画を見たり、演奏を聞いたりといったことが授業となるため、刺激も多かったです。

放送学科のつらかった・大変だったところ

卒業課題が制作か論文か選択が可能でしたが、制作の場合は全てが実費のため、卒業制作のために、4年かけて生活を切り詰め、お金を貯めていた子もいました。

また、作品に対する評価はダイレクトにくるため、自己否定されたような気分に陥るようなこともありました。

放送学科の卒業後の就職先・進路

私自身は放送業界に進みましたが、業界を離れた子もいました。

ただし、ものづくりをやめているわけではなく、デザインの仕事や、ライターコピーライター、広告業界など、かなり近い業種で働いている子が多いです。

また、一度働いた上で、同業界での転職をしている子が多い印象はあります。

卒業後の所感・メッセージ

卒業後、楽しかった、充実した学生生活が送れたという満足感はずっとあります。

これは同期と話しても、同じ答えが返ってきます。

もちろん、いろんな理由で退学していく子もいますが、概ねみんなが充実していたように思います。

ただ、充実度合いは、一人一人が何に重きを置くかによって変わってくるかと思います。

安い学費ではないから、実のなるような学生生活が送れたらと思います。

玉川大学 芸術学部 現パフォーミング・アーツ学科卒業生の体験談・口コミ

現パフォーミング・アーツ学科を目指した理由

幼い頃から映画が好きでよく見ていました。そこで、演じることに興味を持ち、大学では専門的な勉強をしたいと考え、本大学に進学しました。

特に、理論ではなく実践が学べるところを探していたのと、専門学校や短大ではなく4年生の大学でしっかり学びたいという気持ちが強かったです。

現パフォーミング・アーツ学科で学んだこと・役に立っていること

現在は専業主婦ではありますが、就職したときは映画業界に就職することができました。

プロの役者を目指す人もいましたが、私の場合は在学中に体験した裏方の仕事が向いていると思ったのでそちらの道に進みました。

仕事ではキャスティングをたくさんしましたが、演じるということを勉強したことにより、よりいい形で仕事を進めることができました。

特に、演劇の役者さんを映画にキャスティングすることを自分の武器にすることができたと思います。

今は子供が子役をしているので、そのレッスンを見てあげたり、オーディションなどの手助けができるのでとても役立っています。

現パフォーミング・アーツ学科の雰囲気

お芝居が好きな人たちが来ているので、同じ目標を持った仲間ができるのがよかったと思います。

また、面白い人が多かったので楽しい学校生活を送ることができました。

ただ、学校のルールは厳しかったように思います。

現パフォーミング・アーツ学科の楽しかったところ

やはり実践で学生が中心に演劇の公演ができるところが面白かったし、勉強になりました。

本当に、お芝居に関わることを得意、不得意に関わらず勉強できるもが楽しかったです。

先生も個性的な人が多かったので、授業はそれぞれ個性があってそれも面白かく学べました。

現パフォーミング・アーツ学科のつらかった・大変だったところ

お芝居の本番に向けての稽古が厳しくて、私は特に大学から始めたので何もわからず最初はついていくのが精いっぱいでした。

また、忙しい時期は夜遅くまで毎日、学校にいるので、それ以外のことをする時間がなくて苦労しました。

特にアルバイトなどする時間がなかなか取れなくて大変でした。

現パフォーミング・アーツ学科の卒業後の就職先・進路

フリーランスで役者になった人、事務所に所属した人、自分たちで劇団を立ち上げた人、演劇の道はあきらめて違う業界に就職してしまう人などさまざまでした。

私は、映画の業界で製作の仕事をする会社にうまく就職することができました。

その後も業界は変わらず、転職したりもしました。

卒業後の所感・メッセージ

卒業してみて実際に仕事をするようになって、改めてあの時のあれが役に立ったなと思うことが多かったような気がします。

また、同級生とのつながりが仕事に結びついたりと在学中には想像できませんでした。

同級生や先輩と仕事したときは本当にうれしく、感慨深いものがありました。

まずは、興味があるものがあれば、ぜひ飛び込んでみることでないでしょうか?

そこでどんな出会いがあるかわかりません。

自分が動くことが大事かなと思います。

地方私立芸大 デザイン工学部 企画構想学科卒業生の体験談・口コミ

企画構想学科を目指した理由

デザインとマーケティングの手法両方を学べる珍しい国内有数の学科だったため非常に興味が湧きました。

また、芸大という特色を生かした幅広いクリエイティブな学びが得られると考え、この学科を目指す理由になりました。

企画構想学科で学んだこと・役に立っていること

一通りのパソコンのスキル、officeアプリケーションやクラウドサービスの使い方を身に付けることができました。

どの企業に属してもパソコン関係のスキルは役に立つものですので重宝しています。

また、在学時はさまざまな企業相手に企画書を作成し、プレゼンテーションをするので成約までの一連の流れを経験することができます。

企画構想学科の雰囲気

男女比は4:6ほどで女性の方が少し多いですが、グループワークが多いため男女関係なく接する機会が多く、学科の雰囲気も和気藹々としており居心地が良いです。

また、マーケティングを学ぶ学科の特性か意識が高い学生がほとんどです。

企画構想学科の楽しかったところ

アイデアの発想力が豊かな人が多く人を喜ばせることに長けているので、学科のモットーである「マーケティングの基礎は身近な人へのサプライズから」を体言している人が多く毎日目新しいことでいっぱいで楽しかったです。

企画構想学科のつらかった・大変だったところ

朝早く始業前から夜遅くまで、集まり構想し企画書にまとめる作業が体力と精神面で大変でした。

時には話し合いが白熱し、自宅に帰るのは日付が変わる前だったといことも少なくありませんでした。

教授に怒られ手直しし、プレゼンテーション後提出のような流れ作業のようなものは入学当初はつらかったです。

企画構想学科の卒業後の就職先・進路

卒業後の進路は多岐にわたり、デザイン関係やマーケティング会社、広報など学科で学んだことをそのまま職にした人が多いです。

また、起業する学生も多く地元を豊かにする職、地域に密着したデザイン会社や地元ウエブマガジンの立ち上げなど進路もさまざまです。

卒業後の所感・メッセージ

学べる環境が整っており、自分がやりたいことを思う存分にできました。

学科の学生の数も多くはないので教授との距離も非常に近く、悩んでいることがあればいつでも相談できます。

個性豊かな学生に囲まれて充実な学生生活を楽しんで下さい。

神戸芸術工科大学 芸術工学部 環境デザイン学科卒業生の体験談・口コミ

環境デザイン学科を目指した理由

自分でゲストハウスを作りたくこの学科を選びました。

ゲストハウスを自分で設計する上でただ実績を積むだけでなく大学を通じてより専門的な知識を学べ、考えることの幅も増えるのではないかと思いこの学科の志望をしました。

環境デザイン学科で学んだこと・役に立っていること

この学科では建築だけでなくランドスケープ、空間デザインなど幅広い分野を扱っているのでさまざまな視点から学べるのはとても良かったです。

また、建築を通じてPS、AI、CADなどのさまざまなソフトの使い方を学べるのも良かったです。

環境デザイン学科の雰囲気

芸術工学部ということもあり個性的な人が比較的多いように感じます。

工学部の建築よりも芸術に近いような形で課題を進めているので課題に対するモチベーションは人それぞれで違います。

男女比はほとんど同じでした。

環境デザイン学科の楽しかったところ

学校での建築課題が終わると教授も含めワインパーティが行われ、自分たちの作品講評などを友達とできるのは楽しかったです。

また、課題を作る過程において友達同士見せ合ったり、相談し合ったりなどすることが多いので友達同士の仲は深まりました。

環境デザイン学科のつらかった・大変だったところ

やはり建築学科ということもあり、課題制作はとても大変でした。

量も多いのですが、良いデザインの作品を作るには時間をかけないといけなく、毎日夜遅くまで残って作業をしており、課題提出前は寝れないことがほとんどでした。

環境デザイン学科の卒業後の就職先・進路

卒業後の進路はさまざまで、比較的建築関係の事務所、ハウスメーカー、現場などが多いです。

他に大学院に進む人もだいたい全体の5~10%くらいいました。

卒業後いきなり独立する人もごくわずかですがいたりもします。

卒業後の所感・メッセージ

大学で建築という専攻科目があるのは就職においてかなり有利にはたらくのが良い点です。

建築はデザインだけでなく、さまざまなソフトを学び、それらは他のデザイン業にも活かせて専門科目だが、職業の幅も広いと思います。

T大学 表現教育部 芸術文化課程卒業生の体験談・口コミ

芸術文化課程を目指した理由

演劇が好きで、高校時代から演劇をしていました。

高校の先輩が目指していた大学であったこと、また著名な芸能人で出身者がいることから

同じ大学でまなびたいと思い志望しました。

他では学べない演劇を専攻して学べることが魅力でした。

芸術文化課程で学んだこと・役に立っていること

演劇の成り立ちや文化から、実際の芝居のやり方や、演技の仕方、ダンスや朗読なども含め幅広いことを学びました。

また、専門学校や養成所のように演劇だけでなく、一般教養などさまざまなことを学べるのがよかったです。

芸術文化課程の楽しかったところ

同じく芝居をしたい、役者を志している人が多かったので、個性豊かな人がいて飽きませんでした。

同じ学部や学科にいる人で、既に劇団などで活躍している人もいたので、良い刺激になり、自分も頑張ろうと思えました。

芸術文化課程のつらかった・大変だったところ

うまく芝居ができなかったり、公演で役がもらえなかったりすると、落ち込むこともありました。

どうしても他の人と比べてしまい、芝居を辞めようか悩むこともありました。

しかし、同じような仲間がたくさんいたので、励ましあいながら頑張りました。

芸術文化課程の卒業後の就職先・進路

はじめはナレーション等を行う司会者の事務所に就職しましたが、芸能的な世界になかなかなじめずに一般職に就職しました。

周囲では劇団などで本格的に活躍している人や、仕事をしながら芝居を続けている人、芝居ではなく、ダンスやナレーションなどの世界に進んだ人などさまざまです。

卒業後の所感・メッセージ

芝居を志す人には、最高の環境だと思います。

同じく芝居をやりたい、役者になりたいという仲間に出会うこともできます。

ただ、芝居以外にも学ばなければならないことがたくさんあるので、向上心を忘れず、常に自分で努力することを忘れないことが大切だと思います。

文化学園大学 服装学部 服装造形学科の口コミ

服装造形学科を目指した理由

もともと母が服飾関係の仕事をしていたので、小さいころから裁縫をするのが好きでした。

その影響もあり、ファッションも好きだったことから、将来は服飾関係の仕事がしたいと思い、服装学部がある大学を選びました。

服装造形学科で学んだこと・役に立っていること

通った学科では、服飾についての基礎知識やデザイン、パターン、縫製まで幅広く学びました。

その結果、現在縫製の知識があるので、洋服のお直しが簡単にできたり、友人から頼まれた作品作りなども手掛けることができています。

服装造形学科の雰囲気

服飾の学校だったので、少し個性的な性格の人が多かった印象です。

専門的な分野を学びに来ているので、学びに関してはみんなとてもまじめで、課題なども夜遅くまで残ってやっていました。

女子大から最近共学になりましたが、男性は1割程度で女性が多いです。

服装造形学科の楽しかったところ

みんな同じところを目指して頑張っていたので、モチベーションが高く、課題も遅くまでみんなで残ってやったりしたのはとても楽しかったです。

また、ファッションショーのイベント企画もあったので、一致団結で楽しく学べました。

服装造形学科のつらかった・大変だったところ

とにかく課題が多いのと、実技の授業が多いので1限から6限までぎっしり授業があったことです。

出席をしないと単位が貰えない授業がほとんどなので、バイトなどはあんまりできませんでした。

課題は徹夜で終わらすことも多かったです。

服装造形学科の卒業後の就職先・進路

アパレル関係に行く学生がほとんどでした。

デザイナーやパタンナーなどの華やかな仕事に就ける人はごく一部で、ほとんどの学生はアパレルの販売職に就職をしています。

販売職から経験を積んで、転職で専門的な服飾の仕事につく人も多いです。

卒業後の所感・メッセージ

人生で一番学業に取り組めた4年間でした。周りの人もモチベーションが高い人が多く、刺激し合えるので自分自身大きく成長ができると思います。

ただ、普通の大学生のようにサークルに入ったりする時間などはなかったので、自分が大学に入って一番何をしたいのかを考えて進路を決めると良いと思います。

地方公立大学 文化政策学部 芸術文化学科卒業生の体験談・口コミ

芸術文化学科を目指した理由

元々、幼い頃から美術館や図書館を巡ることが趣味で、将来は学芸員や司書として働きたいという希望を持っていました。

そのためには資格を取得する必要があったのですが、ただ資格を取るために専門的な勉強だけをするのではなく、芸術や文化をとりまいている社会全体のことを広く学びたいな、と考えていました。

その目的にぴったりだったのが文化政策学部、芸術文化学科だったため、進学を目指すことにしました。

芸術文化学科で学んだこと・役に立っていること

大好きなアート作品やその作家を知ることだけに固執せず、その歴史や背景、文化政策や支援制度を理解した上で芸術文化に関わることの必要性を学ぶ事ができました。

日常においても、ひとつの視点にこだわらず、物事を多角的に分析することの重要性が叩き込まれ、それは今でも役に立っています。

芸術文化学科の雰囲気

文化政策学部の性質上、芸術や音楽、サブカルチャーに関心が高い人が多く集まっていました。

特に芸術文化学科は、雰囲気が個性的な人が多かったです。

話をしてみると、好きなアートやミュージシャンが共通していることが多く、大抵すぐ仲良くなれました。

学生時代からクリエイティブな仕事に関する意識も高く、自主的にグループでフリーペーパーを製作し配布したり、地元の絵本作家の展示を主催したりするなど、勉強以外の活動も盛んでした。

男女比は、どちらかというと女性の方が多いですが、あまり男女の違いを意識することはなく、みんな仲が良かったです。

芸術文化学科の楽しかったところ

自分が大好きな芸術に関連する社会全体のことを思い切り学べる上に、授業でさまざまな美術作品に触れる機会もぐんと増え、毎日が本当に楽しかったです。

今も交流が続いている、趣味の合う友人たちと出会えたことも一生の宝です。

芸術文化学科のつらかった・大変だったところ

ただ好きな芸術についてだけではなく、経済学や社会学も併せて学ぶことでデメリットもありました。

アート関連の仕事で食べて行くためには、綺麗事だけではなく、現実的なお金の計算や人間関係が切り離せないということを痛感するようになったのです。

夢を見て志したため、その現実がつらく感じた時もありました。

しかし、それを知らずに仕事を始めていたらもっと大変な思いをしたと思うので、現実を学べて良かったとも思います。

芸術文化学科の卒業後の就職先・進路

私は学内の友人が立ち上げた服飾ブランドのマネージメント職に採用してもらえました。

他には、学生時代からインターンをこなして博物館学芸員、美術館キュレーターとして就職する人もいました。

資格を取らなかった人でも、イベント企画会社や地元紙の編集部など、クリエイティブ系の仕事に就く人が多くいました。

一方で、地元の大手企業に就職する人もまた多かったです。

卒業後の所感・メッセージ

良かったところは、元々好きな事を学べるので、単位を取るのにはあまり苦労しなかったところです。

ゼミや卒論の製作も楽しく行えました。

いまいちだったところは、出席日数がそのまま評価に直結したところ。提出した課題の評価をもっとしてほしかったです。

高校生へ、アートが好きで、アートに関わって生活していきたい人、今周りにあまり趣味の合う人がいないと感じる人、そんな人には、芸術文化学科はおすすめできます。

同じ目的を持った人が集まってくる学科だからです。

今から就職を心配するよりも、在学中に思い切りやりたいことをやることが重要です。

それが思いがけず就職に繋がったりします。

なにより、気の合う友人にきっと出会えると思いますよ。

この記事のまとめ

美術学部では、4年間かけて作品にじっくりと向かい合うという貴重な経験ができます。

美術を専門的に学びたい、技能を高めたいという高い意欲がある人は、美術学部に挑戦してみてはいかがでしょうか。

美術学部で過ごす4年間は、きっと何物にも代えがたい財産となることでしょう。

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